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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784163902227
作品紹介・あらすじ
俳優であり作家でもあった鬼才の素顔とは?
ラジオ番組「小沢昭一的こころ」の筋書(台本)作家を務めた著者が、小沢氏の葬儀の場からさかのぼり、その芸と人間性に迫る好著。
みんなの感想まとめ
小沢昭一の人間性や芸術に迫るこの書籍は、著者が彼のラジオ番組の筋書き作家を務めた経験をもとに、思い出や体験を通じて彼の魅力を描き出しています。小沢昭一に対する敬愛の念が感じられる中、著者は彼の葬儀から...
感想・レビュー・書評
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▼小沢昭一さんのエッセイはいくつか読んだことがあって、全部が、とは言いませんが大好きなものもいくつもありました。それから2005年ですか、晩年の小沢昭一さんが新宿末広亭のいわゆる定席に10日間出たんです。それを生で拝見したことがあって、大変にオモシロかった。私はちょっと落語ファンなんですが、小沢昭一さんは落語ファンをやっていればかならずどこかぶち当たるくらい、落語ファンの大筆頭なお方なんです。
▼そんなこんなで、「なんか小沢昭一さんが書いた本、あるいは小沢昭一さんについての本、読もうかなあ」というのは、割とずーーーーっといつも気持ちとしてはあります。その気持ちでふらっと衝動買いした一冊。小沢昭一についての評伝?エッセイ?思い出話?‥‥なんだろうなあ、と。
▼ふたを開けるとこの本の作者の三田さんというかたは、存じ上げなかったんですが小説家であり放送作家さんでして、長寿ラジオ番組であり、小沢昭一さんのある意味代表仕事と言える「小沢昭一の小沢昭一的こころ」の最晩期の担当放送作家でもあられました。そんな三田さんが、小沢さんの逝去を受けて、自分の小沢昭一体験を振り返りつつ、同番組のプロデューサーさんとともに、小沢さんの二周忌くらいまでの「小沢昭一的体験」を書き綴ったエッセイでした。
▼つまりは、思い出話があって、その中で小沢さんの育ちやキャリアも紹介しつつ、
・「小沢昭一的こころ」のプロデューサーと一緒に、墓参に行った。
・「小沢昭一的こころ」のプロデューサーと一緒に、小沢さんが生前に愛した、地方の小さな街歩きイベントに(呼ばれて)参加して小沢さんの思い出を講演した。
みたいなことを旅日記的に書いている。つまりまあ、小沢昭一さんという人物や仕事にぐりぐりと詰めていく…かと思いきや脱線多数、脱力頻出。三田さんの奥様がお好きな駅弁を、講演の帰りに頑張って買う話とか。ただ、そういうとりとめもなき営みが、<小沢昭一的こころ>なンだよなァ、という気持ちなんだろう、と。
▼総じて読書としては小沢昭一さんを身近に感じて、小沢昭一さんの残した仕事(まあ、追体験するには主には活字ですが)を味わいたくなる。なので、恐らく本にした人の狙いはそれそのとおりで、一見散漫な風通しの良さもさほど不愉快ではなく、ああ、なんかぬるま湯な読書でこれはこれで良かったな、と。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
小沢昭一さんもの、もっと読みたいな
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「あしたのこころだ」
新装開店した栄の丸善で書棚においてあった小沢昭一の似顔絵を見て懐かしく思い、購入。
小沢昭一が亡くなってもう2年半経つのか。
高校の頃TBSラジオで若山弦蔵の番組が午後5時からやっていて、6時近くになると「小沢昭一の小沢昭一的こころ」をやっていたのをよく聞いていた。社会に出てからはそんな時間にラジオを聞くことなどないのでずっと聞かなかったが、40年間わたる放送一万回を記念して「ラジオのこころ」(小沢昭一著/文春新書)が出たので買って読んだりはしていた。
本書は「小沢昭一の小沢昭一的こころ」の筋書きを書いていた三田完が捧げる小沢昭一へのオマージュである。内容は葬式から始まり、小沢昭一のゆかりの地を番組プロデューサーと訪ねて小沢昭一の横顔を綴っている。筋書きを書いていただけあって、小沢昭一のラジオ番組の雰囲気で楽しくそして懐かしく読めた。
小沢昭一というキャラクターは演じられていたもので、本人は簡単に素顔を表さず、番組のキャラクターとは違いまじめな学者肌の人だったように感じた。
YouTubeで検索すると小沢昭一の1万回記念ラジオ放送が聴けるのだからなんとも便利な時代になったものだ。
著者の三田完とは同年代。遠くなった昭和がなんとも切なくさみしく感じられる。
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