キャプテンサンダーボルト

Kindle版

β運用中です。
もし違うアイテムのリンクの場合はヘルプセンターへお問い合わせください

  • 文藝春秋 (2014年11月28日発売)
3.77
  • (280)
  • (656)
  • (429)
  • (66)
  • (17)
本棚登録 : 4465
感想 : 612
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (528ページ) / ISBN・EAN: 9784163901947

作品紹介・あらすじ

人生に大逆転はあるのか?



小学生のとき、同じ野球チームだった二人の男。

二十代後半で再会し、一攫千金のチャンスにめぐり合った彼らは、

それぞれの人生を賭けて、世界を揺るがす危険な謎に迫っていく。



東京大空襲の夜、東北の蔵王に墜落したB29と、

公開中止になった幻の映画。そして、迫りくる冷酷非情な破壊者。

すべての謎に答えが出たとき、動き始めたものとは――



現代を代表する人気作家ふたりが、

自らの持てる着想、技術をすべて詰め込んだエンターテイメント大作。

みんなの感想まとめ

人生の大逆転をテーマにしたこの物語は、二人の男が再会し、一攫千金のチャンスを追い求める中で、危険な謎に迫る姿を描いています。東京大空襲の夜に墜落したB29や、公開中止となった幻の映画など、さまざまな要...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 2人の作家のいいとこ取りでおもしろかった

  • 感想
    最初の方は何に関係するのかよく分からないことを読み続けるので結構苦痛。筆者特有の何かの悪に立ち向かっているが、なかなかその全貌が見えてこない展開。

    ノってくると進むんだけどね。ゴールデンスランバーと陽気なギャング足したみたいな感じ?

    ずっと疑問なのが、スマホのGPSで追われてるって分かってるのになぜ電源を切らないのか。

    貸金庫は空調してないの?


    あらすじ
    ライターの桃沢は、公開中止になった映画の鳴神戦隊サンダーボルトについて調べている。

    山形にいるゴロつきの相葉は、金を手に入れるため、水の詐欺師を嵌めるつもりが、よく分からない外国人の危険なビジネスに巻き込まれる。相葉は家を取り戻すため、すぐに金が必要だった。

    相葉の友達の井ノ原は仙台でコピー機の営業マンをやっており、コピー機に仕掛けをして情報を集めている。井ノ原は子供の治療費を捻出するために金を必要としていた。

    調べるうちに、昔、致死率70%のレンサ球菌で問題になった御釜の水を外国人が追いかけていることが分かる。また、お蔵入りになった映画も御釜で撮影を行っていた。

    相葉が外国人から逃げている時に井ノ原とバッタリ会う。相葉と井ノ原はお蔵入りになった映画を見て、御釜に魚がいる映像を見る。その直後、相葉は完全防護した警官に連行される。

    井ノ原はその後、桃沢と合流し、情報を共有する。自分の家に帰るも防護警官に追われて、桃沢と逃げ出す。二人で相葉を救うため、相葉が隔離されている病院に行き、護送中に銀髪外国人の襲撃の間に相葉を救い出す。

    相葉たちは御釜を目指すが、桃沢が銀髪に捕まり、御釜の水と交換することに。相葉たちはなんとか御釜の水を手に入れて、桃沢を助けるが、銀髪の狙いは御釜の水で生物兵器の威力を増加させて、テロをすることだった。

    相葉と井ノ原は、仙台市の貸金庫を目指し、見事、貸金庫に生物兵器を封じ込めることに成功する。貸金庫で国税の査察を受けそうになっていた爺さんから二人の借金が処置されてめでたし。

  • 久しぶりの伊坂幸太郎さん。
    今回は合作ということだけど、私が思う伊坂節が随所にあって読んでいて心地よかった。

  • 3.4
    読むのに結構時間が掛かりました。
    読みづらいというか、テンポが悪いんですかね、合作のせいなのかも知れません。
    設定はめちゃくちゃですが、仙台在住の人間としては知ってる場所が多々登場して、そういう意味では楽しく読めました。
    オチも悪くないです。
    捻りがあるようであまり有りません。
    唯一、ポンセだけはいい感じです。犬は擬人化すると結構可愛い言葉を発してる描写が多いと思いますが、思いっきりガラ悪い所が笑えるし、いざと言う時活躍するのがカッコいい。

