オールド・テロリスト

  • 文藝春秋 (2015年6月26日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (568ページ) / ISBN・EAN: 9784163902395

作品紹介・あらすじ

怒れる老人たち、粛々と暴走す。



「年寄りの冷や水とはよく言ったものだ。年寄りは、寒中水泳などすべきじゃない。別に元気じゃなくてもいいし、がんばることもない。年寄りは、静かに暮らし、あとはテロをやって歴史を変えればそれでいいんだ」





後期高齢者の老人たちが、テロも辞さず、日本を変えようと立ち上がるという物語のアイデアが浮かんだのは、もうずいぶん前のことだ。その年代の人々は何らかの形で戦争を体験し、食糧難の時代を生きている。だいたい、殺されもせず、病死も自殺もせず、寝たきりにもならず生き延びるということ自体、すごいと思う。彼らの中で、さらに経済的に成功し、社会的にもリスペクトされ、極限状況も体験している連中が、義憤を覚え、ネットワークを作り、持てる力をフルに使って立ち上がればどうなるのだろうか。どうやって戦いを挑み、展開するだろうか。(著者「あとがき」より)



唯一無比の最新長編!

みんなの感想まとめ

後期高齢者の老人たちが、テロを通じて日本を変えようとする物語が展開される中、主人公は彼らに巻き込まれつつも、仲間の不安に寄り添い、共に葛藤を抱える姿が印象的です。物語は、絶望の中に希薄な希望が生まれる...

感想・レビュー・書評

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  • 長編も長編、内容もぶっ飛んでる。
    サスペンスとか言うレベルじゃない。首が飛ぶとか鼻から上がぐちゃぐちゃにとか、グロテスクが苦手な人は注意ですね。

    目次もなくどんな展開か追っかけるの必死。
    名前もカタカナで出てきて、固定観念を持たせない輪郭だけの存在で進行してくる。
    歌で言うならブレスの箇所がえらい長くて息切れしちゃう。これがずっと続く。よく書いたなって思いながら読んだ。

    日本を変えようと企む老人たちが秘密兵器を持って戦う。巻き込まれたのはセキグチという離婚歴のある安定剤でなんとか生きてる男。
    老人たちに振り回されながらも、自分の人生の欠片を回収していく様は面白く読んだ。

  • 村上龍の作品を読むのは10年以上ぶり。
    村上龍の過去作にはいくつかとても好きで生涯のベスト10に入るものもあるけれどどれも書かれて随分経ってから読んだので昔の話と感じることが多かった。
    本作は2015年に公開されていて、舞台は東日本大地震後の日本なのでかなり身近な世界だった。身近なフィクションの世界を描く村上龍は初めてで不思議な感じがした。私の中では夏目漱石や三島由紀夫がインターネットやスマホについて描くような感じ。
    内容は、個人的に面白かったのだけれどもし村上龍ではなく名前をしらない他の方の作品だったら微妙な感想になったかも。
    「帝国ホテルのコーンポタージュスープ」とか「コムデギャルソン」とか「JALのキャビンクルー」とかそういう村上龍っぽい語句が出てくると嬉しくなる。しかも、ディズニーのキャプテンEOアトラクションの話も!わたしは村上龍の過去作でキャプテンEOの話を読んでたので再演のとき寒い中行列に並んで参加したほど。めちゃくちゃ村上龍好きってわけではなく、いくつかの作品がとても好きなだけなので最近の村上龍は性行為を描かないのかな、と驚いた。すっきりしてて良い。その分、排泄物や脚の描写が多い。ほかにもなんとか現代の感覚に寄せて気をつかって描かれているのがわかるけれど端々にしみ出る(意図的かもな)老害さも良い。
    ストーリーは過激な描写がなければ退屈だったと思う。流れははやくてテンポ良いので読みやすいが、とにかくご都合主義だし、心理描写も雑で主人公が「よくわからないが○○ということなんだろう」とあっさり説明してしまう。察する能力高すぎる。
    けれど、やはりおもしろかった。公開されたときから気になってたけど読むのを忘れててたまたま数日前に見かけて手に取ったんだけど、ちょうど先月、元総理の銃撃事件があった。事件はテロとはやや異なるけれど、テロの実行犯について語った山方の言葉は興味を引いた。ほかにもいくつか考えさせられるやりとりがあって、会話をもっと長く読んでたいなと思った。
    これは村上龍愛なのかもしれないから、ひとにすすめることは躊躇してしまう。綺麗で謎の多いカツラギは世間知らずで無知なのに行動がいつも的確で、そんな女性がただのおっさんを慕って手を繋いで寝たり背中をさすってくれる夢見たいな状況も読んでてうれしくなる。
    セキグチの他の話もあるらしい?読みたい〜。あと村上龍の最近のもうちょっと読んでみようかな

