ラヴレターズ

  • 文藝春秋 (2016年2月13日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (208ページ) / ISBN・EAN: 9784163902579

作品紹介・あらすじ

あなたは、ラブレターを書いたことがありますか?

作家、女優、画家、音楽家、タレント、映画監督など、26人が「恋」を書きました。

言葉の達人たちが綴った秘めた恋の行方は?

殺し文句がここにあります。





吉本ばなな 作家。

川上未映子 作家。

二階堂ふみ 女優。

西川美和 映画監督・作家。

壇蜜 タレント。

小池真理子 作家。

横尾忠則 美術家・作家。

山本容子 銅版画家。

俵万智 歌人。

桐野夏生 作家。

小島慶子 タレント・エッセイスト。

姫野カオルコ 作家。

山中千尋 ジャズピアニスト。

松尾スズキ 作家・演出家・俳優・脚本家・コラムニスト。

加藤千恵 歌人・作家。

松田青子 作家・翻訳家。

村田沙耶香 作家。

春風亭一之輔 落語家。

砂田麻美 映画監督・ドキュメンタリー作家。

中江有里 女優・作家。

島田雅彦 作家。

岩下尚史 作家。

髙樹のぶ子 作家。

皆川博子 作家。

橋本治 作家。

長塚京三 俳優。

感想・レビュー・書評

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  • 26名の著名人の方々がそれぞれ、愛する人(動物・物)に宛てた手紙。

    小池真理子さんの『亡き猫のための恋文』がとても好きでしたが、これ創作ですよね?
    村田沙耶香さんは本当にコンビニエンスストアを愛しているんですね。

    他の方々も短い文章なのに、それぞれに、その方らしい、ドラマがあり愛がこもっていて、読み応えがありました。
    ラヴレターというものは、こんな風に書くものなのかと、勉強に(?)なりました。

  • 各界に著名人によるラヴレター集。
    本当に著者が愛した(と思われる)人に対するものから、フィクションと感じられるもの、また「人」ではなく「もの」「動物」など様々なラヴレターが登場する。
    われわれ読者に対して書かれているわけではないので、当人にしかわからないこともあり、理解しにくいところもあるが、「恋する」「愛する」思いの丈が伝わってくる。
    作家ではない方の作品も多くあるが、どのラヴレターも「詩」を感じさせ、言葉の美しさを味わえる作品だ。

  • (2017/10/26読了)
    1929年〜1994年生まれの幅広い年代の著名人26人の恋文。こういう本でなければ読むことのない作家さんも。それぞれの年代の言葉で書かれている。
    恋のお相手は、必ずしも人ではなく(擬人化しているのもある)、自分宛も、男女間でもないものもある。面白おかしく書いたもの、胸を打つもの、真実なのか作ったものなのかわからないものもあり、バラエティに富んでいる。
    短編だから気負わず読めると思ってだけど、ひとつひとつの想いを漏らさず読んだので、その重さに読後ぐったりとしてしまった。

    (内容)
    あなたは、ラブレターを書いたことがありますか?
    作家、女優、画家、音楽家、タレント、映画監督など、26人が「恋」を書きました。
    言葉の達人たちが綴った秘めた恋の行方は?
    殺し文句がここにあります。

    (目次)
    吉本ばなな(作家.1964年生まれ) いつかへのラブレター
    川上未映子(作家.1976年生) 桔梗くんへ
    二階堂ふみ(女優.1994年生) 貴方と、
    西川美和(映画監督・作家.1974年生) ラブレター
    壇蜜(タレント.1980年生) あなたの仕打ちへの「お返し」
    小池真理子(作家.1952年生) 亡き猫のための恋文
    横尾忠則(美術家・作家.1936年生) タダノリ君へ
    山本容子(銅版画家.1952年生) 7+2
    俵万智(歌人.1962年生) 心に墓を建てる
    桐野夏生(作家.1951年生) 懐かしい伯父様へ
    小島慶子(タレント・エッセイスト.1972年生) 不機嫌なあなたへ
    姫野カオルコ(作家.1958年生)悲しみのロマンス
    山中千尋(ジャズピアニスト.1974年生) より良き日のあなたへ
    松尾スズキ(作家・演出家・俳優・脚本家・コラムニスト.1962年生) 片桐はいりさんへ
    加藤千恵(歌人・作家.1983年生) 岡村靖幸様
    松田青子(作家・翻訳家.1979年生) 白鳥に憑かれた王子(クリストファー・マーニー)へ
    村田沙耶香(作家.1979年生) コンビニエンスストア様
    春風亭一之輔(落語家.1978年生) 寄席は、おっさん
    砂田麻美(映画監督・ドキュメンタリー作家.1978年生) 飛行機様
    中江有里(女優・作家.1973年生) 父への感謝状
    島田雅彦(作家.1961年生) ララへ
    岩下尚史(作家・伝統文化評論家.1961年生) ふかくしのぶかたへ送る文
    髙樹のぶ子(作家.1946年生) 雲に寄せて
    皆川博子(作家.1929年生) 君よ、帰り来ませ
    橋本治(作家.1948年生) 拝啓 日本様
    長塚京三(俳優.1945年生) 遺言