  • 阿部和重と伊坂幸太郎の共作。
    共作って一体どうやって書いたのかと思うくらい、シームレスな1つの物語り。
    それもそのはず、もともとは2人で別々に担当を分けて書いていたらしいのだけれど、途中でお互いに筆を入れ始めたので、完全に混ざり合ってしまっている。そしてそれが、上手いこと相乗効果を得ている。

    善良(相葉は完全に善良ではないけど)で平凡な一般人の相澤時之と井ノ原悠。
    なぜか人生詰んでいる。その可哀想な2人の人生に大逆転はあるのかと言う話。
    ロシア人との怪しい水ビジネスに始まり、目に見えないウィルスや、懐かしのヒーロー映画にまで広がって、全く関係なさそうなエピソードが当たり前のように絡み合い、最後にちゃんとまとまって終わる。
    阿部和重の小説を知らないのでなんとも言えないのだけれど、伊坂幸太郎の良いところは全部残ってる。

    最後までワクワクドキドキさせてくれた。

    不思議なのは、この小説が書かれたのはコロナ前だというのに、まるで予言していたかのようにコロナ禍にリンクしている。
    そういう意味で、読む時期が違えばリアル感が全く違っていたように思う。

    そして面白いのが「村上病」。
    阿部氏が「村上春樹は僕らの世代の作家にとって、上空を遮っているUFOのような存在で、これを超えていかなくちゃいけない、という話ですね」と明言しているとおり、大江健三郎の申し子の2人(多分)が村上春樹に立ち向かうという構成になっている。
    村上春樹はこれを聞いて、この小説を読んだら絶対に面白いというはず。(たぶん彼はそのくらいの大物)

    私は村上春樹が大好きだから、ある意味大きなリスペクトと捉えたし、とにかくエンターテイメントとして最高に面白いからOK。

  • めちゃくちゃ好きです、このお話。
    阿部さんと伊坂さんの合作なのですが、普通に伊坂さんの作品を読んだような読後感。阿部さんの小説を読んだ事がないので、どの辺が阿部さんか分かりませんでした、すみません。阿部さんの著書も読みたくなりました。

    冒頭、『ガイノイド脂肪に注目しろ!』って1文ですでに私はノックアウト(笑)引き込まれちゃいました。意味不明ながら勢いがあって「何?何?」ってなります。

    小学生の時に野球チームのチームメイトだった井ノ原と相葉。大人になって再会し、トラブルに巻き込まれる。

    村上病・B29の墜落・公開中止になった戦隊ヒーローの映画。色んな謎が絡みあって、最後見事に伏線回収されるまで、ノンストップ一気読みです。

    ヒーローに憧れていた少年たちは、大人になってヒーローになれるのか?お金に困った二人が一発逆転を目指して悪戦苦闘する。まさにエンターテイメント!!!!
    ハラハラ・ドキドキの展開。

    少年の頃の体験・思い出が二人を救うのを読んでいると、今息子がサッカーをやっているのも悪くないかと思えた(笑)サッカー選手にならなくても、何かしら得る物はあるはず!