  • オールド・テロリスト ハードカバー – 2015/6/26

    年寄りは、静かに暮らし、あとはテロをやって歴史を変えればそれでいいんだ
    2017年5月6日記述

    村上龍氏による作品。
    文藝春秋2011年6月号~2014年9月号に掲載。
    2015年6月30日第一刷。
    表紙の装画は、はまのゆか。

    希望の国のエクソダスの続編と他のレビュワーの指摘があった。
    一部北海道の中学生達が・・と記載があり??だった。
    そういうことだったのか。
    自分は希望の国のエクソダスは未読である。
    しかし問題は無い。

    舞台は2018年の日本。
    ただ主人公であるセキグチ(54)・・メンタル弱いというかなんだこれ感が半端ない。
    精神安定剤を飲み過ぎやし。
    NHKでテロが行われるという予告にルポを書く目的で
    現場へ向かう。
    実際に爆発が起き死者も多数出る。
    そして池上駅での草刈り機による首切断事件・・・
    トツキリと呼ばれる意志の無い若い者がテロを起こす。
    しかし本当に犯人なのか。 
    その背景には何者がいるのか。
    大トロ、中トロなどの隠語を用いられた兵器は一体何なのか。
    いい感じで謎が広がっていく。
    新宿ミラノの爆撃事件。
    1000人越えの死傷者。
    マツノ君もこの事件が契機となり精神的に弱まり休職、青森県の田舎へ戻ってしまう事態に・・

    カツラギという謎の女性。
    精神をやられているのか意味不明な言動が多い。
    まさかの後半、信じられない程のキーマンぶりを発揮する。
    というか内閣府で英語の通訳役しはじめる場面でもう何でもありなんかと。
    ちょっとおったまげた。
    主人公のセキグチ無能過ぎ・・・

    サノともコンドウとも呼ばれた100歳?を越える謎の老人。
    ミツイシに対抗する為に10億円をセキグチ達に渡してくれるのだが・・
    その金は大きな流れから借りた云々はちょっと納得できなかった。
    結局大金を使う場面はほぼ無かったし。
    500万円使って税理士事務所の資料をGETする為に使うだけだったような・・

    主人公とカツラギに対してあまり感情移入できない。
    これが欠点といえば欠点なのだろうか。
    88式対戦車砲の砲撃で小便ちびるし、失神するし。
    (88式対戦車砲のことをアハトアハトと呼ぶ理由が
    ドイツ語読みで88のことをアハトアハトと読む事もあるんだそうな。
    ヘルシングで少佐の演説にアハトアハトという単語が出てきていたけど88式対戦車砲の事だったのかと)
    それにしてもカツラギは途中からスーパーマン並の働きしているし
    当初とキャラぶれてるってレベルじゃねーぞ。
    ミツイシ達の台詞を目立たせる為であろうか。
    うーん。

    満州国の時代の武器を整備しテロを計画する老人達であったが米軍のドローンを活用した攻撃に為す術もなく倒されていく。
    88式対戦車砲はあと2基残っているが・・・

    ミツイシ達のメッセージの中にも共感できるものが
    多かったのには驚いた。
    年齢そのものは後期高齢者だが日本の未来と現状を変えようとした事そのものはまさしく革命なのだ。
    テロは肯定できないけれども全てを否定する気にはならない。

