- Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
- / ISBN・EAN: 9784163902593
作品紹介・あらすじ
ぼくが注目する映画や本、そして気になる世相――。大瀧詠一さんや高倉健さんまで、逝く人を惜しみ、〝あまちゃん世代〟の躍進を喜び、イーストウッド監督の多作に唸り、戦争にならぬよう、折にふれて警鐘を鳴らしつづけた二〇一四年。「週刊文春」好評連載「本音を申せば」、ますます充実の第17弾。
感想・レビュー・書評
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去年、週刊文春連載エッセイ「本音を申せば」が終ってしまった。近所の図書館は最終刊「日本橋に生まれて」を入れてくれないので、近刊を選んで読む。
大瀧詠一、井原高忠、高倉健……、お悔みが多い。長生きはめでたいとばかり言っていられない。別れの悲しみも多いのだ。
タイトル「女優で観るか、監督を追うか」は映画ファン男性が映画を観る時の不変の尺度。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
この題名は秀逸で、
確かに映画を
女優か監督で観るというのは
指針になる発想だ
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P205
(『893愚連隊』中島貞夫監督で)
天知茂が挫折するのに対して
荒木一郎が
「粋がったらあかん。
ネチョネチョ生きるこっちゃ」
と呟くので
この映画は有名になったが、
吉本隆明さんが
「70年安保は寝て暮す」
と記すのと同じ名言だ
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「週刊文春」連載「本音を申せば」の第17弾。
もう17弾にもなるのか。ワタシとしてはずいぶん久しぶりの小林信彦。キチンと読んでくればよかった。小林信彦と言うと高校時代、任侠映画や小林旭のパロディを書いてオヨヨシリーズが熱狂的に好きだった。何度も読んでた。その後もワタシの中では大切なオピニオンリーダーだった。
「地獄の読書録」という作品があって、ブックガイドであるが、本好きの小林信彦が読書について「地獄の」としているのが印象的だった。面白本に追い立てられ一時の休まるヒマもない。その感じに共感したものだ。
80歳をすぎて長時間の読書に耐えられない目の問題、体調があって、地獄の生活はおくれていない。
あいかわらずのちょっと上から目線の断定口調が心地よい。北上次郎の文体が似ていることに初めて気がついた。昔の作品の薀蓄は元より、最近のものでも「あまちゃん」、綾瀬はるか、堀北真希を贔屓にしてドラマ、映画はキチンと見ている。監督などのスタッフだけで見るのではなく役者で見てるとこは相変わらずでこの年でスゴイなぁ。
付箋をつけながら見て、メモをとる。 -
池正銀座日記を想起した。こうやって老いていくのか。
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たくさんの映画が紹介されていて、それだけでも読んだ甲斐があった。
そして、やはり今、安倍政権に対する批判、戦争の時の話が強く印象に残った。 -
914.6
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タイトルが素敵で手に取ったが、エッセイ集17弾とのこと。スゲー。
綾瀬はるかはどうも苦手なのだが、何ぞ観てみるかしら。 -
クロニクル・エッセイ第17弾。大瀧詠一氏とのエピソードが興味深い。