  • キャプテンサンダーボルト

    買ってすぐに娘に貸していたのが最近戻って来ました。一応、本屋さん大賞へのノミネート作でもあります。
    阿部さんは過去に一冊しか読んだことが無いのですが、伊坂さんより重厚な文章だった記憶があるので、文体自体は伊坂さんのものかな?ということは阿部さんはアイデア出し?
    ともかく、普通の伊坂本と同じ感じで読めました。といっても、最近ネタ切れ気味の伊坂さんよりも良かったかと思います。
    東北に墜落したB52とバイオテロが最後にぴたっと結びつくところはなかなか良かったです。
    まあ、最後のハッピーエンドというか手じまいの仕方はちょっとやっつけ的でしたけど。
    主人公二人の名前、もちろん嵐とV6のお二人がモデルですよね・・・笑

    竹蔵

  • 阿部さん要素があまり分からないまま。。。
    伊坂さんらしさを感じながら、時々にやにやしつつ。
    長編ではあるけど、手に汗握る展開で、さくさく読みすすめました。
    もう少し、同級生の設定が詳細があってもいいかも。と思ったり。あっさりしてましたね。

  • 阿部和重さんの本は読んだことないのですか、伊坂幸太郎さん感ともちょっと違う感じが合作なんだろうなぁと。
    すぐにでも映画化されそうです。ただ主人公が、「相葉」と「井ノ原」なのでどうしても国民的アイドルさんたちの顔が…ちらついて…イメージは全然違うのになぁ。

  • 伊坂さんと阿部さんの合作。
    阿部さんは読んだことがなかったのでこのあたりが阿部さん?と思って読みました。
    かなりのページ数がありますが、スピード感があるエンターテインメントで、あっという間に読み終わりました。
    舞台となっている観光地や戦隊ヒーローものは大丈夫?と思ったのは私だけではないと思います。
    20作目は何か調べた人も多いのでは?
    阿部さんの本も読もうと思いました。

  • ちょっとした間違いから生物兵器の元となる水を巡って、借金まみれの青年二人がテロリスト集団と戦う物語。

    500ページを超える長編小説で、最初はとっつきにくかったけれども読み進むうちにどんどんと物語の中にはまり込んでいく面白さだった。読みながら、自分が予想していた展開と違っていたし。

    最後はややあっけない結末だったように感じるけれど、二人の青年の借金が消えうせるという何とも素晴らしいハッピーエンドが最高!だった。こうでなければ、読者は精神衛生上よくないよね。

  • 伊坂さんの名前に引かれて読んでみたが確かに伊坂さんの要素以外も盛り込まれていて疾走感ある物語になっていた。謎の組織や圧倒的に強い敵、主人公二人のボヤキながらも突き進むバディ感など楽しめる要素が随所にある。共著はお互いを尊重しながら作る作品なのだから苦労もあったろう。それでも新しい試みをしたいと思う著者二人には頭が下がる。

  • 長編小説のためなかなかの読み応えがありました。野球少年かつヒーロー物が好きだった僕は懐かしい気持ちを抱きつつ、この物語の行く末を見守りました。

    読了後のbonus trackにあるバッティングセンターに通う少年のお話が1番胸にグッときました。

    伊坂さんが好きな僕には共作はどこかいまいちということで星3です。

  • 阿部和重と伊坂幸太郎の合作。
    どっちがメインで書いてるシーンか考えながら読んでみようとしたけれど、そんなことを気にしていられるのは中盤くらいまでで、後半はそれこそ一気読みだった。
    でも、後半の伏線回収の過剰さが、ややゆきすぎの感もあり、終わってみると中盤くらいまでの方が好きだったりする。
    小説におけるある程度の過剰な偶然や、非現実すれすれの演出は、とても有用だ。大事な部分をしっかり言うために、そうでないところはさらっと偶然のせいにしておくとか、多少強引な仕掛けくらいの方が、現実からいい感じに遠のけて、スリルも味わえるし、それこそフィクションの醍醐味でもあるかもしれない。
    でも、それがちょっと、ゆきすぎると急に冷めてしまうこともある。この作品は、少しそうなったところがあった。

    とはいえ、結局最後まで一気読みしているのだから、面白かったんだろうなぁ。

  • 阿部和重と伊坂幸太郎の2人で書き上げた小説という事で、実験的な文学なのだろうかとも思ったが、完成された一つの物語である。どちらかと言えば、阿部和重の色が強い気がするのは、私の主観だろうが、伊坂幸太郎のエッセンスもあって、両者の小説ファンからすれば、どちらも独特のっぽさが混じった面白さがある。映画、あるいは連作の漫画を読みきったような読後感。500ページある大作だが、一気読み。