    静かな怒りが老人達を動かしたとある。
    本文途中でも書いていたけれども怒りを維持することは大変だ。
    その静かな怒りを維持し社会を変える為に動き続けるにはある種の執念のようなものが必要だろう。
    誰かがやるのを待つのではなく未来を創り出すという気概が必要かな。

    年寄りの冷や水とはよく言ったものだ。
    年寄りは、寒中水泳などすべきじゃない。
    別に元気じゃなくてもいいし、がんばることもない。
    年寄りは、静かに暮らし、あとはテロをやって歴史を変えればそれでいいんだ

    上記は大田の台詞だ。テロというやり方には問題はある。
    しかし歴史を変える、世の中を変える為に何かをするのは良いと思えた。
    むしろそれが今の日本に必要なのではないのか。

    ミツイシの語った台詞の中で印象に残ったのは下記だ。
    引用してみたい。

    わたしは、この国のあらゆるものを信じていない。
    政治しかり、経済しかり、社会システムしかり。
    ですが、もっとも大きな不信感を抱いているのは、マスコミだ。
    どう思いますか。彼らは正義を言う。権力を批判し、弱者の側に立つという。
    だが、日本で、平均してもっとも高額な給与を得ているのはマスコミの人間ですよ。
    フジテレビの社員の給与は世界一だとも言われている。
    ワーキングプアや孤独死など、貧困と孤独をテーマに特別番組を作るのが大好きな日本放送協会、つまりNHKですが、平均年収は1千万を優に超えて、サラリーマンの平均の3倍近い。
    朝日新聞、日本経済新聞なども同様。
    講談社や小学館など、出版社も同様。
    すべてのマスコミは、弱者を擁護し、権力を非難する資格などない。

  • めちゃくちゃな状況に主人公は巻き込まれていくのだが、正気を失いかける仲間に対し、こんな状況で不安になるのが当たり前だ、と寄り添う姿が印象に残っている。スーパーヒーローなんかじゃない中年の男が、人間の弱さを受け入れつつ前に進んでいて、かっこよかった。

  •  『半島を出よ』以来の村上龍で、厚さにためらって読まずに放置していたのだけど最初の1ページから面白かった。以前はもっと貧乏やダサいものに辛辣だったのだけど主人公がボロアパート住まいのくたびれ果てた中年で、なんだか優しかった。精神安定剤を飲みすぎで、とても辛そう。性的に全く旺盛じゃない。

     クライマックスはあっさりしていたけど、いかにもあり得そうでよかった。長生きすればするほど地獄というのも現実にあるので、こんな老人が現れても不思議じゃない。うちの祖母はもうすぐ100歳ですっかりボケてしまっていて、つらそうだ。

  • 久しぶりの村上龍。
    連続しておきるテロに巻き込まれた元ジャーナリストのセキグチを通して、物語は進む。テロの場面の表記は残酷だし、登場人物もあんまりまともな人がいないし、何より精神安定剤を馬鹿にしているような連呼が何よりイラついた。引っ張るだけ引っ張っておいて、あのラストは、何だか納得いかない。

  • 絶望のなかに、
    極限まで希釈された希望が生まれる。
    これは村上龍のお決まりなのだが、
    このお決まりなストライクを投げられる作家は稀有だ。



    流されない自我を保つことはむつかしい。
    傷つきに耐えることはむつかしいし、
    考え、選び、耐えては、
    次なる選択をし続けることは、
    本当に困難なのだ。
    しかしそれを続けることが、
    生きるということだ。



    怒涛に展開する物語に、
    翻弄されながら確かな高揚感を体験する。
    震災後の物語としても、
    今この2020年を生きているリアルな物語としても、
    遜色なく自分の物語として読める稀有な作品だろう。




    わー!
    おっもしろかったー!!

