キャプテンサンダーボルト

  • 文藝春秋
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本棚登録 : 3124
レビュー : 518
  • Amazon.co.jp ・本 (528ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163901947

作品紹介・あらすじ

キャプテンサンダーボルトは阿部和重さんと伊坂幸太郎さんの二人の人気作家が着想や技術を詰め込んだ冒険活劇小説です。
蔵王に墜落したB29、鳴神戦隊、謎の感染症とパンデミックの危機など様々な事件や問題に主人公の二人の男が挑んでいきます。息を付かせぬ展開が読者の心をストーリーにひきこんでいくエンターテイメント作品になっています。

感想・レビュー・書評

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  • めちゃくちゃ好きです、このお話。
    阿部さんと伊坂さんの合作なのですが、普通に伊坂さんの作品を読んだような読後感。阿部さんの小説を読んだ事がないので、どの辺が阿部さんか分かりませんでした、すみません。阿部さんの著書も読みたくなりました。

    冒頭、『ガイノイド脂肪に注目しろ!』って1文ですでに私はノックアウト(笑)引き込まれちゃいました。意味不明ながら勢いがあって「何?何?」ってなります。

    小学生の時に野球チームのチームメイトだった井ノ原と相葉。大人になって再会し、トラブルに巻き込まれる。

    村上病・B29の墜落・公開中止になった戦隊ヒーローの映画。色んな謎が絡みあって、最後見事に伏線回収されるまで、ノンストップ一気読みです。

    ヒーローに憧れていた少年たちは、大人になってヒーローになれるのか?お金に困った二人が一発逆転を目指して悪戦苦闘する。まさにエンターテイメント!!!!
    ハラハラ・ドキドキの展開。

    少年の頃の体験・思い出が二人を救うのを読んでいると、今息子がサッカーをやっているのも悪くないかと思えた(笑)サッカー選手にならなくても、何かしら得る物はあるはず!

  • 阿部和重さんの本は読んだことないのですか、伊坂幸太郎さん感ともちょっと違う感じが合作なんだろうなぁと。
    すぐにでも映画化されそうです。ただ主人公が、「相葉」と「井ノ原」なのでどうしても国民的アイドルさんたちの顔が…ちらついて…イメージは全然違うのになぁ。

  • 伊坂さんと阿部さんの合作。
    阿部さんは読んだことがなかったのでこのあたりが阿部さん?と思って読みました。
    かなりのページ数がありますが、スピード感があるエンターテインメントで、あっという間に読み終わりました。
    舞台となっている観光地や戦隊ヒーローものは大丈夫?と思ったのは私だけではないと思います。
    20作目は何か調べた人も多いのでは?
    阿部さんの本も読もうと思いました。

  • 戦隊ヒーローへの憧れ。未だに歌えるテーマ曲。買ってもらえなかった超合金…。ぼくらをワクワクさせてくれた5色のヒーローたち。実はまだまだ好きだぜ戦隊ヒーロー。そんなぼくらに刺さらないはずがない。久しぶりに風呂敷のマントをたなびかせ、近所をパトロールしたくなった。

  • 合作とのことで、いつもよりボリューミー、そしてスケールも大きい。読むのに時間はかかったけれど、素直に面白かった。細かいネタが次々と消化されてゆくのも心地よい。

    相葉と井ノ原でジャニーズ?と思ってはいた。でも、最後の最後で、ジャニーズネタなんて忘れた頃に一言。今さら?ねえ、今さらなの?(笑)

  • 久しぶりに伊坂さん。合作のせいか、スピード感もあり、いつもの国家への疑問、不信感も全面に押し出しつつ話が進んでいくのですが、何かこう足りない感じかな~。最初の方でやたらと登場人物が多くて、それが後にも繋がるのかと思ったら、それはなくて、相場時之と井ノ原悠の2人のドタバタの流れになって別の登場人物と繋がる・・・みたいな、ちょっと変則的だったかな。生物兵器についても、それを使おうとしていた団体の動機が弱いしなぁ、という感じでした。ハッピーで終わって良かったけど。

  • これは・・・ひどい。

    あまりにも評価が高いが僕は完全に最低評価。

    合作だから仕方ないと言ってしまえばそこまでだけど、とにかく登場人物の描き方が浅い。エピソードも浅い。張られまくっている(ように思える)伏線の回収も浅い。さらにあり得ないほど拙いテロの描き方。

