黄昏旅団

著者 :
  • 文藝春秋
3.33
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本棚登録 : 58
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (401ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163902418

作品紹介・あらすじ

高校を中退、独り暮らしを始めたものの家賃を滞納しアパートを追い出された「グン」は、その後の放浪生活の中で謎の男「タイゼン」と出会う。タイゼンは人間がこれまで生きてきた心象風景が記録されている「道」を歩くことができるというが、グンにはその意味がよく理解できない。しかしグンはタイゼンに強引に誘われ、ある家族ひとりひとりの「道」を歩くことに。そして「道」を歩くうちに徐々に判明する驚愕の事実に、グンは戦慄するが――。

感想・レビュー・書評

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  • 相手の心象風景の中を歩き
    事象の背景を探る「歩き人」の物語。

    冒険、成長、ファンタジー、ミステリー、カルト…
    分類不能のエンタメ小説。

    地の文がデスマス調、ところどころ太字表記
    登場人物の名前もカタカナ
    始まりから違和感、異世界感が期待値をあげる。

    物語に没入するのではなく
    俯瞰の視点で話が進んでいく感じは新鮮だった。

  • すごくいい、たまらなくいい!

  • わけわかんないけどグイグイくる感じが個人的に好きなのである。エグくて、濃くて、温かい、みたいな。

  • 人間がこれまで生きてきた心象風景が記録されている、「道」と呼ばれる仮想世界を歩くことができる男の話。この著者には珍しく抽象的なお話で、心象風景描写もやたら冗長。読み進めるのは少し苦痛でした。

  • 2015/05/24
    自宅

  • いや面白かったです。
    他人の心象風景・記憶を「道」として歩くことでその謎を解いたり解決の糸口にしたり・・・恒川光太郎さんの幻想的な小説みたいだな、と思いました。
    でも真藤順丈さんらしいちょっと悪趣味なグロさみたいなものもそこかしこにあり、それがまた幻想世界とのバランスを保ついいアクセントになってるかのような。

  • あんまりタイトルと内容は関係ないんですね。面白かったです。ただ文中の太字が、ちょっと慣れるのに時間かかったかな。人生とは道である。

  • 【ありえない旅路をゆくろくでなしども】謎の男・タイゼンに強引に誘われ〈道〉を旅することになった青年・グン。彼らを待ち受けていたのは驚異的な光景の連続だった。

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著者プロフィール

1977年東京都生まれ。2008年『地図男』で、第3回ダ・ヴィンチ文学賞大賞を受賞しデビュー。同年『庵堂三兄弟の聖職』で第15回日本ホラー小説大賞、『東京ヴァンパイア・ファイナンス』で第15回電撃小説大賞銀賞、『RANK』で第3回ポプラ社小説大賞特別賞をそれぞれ受賞。2018年に刊行した『宝島』で第9回山田風太郎賞、第160回直木三十五賞、第5回沖縄書店大賞を受賞。著書にはほかに『畦と銃』『墓頭』『しるしなきもの』『黄昏旅団』『夜の淵をひと廻り』『われらの世紀』などがある。


「2021年 『宝島(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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