  • 村上龍氏の作品「オールドテロリスト」を読了。文芸春秋に連載されていた作品が単行本化された本だが、よもうよもうと思いながらもテロリストというタイトルに気がひけ読む野を躊躇していた作品だ。

    今回北海道へ戻って働くという転機を迎え、思い切って読んでみた。

    村上龍氏と古市憲寿氏の『この国の希望は何処にある』という対談のなかで古市氏の氏である小熊英二氏が若者、大人、老人の定義を「未来で評価される人が若者、現在で評価される人が大人、過去で評価される人が老人」としているというくだりがあったのだが、その定義にしたがうとこの物語に出てくるテロリスト達は歳は60、70、80代だが決して老人ではない。過去の実績などにはしがみついてはおらずいまもしっかり自分の基盤を持っている年齢は高いがしっかりとした大人達だ。

    彼達がテロを起こし、その真意を世に伝えるべく彼らから選ばれるのが主人公のセキグチだ。高齢のテロリスト達はどうやって未来に関与できるかを考えたあげくテロを起こすのだ。

    主人公セキグチは村上龍の以前の作品「希望の国エクソダス」にもでていたのだがその作品で独立国家を作ろうとする中学生の集団のリーダーが「この国にはなんでもあるが希望だけがない」という印象的な言葉を発していたのだが、その作品から15年後に書かれたこの「オールドテロリスト」の世界でも希望はまったく感じられない世の中であり、その現状打破の為に高齢のテロリスト達が立ち上がったというストーリーだ。

    作品のなかでのマスコミの凋落具合に関する表現も鋭く、「いまのマスコミの当事者が自分たちが真実を伝えていないという事自体に気付いていない」と切り捨てているが、元老の不自由さを海外から指摘されていてもいまだ何も変わらない今の状況を憂う筆者の嘆きの具合が深いのもよく伝わってきた。

    この作品を東京を離れるという転機の今に読んだのはとてもラッキーだった。希望を見つけにくい今の日本をあきらめてしまい自分を老人として世の中への関与をしなくなってしまうのではなく、危機感をなくす事なく何らかの社会への寄与が出来るような生き方をしなくてはとの思いを強くした。

    色々な人たちと仕事をしたなかで得た経験・知恵を国を形作る小さな部品である地方でそれらを生かすという事にチャレンジしたみたいと思わせてくる作品だ。

    セキグチとこうどうを友にする和風美人セキグチの愛に関するコメントもぐっとくるものが大いので、高齢の人たちだけではなく色々な人が楽しめると思う。

    そんな大人と老人ということを考えさせられる作品を読むBGMはTuck&Pattiの"Tears of Joy"だ。Time after Timeの名演だと思う。
    https://www.youtube.com/watch?v=N4ahjXagmWI

  • お久しぶりの村上龍。春樹より龍派。

    表紙からして,はっちゃけた武装爺さんたちがはちゃめちゃなテロ事件を起こしまくる話かと思ったら,思いのほか重苦しかった。

    舞台はほぼ現代の日本。大震災後,原発事故後で東京オリンピック前というどんぴしゃの設定。そして閉塞感ましましのいつもの村上龍ワールドは変わらず。

    主人公は「希望の国のエクソダス」で中学生らを取材したあの人で,今は落ちぶれきったただの無気力なおじさん。

    対する爺さんたちは,年は取ってるけど社会的地位も高くて意志の力にあふれててよっぽどしゃんとしてて,ましましの閉塞感みたいなものを打ち壊したいテロリスト。

    爺さんたちの計画に主人公が巻き込まれていって,爺さんたちの主張に心揺れたり,でもテロはだめって思ったりと葛藤してゆくのですが,物語の読者としてはどうしても爺さんたちに肩入れしたくなる。

    主人公はほんと駄目人間で,吐いたり精神安定剤のみまくったり震えたり泣いたりばかりしているので,さわやかな読後感は感じない笑

    でも続きというか,その後がどうなったのかが気になる本。やっぱり村上龍はいいなあ。

  • いや~久しぶりの村上龍さんです。
    コインロッカーベイビーズ以来か?そんなわけないか。
    なんか久々に骨太の小説を読んだ、という感じです。
    そうか世のお年寄りは怒っているのね。
    いい加減なメディアに、ルールを守らない自転車乗りに、その他いろいろ・・・
    まあお年寄りじゃなくても、ルール違反は困りますけれど、それらを罰していくという少々過激なお年寄りと、そのお年寄りに指名された三流週刊誌の記者(廃刊により失業、妻子に逃げられホームレス寸前)のバトルというか、テロリスト集団の核心に迫っていくというお話です。
    ちょっと残虐で、ちょっと考えさせられる一冊でした。

