キャプテンサンダーボルト

  • 文藝春秋
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感想 : 570
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  • Amazon.co.jp ・本 (528ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163901947

作品紹介・あらすじ

キャプテンサンダーボルトは阿部和重さんと伊坂幸太郎さんの二人の人気作家が着想や技術を詰め込んだ冒険活劇小説です。
蔵王に墜落したB29、鳴神戦隊、謎の感染症とパンデミックの危機など様々な事件や問題に主人公の二人の男が挑んでいきます。息を付かせぬ展開が読者の心をストーリーにひきこんでいくエンターテイメント作品になっています。

感想・レビュー・書評

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  • 2人の作家のいいとこ取りでおもしろかった

  • 3.4
    読むのに結構時間が掛かりました。
    読みづらいというか、テンポが悪いんですかね、合作のせいなのかも知れません。
    設定はめちゃくちゃですが、仙台在住の人間としては知ってる場所が多々登場して、そういう意味では楽しく読めました。
    オチも悪くないです。
    捻りがあるようであまり有りません。
    唯一、ポンセだけはいい感じです。犬は擬人化すると結構可愛い言葉を発してる描写が多いと思いますが、思いっきりガラ悪い所が笑えるし、いざと言う時活躍するのがカッコいい。

  • めちゃくちゃ好きです、このお話。
    阿部さんと伊坂さんの合作なのですが、普通に伊坂さんの作品を読んだような読後感。阿部さんの小説を読んだ事がないので、どの辺が阿部さんか分かりませんでした、すみません。阿部さんの著書も読みたくなりました。

    冒頭、『ガイノイド脂肪に注目しろ!』って1文ですでに私はノックアウト(笑)引き込まれちゃいました。意味不明ながら勢いがあって「何?何?」ってなります。

    小学生の時に野球チームのチームメイトだった井ノ原と相葉。大人になって再会し、トラブルに巻き込まれる。

    村上病・B29の墜落・公開中止になった戦隊ヒーローの映画。色んな謎が絡みあって、最後見事に伏線回収されるまで、ノンストップ一気読みです。

    ヒーローに憧れていた少年たちは、大人になってヒーローになれるのか?お金に困った二人が一発逆転を目指して悪戦苦闘する。まさにエンターテイメント!!!!
    ハラハラ・ドキドキの展開。

    少年の頃の体験・思い出が二人を救うのを読んでいると、今息子がサッカーをやっているのも悪くないかと思えた(笑)サッカー選手にならなくても、何かしら得る物はあるはず!

  • 阿部さん要素があまり分からないまま。。。
    伊坂さんらしさを感じながら、時々にやにやしつつ。
    長編ではあるけど、手に汗握る展開で、さくさく読みすすめました。
    もう少し、同級生の設定が詳細があってもいいかも。と思ったり。あっさりしてましたね。

  • 阿部和重さんの本は読んだことないのですか、伊坂幸太郎さん感ともちょっと違う感じが合作なんだろうなぁと。
    すぐにでも映画化されそうです。ただ主人公が、「相葉」と「井ノ原」なのでどうしても国民的アイドルさんたちの顔が…ちらついて…イメージは全然違うのになぁ。

  • 伊坂さんと阿部さんの合作。
    阿部さんは読んだことがなかったのでこのあたりが阿部さん?と思って読みました。
    かなりのページ数がありますが、スピード感があるエンターテインメントで、あっという間に読み終わりました。
    舞台となっている観光地や戦隊ヒーローものは大丈夫?と思ったのは私だけではないと思います。
    20作目は何か調べた人も多いのでは?
    阿部さんの本も読もうと思いました。

  • 伊坂さんの名前に引かれて読んでみたが確かに伊坂さんの要素以外も盛り込まれていて疾走感ある物語になっていた。謎の組織や圧倒的に強い敵、主人公二人のボヤキながらも突き進むバディ感など楽しめる要素が随所にある。共著はお互いを尊重しながら作る作品なのだから苦労もあったろう。それでも新しい試みをしたいと思う著者二人には頭が下がる。

  • 長編小説のためなかなかの読み応えがありました。野球少年かつヒーロー物が好きだった僕は懐かしい気持ちを抱きつつ、この物語の行く末を見守りました。

    読了後のbonus trackにあるバッティングセンターに通う少年のお話が1番胸にグッときました。

    伊坂さんが好きな僕には共作はどこかいまいちということで星3です。

  • 阿部和重と伊坂幸太郎の合作。
    どっちがメインで書いてるシーンか考えながら読んでみようとしたけれど、そんなことを気にしていられるのは中盤くらいまでで、後半はそれこそ一気読みだった。
    でも、後半の伏線回収の過剰さが、ややゆきすぎの感もあり、終わってみると中盤くらいまでの方が好きだったりする。
    小説におけるある程度の過剰な偶然や、非現実すれすれの演出は、とても有用だ。大事な部分をしっかり言うために、そうでないところはさらっと偶然のせいにしておくとか、多少強引な仕掛けくらいの方が、現実からいい感じに遠のけて、スリルも味わえるし、それこそフィクションの醍醐味でもあるかもしれない。
    でも、それがちょっと、ゆきすぎると急に冷めてしまうこともある。この作品は、少しそうなったところがあった。

    とはいえ、結局最後まで一気読みしているのだから、面白かったんだろうなぁ。

  • 戦隊ヒーローへの憧れ。未だに歌えるテーマ曲。買ってもらえなかった超合金…。ぼくらをワクワクさせてくれた5色のヒーローたち。実はまだまだ好きだぜ戦隊ヒーロー。そんなぼくらに刺さらないはずがない。久しぶりに風呂敷のマントをたなびかせ、近所をパトロールしたくなった。

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著者プロフィール

1968年生まれ。1994年「アメリカの夜」で群像新人賞を受賞しデビュー。1997年の『インディビジュアル・プロジェクション』で注目を集める。2004年、大作『シンセミア』で第15回伊藤整文学賞、第58回毎日出版文化賞、2005年『グランド・フィナーレ』で第132回芥川賞受賞。『シンセミア』を始めとした「神町」を舞台とする諸作品には設定上の繋がりや仕掛けがあり、「神町サーガ」を形成する構想となっている。その他の著書に『ニッポニアニッポン』『プラスティック・ソウル』『ミステリアスセッティング』『ABC 阿部和重初期作品集』など。

「2011年 『小説家の饒舌 12のトーク・セッション』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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