  • 戦隊ヒーローへの憧れ。未だに歌えるテーマ曲。買ってもらえなかった超合金…。ぼくらをワクワクさせてくれた5色のヒーローたち。実はまだまだ好きだぜ戦隊ヒーロー。そんなぼくらに刺さらないはずがない。久しぶりに風呂敷のマントをたなびかせ、近所をパトロールしたくなった。

  • 合作とのことで、いつもよりボリューミー、そしてスケールも大きい。読むのに時間はかかったけれど、素直に面白かった。細かいネタが次々と消化されてゆくのも心地よい。

    相葉と井ノ原でジャニーズ?と思ってはいた。でも、最後の最後で、ジャニーズネタなんて忘れた頃に一言。今さら?ねえ、今さらなの?(笑)

  • さすがのジェットコースター本

  • 久しぶりに伊坂さん。合作のせいか、スピード感もあり、いつもの国家への疑問、不信感も全面に押し出しつつ話が進んでいくのですが、何かこう足りない感じかな~。最初の方でやたらと登場人物が多くて、それが後にも繋がるのかと思ったら、それはなくて、相場時之と井ノ原悠の2人のドタバタの流れになって別の登場人物と繋がる・・・みたいな、ちょっと変則的だったかな。生物兵器についても、それを使おうとしていた団体の動機が弱いしなぁ、という感じでした。ハッピーで終わって良かったけど。

  • 伊坂幸太郎と阿部和重の合作による長編小説。
    出身地の仙台と山形が舞台になっています。

    映画的なスケール感のあるエンタメ小説。
    いつもの伊坂さんよりやや描写が重めかな?
    ストーリー展開は後半とくにスピーディで、楽しんで書いている雰囲気も伝わって来ます。

    幼馴染の友達がひょんなことから再会。
    何かと問題を起こしがちな相葉時之と、真面目なサラリーマンで家族思いの井ノ原悠は気まずくなっていたが‥
    どちらも金に困っている折も折、蔵王の御釜に隠された謎に巻き込まれることに。

    ホテルの部屋の取り違えから起きた事件。
    東京大空襲の夜にあったB29の謎。
    二人が子供の頃に、人気のあるドラマだったが、映画は急に上映中止になった「鳴神戦隊サンダーボルト」‥
    実際の試合経過と同じ、楽天イーグルスの田中マー君の試合振り。
    一見無関係な要素が、だんだん絡み合っていくのが面白い。

    二人は謎のロシア人の大男に命を狙われながら、危険な冒険に乗り出して行きます。
    国家的なスケールの陰謀に立ち向かうのは、ごく普通の人たち。
    かつての彼らのヒーローや、大人になった同級生が手助けしてくれたり、ちょっとした所での活躍が繋がっていくのは「ゴールデンスランバー」的な面白さ。
    相葉が預かっている犬のポンセも、いい味出してます。

    どうなることか?というスリルに満ちたストーリーですが、最後はなんとか円満に。
    ほっとする読後感でした☆

全543件中 1 - 20件を表示

著者プロフィール

1971年、千葉県生まれ。東北大学法学部卒業。2000年『オーデュボンの祈り』で新潮ミステリー倶楽部賞を受賞し、デビュー。04年『アヒルと鴨のコインロッカー』で吉川英治文学新人賞、08年『ゴールデンスランバー』で本屋大賞と山本周五郎賞、『逆ソクラテス』で柴田錬三郎賞を受賞。ほか『砂漠』『グラスホッパー』『火星に住むつもりかい?』『フーガはユーガ』『シーソーモンスター』『クジラアタマの王様』『ペッパーズ・ゴースト』など多数の著書がある。

「2021年 『小説の惑星 オーシャンラズベリー篇』 で使われていた紹介文から引用しています。」

伊坂幸太郎の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×