  • 2015.11.2開始
    2015.11.9読了
    「希望の国のエクソダス」に登場したライター・セキグチが主人公。

  • すでに社会の中枢から(表面的には)外れた老人たちによるテロという着想がおもしろいし、現実社会とのシンクロも見事で、あながち荒唐無稽と思わせない。気になったのは主人公セキグチのグダグタ振り。グダグダ過ぎてリアリティがそがれる。ここさえなんとかすれば、もっとスピード感のある小説になったと思う。惜しい。

  • 珍しく中盤からなかだるみに感じたのはあたしが劣化したからか?ともあれ2011年にこのテーマで書けるのがすごいと思う。できればポンちゃん絡めて完結編が読みたいけど、そんな類ではないこともわかってる。

  • R8/1/7

  • 歌うクジラ半島を出よ以降 SMものとか女優ものとかがどうしても面白くなくて これで村上龍も終わったのかなと諦めかけていたのだが これは 久々に面白かった。
    読んで しばらくしてから希望の国のエクソダスの続編 というわけではないが 同じ世界に起きていたのだということがわかってちょっと胸が熱かった。そういえばこれ 語り手の記者じゃないか。てことはなんとなくの続編なのだな。

  • 読みやすい。リアルとはとても思えない内容だが作者の力量で違和感なく読める。最後かっこよ過ぎ

  • タイトルと表紙イラストの印象からもう少し、軽いコメディ的な要素があるかと思っていた
    本気でテロする老人たち
    自身は死を覚悟しながらも、それでいて巻き込まれた主人公達は逃す冷静なミツイシ氏が印象的

  • 2020.09.21 読了。

    もっとほのぼの系の話かと思ってた。
    表紙の可愛いタッチのおじいちゃんテロリストの感じで。

    内容は結構ハードだしグロテスクな表現も有り。
    あと、読んだのは単行本版だけど、厚さの割に読み進むのめちゃくちゃ時間かかった。
    全編、基本的にずっと主人公やその周りの登場人物が病んでる。さすが村上龍さん。
    この暗さが結構読んでて眠たくなってくるのよね。面白いんだけど。
    最後の最後以外、勢いがあまり無いので、すごく淡々と進む。
    実際の主人公たちも割と淡々と、だらだら過ごしているので現実的ではある。

    主人公は『希望の国エクソダス』の記者なんだね。
    先に読んでて良かった。

    最後はビックリするくらいあっさり終わってしまったけど、面白かった。
    太田さんがいきなり撃たれるところとか、普通にスッと進んでいくのが好き。

  • 実際の高齢者の中で、物語に出てくるような自分を犠牲にして日本をオールリセットするという考えを持った方はどれくらいいるのだろう。
    高度経済成長期にガムシャラに頑張って世界有数の経済大国にした事実がある一方で、今の日本があるのは自分達が努力したからだとか、昔は良かったなどという自分本位で利己的な老人が本当に多いと思う。

    物語の結末は、どういう風に締めくくるのだろうと
    期待と不安を持ちながら一気に読み進めた。
    考えされる作品でした。

  • 主人公の再生。
    老人たちがテロリストというアイディアは、おもしろいなぁと思った。年寄りは元気だからこういう発想ありえるよなぁと。

    また、テロリストの手法も、予想を超えたところだったのでびっくりした。

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著者プロフィール

一九五二年、長崎県佐世保市生まれ。 武蔵野美術大学中退。大学在学中の七六年に「限りなく透明に近いブルー」で群像新人文学賞、芥川賞を受賞。八一年に『コインロッカー・ベイビーズ』で野間文芸新人賞、九八年に『イン ザ・ミソスープ』で読売文学賞、二〇〇〇年に『共生虫』で谷崎潤一郎賞、〇五年に『半島を出よ』で野間文芸賞、毎日出版文化賞を受賞。経済トーク番組「カンブリア宮殿」(テレビ東京)のインタビュアーもつとめる。

「2020年 『すべての男は消耗品である。 最終巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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