    桃沢さん(ヒロイン)のお父さんを思う必死な情報集めなんだったの?胸を見せ付けて悪者に捕まるだけの存在でいいの?
    桃沢さんの上司(首刎ねられて無い方)どうなった?
    相葉君の最初の作戦の実行部隊の友達その後どうした?
    一瞬ちょっと出てきた怪人の仲間(殺されてしまうが)との関係とか一体なんだったの?
    てか、超重要な施設の道筋決めるのポンセ(犬)って…いまどき少年漫画でも無さそうだし。怪人が自分で取りに行けるでしょそれ。
    いのはらの息子の病気治るんかい!!
    銀行の人最後にいきなり出てきたけどその前に少しでも気配あった??唐突すぎ。

    と、まだまだ挙げればキリがないほどの問題点が山積み。

    そもそも主役2人の描き方がほぼ部活のエピソードのみでとても浅いので全然感情移入できない。
    世界全体を又にかけてるテロなのに日本に投入されてるのは怪人だけなんて、絶対100%あり得ない。

    主役から脇役までなんとも言えない語り口で表現して魅力を出していた伊坂節はどこへやら。ちょっと気の利いた台詞回しだけでごまかす形になっていて、最後のほうは逆に辟易(緊迫感増しまくりの場面で軽口とか、まあ、前の作品にもあったのかもだけど興ざめしました)。

    非難されるのを承知で言えば、ホントに学芸会のレベル。ジャニーズの若手が出て、ああ予想通り大変いい加減だけどややハラハラしたよねー、という感想を話しながら家に帰ってくる映画の感じです。

    とりあえず、高評価の方々、お願いだからこれを伊坂幸太郎さんの全てだと思わないで欲しい!
    それだけを節に願います。

  • さすがのジェットコースター本

  • 伊坂幸太郎と阿部和重の合作による長編小説。
    出身地の仙台と山形が舞台になっています。

    映画的なスケール感のあるエンタメ小説。
    いつもの伊坂さんよりやや描写が重めかな?
    ストーリー展開は後半とくにスピーディで、楽しんで書いている雰囲気も伝わって来ます。

    幼馴染の友達がひょんなことから再会。
    何かと問題を起こしがちな相葉時之と、真面目なサラリーマンで家族思いの井ノ原悠は気まずくなっていたが‥
    どちらも金に困っている折も折、蔵王の御釜に隠された謎に巻き込まれることに。

    ホテルの部屋の取り違えから起きた事件。
    東京大空襲の夜にあったB29の謎。
    二人が子供の頃に、人気のあるドラマだったが、映画は急に上映中止になった「鳴神戦隊サンダーボルト」‥
    実際の試合経過と同じ、楽天イーグルスの田中マー君の試合振り。
    一見無関係な要素が、だんだん絡み合っていくのが面白い。

    二人は謎のロシア人の大男に命を狙われながら、危険な冒険に乗り出して行きます。
    国家的なスケールの陰謀に立ち向かうのは、ごく普通の人たち。
    かつての彼らのヒーローや、大人になった同級生が手助けしてくれたり、ちょっとした所での活躍が繋がっていくのは「ゴールデンスランバー」的な面白さ。
    相葉が預かっている犬のポンセも、いい味出してます。

    どうなることか?というスリルに満ちたストーリーですが、最後はなんとか円満に。
    ほっとする読後感でした☆

  • 合作…ということで、章や登場人物によってもっとそれぞれの色が出て、「ここは伊坂さんが書いたんだな、ここは安部さんだな」と分かるのかと思ったのですが、そうではなく、完全に境目をなくして一つの作品になっていました。
    申し訳ないながら安部さんはあまり作品を読んだことがないのですが、伊坂さんファンとしては満足です。(いささか伏線?が分かりやすすぎる気もしますが)二人が楽しく作ったんだろうな、というのが伝わってくるような。
    ヒーローとは何かとか、常識は疑うのかとか、世の中の理不尽さとか、自分の信念とか、色々鍵となる要素が多く、多すぎる気はするものの、それぞれが物語としっかり絡みあっていて、そのあたりのつなげかたも見事。
    少々残酷な描写もありますが、テンポよく読み進められるエンターテイメント小説として完成度は高いと思います。

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著者プロフィール

1968年生まれ。『アメリカの夜』で第37回群像新人賞を受賞し作家デビュー。’99年『無情の世界』で第21回野間文芸新人賞、2004年に『シンセミア』で第15回伊藤整文学賞・第58回毎日出版文化賞、’05年『グランド・フィナーレ』で第132回芥川賞、’10年本作で第46回谷崎潤一郎賞をそれぞれ受賞。他の著書『クエーサーと13番目の柱』『IP/NN 阿部和重傑作集』『ミステリアスセッティング』ABC 阿部和重初期作品集』対談集『和子の部屋』他多数。

「2013年 『ピストルズ 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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