キャプテンサンダーボルト

  • 文藝春秋
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レビュー : 518
  • Amazon.co.jp ・本 (528ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163901947

感想・レビュー・書評

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  • 合作ということで、阿部和重さんの作品は読んだことがないから
    なんとも言えないけど、「ああ、ここは伊坂さんっぽいな、ここは
    ちょっと違うかな」なんて妙な読み方をしてしまった。

    でもスカッとして(少しモヤっとも残る)、面白かった。

  • 阿部和重と伊坂幸太郎の2人で書き上げた小説という事で、実験的な文学なのだろうかとも思ったが、完成された一つの物語である。どちらかと言えば、阿部和重の色が強い気がするのは、私の主観だろうが、伊坂幸太郎のエッセンスもあって、両者の小説ファンからすれば、どちらも独特のっぽさが混じった面白さがある。映画、あるいは連作の漫画を読みきったような読後感。500ページある大作だが、一気読み。

  • #「今日は死にません」のフォーチュンクッキーを毎日引いてる逆転はある

  • 小気味よく楽しく読んだ。
    深みは感じられないし、物足りないところとか都合よすぎじゃんとかいろいろ少なからずあったけど、そこはそれ、なつかしのTVヒーロー戦隊ものですからね。割り切って流れにのって楽しめれば問題なし。実際楽しかったし。

    テーマソング、聞いてみたいなぁ。

  • 阿部和重と伊坂幸太郎という異色タッグが紡ぎだすパンデミック・アクション。伊坂幸太郎特有の、ハリウッド娯楽大作のような世界観設計の中に、阿部和重のビビッドで偏執狂じみた視座を持つ硬質的な文体が混ざり込み、一種独特な雰囲気を醸し出している。キャラクターの配置も面白く、チンピラに片足を突っ込んだ男相葉と、コピー機をスパイに仕立てあげた営業畑の男井ノ原という、幼なじみ二人のオッドカップルは面白く、そんな一市民が陰謀に巻き込まれ、世界を救うヒーローとなる物語は非常に良かった。この手の物語にありがちな手落ちや手抜かりもなく、丁寧に広げた風呂敷を畳んだのは賞賛に値する。やや超人的な富豪キャラによるつじつま合わせはあったものの、結末は満足の一語。ヒロインの影がやや薄く、父の物語も含めてややテンプレートな書き割りで個性があまりなかったのだけが少し残念。しかしヒロインの胸=ガイノイド脂肪の言及は阿部和重っぽさがあり、それでギリギリ印象を保てていた部分は大きい。それ以外にも、井ノ原の、コピー機で情報を盗み見るというアナログとハイテクを掛け合わせた設定など、ストーリーを彩るガジェットがパンチに欠けるキャラクター像に彩りを加えた点は大きい。肝心の話の中心である村上病は、あまり描写がなく、特に言及されずに進むため不審に思ったが、最後まで読めばその慎重な取り扱いにも納得する。「村上病は、あるけど、ない」の言葉の意味、その正体は読めたと思いきや、さらにその裏があるなど、一つのキーワードが二転三転して意味を持つのは面白かった。

  • 伊坂幸太郎ファンなのですが、ずっと無意識に避けてたけど、読んでみたら楽しかった!

    ちょっと読み辛いと感じることもあったが、やっぱり内容は面白い!!

    常識を疑え!!逆転は意外とある!!

  • スロースタートでしたが中盤以降エンジンがかかり終盤まで持ってかれた。予定調和的流れも、それほど気にならず。で、オチはポンセの本名かと勝手に予想してたけど、これはこれでクスッと笑わせてもらった。流石です。

  • 合作長編で、こんなにレベルの高い作品が出来るものなのか!と感心しました。阿部さんの作品が未読であるため、その「らしさ」は伊坂さんに感じるだけなのですが。読んでる間に「ゴールデンスランバー」を想起しましたが、本作品の方が楽しめました。唯一の不満は最後のくだりかな、ちょっと都合が良すぎる

  • 伊坂さんとの合作。伊坂ワールドに阿部さんが巻き込まれた感じでしょうか。
    プロット伊坂さん、執筆大半は阿部さんと見たけどどうでしょう?

  • ゴールデンスランバーを思い出した。
    面白かった。

    阿部和重という著者は知らないが、
    キャラがいつもの伊坂幸太郎とちょっと違って感じられるところがある
    そこがまたいい感じになっている
    ただ、正直キャラクターに感情移入をしづらかったなあ
    それはいつもと違うからは関係ないけど

    ゴールデンスランバーを思い出したのは、
    巨大権力に気が付くと巻き込まれてそこでもがく
    というのが同じ構造だからだと思う

    そうやって考えてみるとこれは
    ホッブス(?)かなんかのリヴァイアサンか?
    それなら、違う哲学をテーマにすれば私が面白いと感じられる小説になるのかな

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著者プロフィール

1968年生まれ。『アメリカの夜』で第37回群像新人賞を受賞し作家デビュー。’99年『無情の世界』で第21回野間文芸新人賞、2004年に『シンセミア』で第15回伊藤整文学賞・第58回毎日出版文化賞、’05年『グランド・フィナーレ』で第132回芥川賞、’10年本作で第46回谷崎潤一郎賞をそれぞれ受賞。他の著書『クエーサーと13番目の柱』『IP/NN 阿部和重傑作集』『ミステリアスセッティング』ABC 阿部和重初期作品集』対談集『和子の部屋』他多数。

「2013年 『ピストルズ 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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