  • さまざまな「愛」に対する手紙。

    みんな愛がこもりすぎてて、2編も3編も続けて読んでいくと、お腹いっぱいで消化不良を起こしそうだった。

    愛にはいろんな形があるんだな。

  •  読んでて気恥ずかしくなるのとそうならないのがある。
     どこに違いがあるんだろう。
     まあ、相手にさえ伝われば目的は大達成なんですけどね。

  • 装画:ジャン・コクトー(映画「オルフェの遺言」ポスターより)
    装丁:関口信介さん

  •  26人のラブレターを読んでいると、頭が空中分解〜
    心は何処かに連れられていく〜

  • 1人1人、全く異なったラヴレター。この人はこういう人なのかなとかどのような意図でこんな言葉を並べたのか。想像するだけで楽しかった。

  • 面白いと思う作品と
    イマイチと思う作品と
    でも色んな文体があって
    楽しめたかな
    一二三館書店にて購入

  • 【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
    https://opc.kinjo-u.ac.jp/

  • 壇蜜さんの話がよかった。メディア業界に憧れのあるお坊ちゃんの不誠実な元彼の話。実話なんじゃないかと。
    結婚させられた、にはときめき、まだ好きだ、には魔法が解けてしまったのです、。
    手に入るもの、手に入らないもの、わかる。

  • 私が知ってる以外の愛を知りたくて手に取った

    ラヴレターズ

    その対象は、誰だって何だっていいんだ

    初恋の人、過去の恋人、猫、コンビニ、寄席...

    それがあって今の自分があるって素敵

    私は誰に、何に、向けて書きたくなるかな

    松尾スズキさんが同じ業界で大好きな片桐はいりさんへ綴った想いがすごく好きだった

    岩下尚史さんの文章は、今の私にはまだ難しくて、また出会いたい

  • 2021.9.5

    好きな人、好きだった人、もう会えない存在、人ではないが愛するもの

    ラブレターの送り相手は何でも誰でも良いんだなって思った
    それぞれにステキな文章で、時間がたったからこそ贈ることができる言葉って素敵

  • 様々な人の、様々な形の愛のことば。直球に変化球に本当に様々。ネコになりきったりとかコンビニ宛とか、変化球的なもののほとんどはどうにも好きになれなかった。あと、いろんな著者がいる分、著者紹介はもう少しちゃんとやってほしかった。個人的には、こういう内容の文章と著者の情報って結構密接にリンクするものだと思うので。松尾スズキ、加藤千恵、春風亭一之輔の話がお気に入り。

  • 著名人のラブレターを集めた一冊です。

    現在進行中の実際の恋人に宛てたものは少なくて、
    過去に向かって書かれているものがほとんどでした。
    また、愛の相手は人とは限らず、動物や”事”に
    宛てた恋文もあります。
    人の数だけ愛があるものだ、なんて
    ありふれた感想かもしれませんが、
    読んでいて一番感じるのはそれでした。
    それから、人の感情の核は「愛」なのだろうと
    信じられる気がしてきます。
    それなのに、いろんな形に変化するから
    困るし面白いのです。
    どのラブレターも良いのですが、あえて選ぶとすれば
    俵万智さんの亡き人へのラブレターと
    松尾スズキさんの片桐はいりさんへの恋文が
    本当に素敵で印象に残りました。

  • 様々なジャンルの人たちが、様々な相手に送る恋文。
    丁寧に想いを伝えられているのが素敵でした。
    相手が実在するのか架空なのかは問うだけ野暮です。
    物語は皆川博子さんの鮮烈な昏さのもの、実在するのか架空なのか…は川上未映子さんのと檀蜜さんの恋文が好きでした。
    固有名詞を出されてる恋文では、松尾スズキさんの片桐はいりさんへの「いつまでも仲良くしてください」というかわいいお手紙と、さすが!と思った村田沙耶香さんの「コンビニエンスストア様」がとても良かったです。
    村田さんの世界は強烈ですがとても冷静なので読み終わって次の恋文に移っても覚えていて、最終話まで読み終えてからまた読みました。「貴方が私を人間にしてくれたからです」という一文にはガツンとやられました。「貴方は私の人生で唯一の、揺るぎない「正常」でした」。
    恋文に限ったことではないですが、誰かにお手紙を書くってとても良いなぁ。知らない第三者から読まれると思うと緊張したりかっこつけてしまいそうだけど。ここにあったお手紙たちはすごく真っ直ぐでした。

    追記:西川美和さんの恋文、「永い言い訳」の妻が幸夫くんに書いたお手紙だと後で知って、シュンとしているところです。切ない。

  • 自分もいつか最後に、誰かにあてたラブレターを書くのだろうか。

  • 本当っぽいのから創作まであり面白く読み通せた。いろんな伝え方があるのだなと思った。これだけ沢山のそれを見ると文字にして伝えるってことの色々を考えさせられた。

  • 2016.2発行の「ラヴレターズ」、26人の人のラヴレターが収録されています。村田沙耶香さんの「コンビニエンスストア様」、小池真理子さんの「亡き猫のための恋文」が印象に残りました。

  • 皆川博子さん、素晴らしかったです。
    日本語は本当に美しい。

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