破落戸 あくじゃれ瓢六

  • 文藝春秋 (2015年6月6日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (312ページ) / ISBN・EAN: 9784163902722

作品紹介・あらすじ

大火でお袖を失ってから五年。度重なる恋人や仲間との別れに気力を失い逼塞していた瓢六も、前作で盟友・篠崎弥左衛門と再会し、再び悪に立ち向かうべく動き始めていた。時は幕末、水野越前守を後ろ盾に悪行をはたらく南町奉行の”妖怪”こと鳥居甲斐守との闘いが熾烈を極めるなか、共に働く謎の女人、奈緒の過去が明らかに……。

みんなの感想まとめ

物語は、幕末の混乱の中で成長し、変化する主人公瓢六の姿を描いています。彼は過去の恋人お袖を失った後、再び悪に立ち向かう決意を固め、仲間や新たな恋人奈緒との関係を深めながら、権力者たちの陰謀に巻き込まれ...

感想・レビュー・書評

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  • 『あくじゃれ』ではなくなった瓢六にしんみりとしつつ読了。
    敵にするにはあまりの大物であるからか、何となくどこか遠い話のような気もする。
    それでも権力者たちの争いが末端の武士や町人にまで影響する様は理不尽さを感じる。

    本人も自覚するように年齢を重ねてしまった瓢六だけど恋愛はまだまだ若々しい。
    それでもやっぱり瓢六の隣にはお袖さんがいて欲しい。

  • あの妖怪鳥居耀蔵も水野老中を貶め引き摺り下ろしたあと、復権した水野に仕返しをされ、奉行の座を解任させられた。そんな時、それぞれの手下が、命令によってなのか、はたまた忖度してなのか、実に怪しく非情な殺人事件が連続した。恨みによるものだった。

    そんな時、奈緒との仲も急進展。

  • 2013〜15年に「オール讀物」に掲載された7話の単行本化で、シリーズ5作目。

    押し込み強盗事件も調べていくうち南町奉行鳥居耀蔵に利用されていたと分かるが、危地に陥る瓢六はまたしても老中阿部家に仕える奈緒に助けられる。
    罷免された水野忠邦と裏切った鳥居の間の暗闘に巻き込まれて犠牲者が出るが、阿部家の隠密活動も狙われて奈緒の従者が殺された。首謀の腰元風の女を捕らえた家で瓢六は奈緒と結ばれるが、身分違いの恋とお袖への想いに悶々とする。
    最後に水野の家臣を救った瓢六は水野の屋敷に乗り込んで再罷免直前の水野忠邦と面会し、大きな人物だと感じる。
    奈緒との恋も続くようだけど、一件落着の雰囲気か。

  • 2015.11.11

  • L あくじゃれ瓢六5

    あれ?昔は「あくじゃれ瓢六〝捕物帳〟」じゃなかったかな。
    読んでみて、私は瓢六ではなくお袖ファンであったと確信。勝手に亡き者にされて腹立たしい。瓢六の魅力も違うものになっているので、まったく別のシリーズ、パラレル版とかタイトル変えるとかしてほしかったなぁ。
    お袖がでないあくじゃれは個人的に魅力半減なのでここで打ち止めにしよう。

  • オール讀物2013年8、12月号、2014年3、6、9、12月号、2015年3月号の7編の連作短編を2015年6月刊。シリーズ5作め。前巻で、瓢六達は、鳥居甲斐守と戦えるのか?と心配しましたが、なんとかなってるのに感心してしまいました。お奈緒と瓢六の関係は予想外で、楽しめました。明治まで後20年ばかりですが、お話はどこまで続くのか、気になります。

  • お奈緒さまと、そうなるかー!
    なんだかお袖さんを思い出して、シリーズ最初から読み直したい気分

  • やはり恋女房お袖を亡くしてからの展開には苦さを伴い、読んでいて寂しい。瓢六が新たな恋を得たのも苦々しさ倍増(笑)

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著者プロフィール

諸田玲子
静岡県生まれ。上智大学文学部英文科卒。一九九六年『眩惑』でデビュー。二〇〇三年『其の一日』で吉川英治文学新人賞、〇七年『奸婦にあらず』で新田次郎文学賞、一八年『今ひとたびの、和泉式部』で親鸞賞を受賞。著書に『お鳥見女房』『あくじゃれ瓢六』『きりきり舞い』シリーズのほか、『四十八人目の忠臣』『波止場浪漫』『帰蝶』『女だてら』『尼子姫十勇士』『しのぶ恋』など多数。

「2023年 『其の一日 増補新版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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