羊と鋼の森

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 7658
レビュー : 1265
  • Amazon.co.jp ・本 (243ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163902944

感想・レビュー・書評

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  • ストーリーはたんたんと進み
    決して面白いストーリーではないのに
    どんどんストーリーの中に自分が穏やかに溶け込んで行きすごく穏やかに読めた作品でした。
    1つの景色でも音でも、どれが一番なんてないし
    多くの人に価値の無いものでも、誰か1人のかけがえのない価値のある物になればそれはこの世界で一番の価値のある物になるんだと…
    いっぱい素敵言葉にもめぐりあえた作品でした。

  • 2016年第13回本屋大賞受賞作。

    予備知識もなく、タイトルからミステリーものかと思っていましたが、いわゆるお仕事小説でした。
    羊と鋼とは、ピアノの羊毛フェルトのハンマーと鋼のピアノ線のことだったのでした。
    調律師の話で、主人公が調律師と出会って調律師として成長していく、王道的なつくりでした。
    青春の軽さがないのが、ちょっと物足りなくも、登場人物たちやエピソードが素敵で秀作だと思います。
    続編として由仁が調律師になる話が読みたいと思いました。

  • 調律師という、私には全く接点のない職業のお話。
    文章に透明感があって美しい。
    ピアノの音色なんて全く分からない私にもメロディが聴こえてきそうな本だった。

  • ピアノ調律師という職業に対する見方が変わった一冊。
    調律師が職人的技術で音程と音色を調律することで、始めてピアノは息を吹き込まれるんですね。
    ピアノの音色や演奏された音楽から見えてくる風景の描写は珍しいけど、文章表現が上手く本当に目の前に風景が見えてくるように感じる。
    外村君のささやかな成長物語としても安心して読めたし、爽やかな読後感に包まれた。

  • 読みやすい。一気に読めました。
    家庭小説、教養小説好きの人を満足させる、キャッチ―な言葉、表現がちりばめられている。
    文章技術の巧みな作家さんだと思う。
    主人公の苦悩や葛藤、迷いが、わかりやすく、あまりにも
    明晰に描かれているので、読み手の想像する余地があまりなく、読み手に伝わるということを、重視しすぎている感じが
    しました。
    でも、楽しく読めたのも確か。
    評価の難しい作品です。

  • 読んでいる間中、ずっと一緒に森があった。主人公の心象風景なのか、深くて日の射さない土の匂いの立ち込める森。
    不器用だけど、そんな森の中に聳えるスギのようにまっすぐに目指すところを追い求める主人公に心惹かれた。

  • まっすぐで、ひたむきで。
    読んでいて心が清らかに、澄んでいくような、美しい小説でした。
    相手の望みがなにかを真剣に考えて、その良さを引き出し、喜んでくれることをする。調律師だけでなく、どんな仕事にも、どんな人間関係にも当てはまることだと思いました。

  • ピアノ調律師の話と聞いて、技術的な話が多く出てくるのかと思っていたら、感性の話が中心で意外でした

    しかし、調律師に限らない普遍的なテーマが感じられ、才能と努力などと簡単には片づけられない何か響くものを得らる作品です

    人に認められるということ、自信をもつこと、正解のない道を行くこと、様々なことを考えさせられました

  • ピアノは弾けないので、羊と鋼…ってピアノの話、さらに調律師の話とは知らず
    本屋大賞で知って、読み始めました。

    高校の体育館にあるピアノの調律を偶然みて
    心奪われ、ピアノ調教師を目指して地道に進んでいく。
    ラストは先輩の披露宴のピアノの調律。
    双子ちゃんのコンサートホールでの演奏、調律とか、この先のストーリーも読みたいです。


    調律は狂った音程を正しくあわせればOKくらいに思っていて
    やり方を習得した人なら、皆同じようにできるものだと、なんとなく思っていました。
    こんなに深いものとは知らず、新鮮な話でした。
    また調律には二種類あって平均律と純正律というのがあるそう。

  • 最近の女流作家に見られる、なんともまどろっこしい文章はあまり好きではないので、時々イラっとしながら読み進めました。
    それでも、純朴な青年がもがきながら成長する姿は丁寧に描かれていたと思うし、彼を取りまく人々が魅力的で、悪人は一人も登場しません。そのせいか、読んでる私も素直で純粋な気持ちで読むことができ、爽やかに読後感を味わう事ができました。
    老若男女にオススメ出来るという点で、本屋大賞も納得です。

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著者プロフィール

宮下 奈都(みやした なつ)
1967年福井県生まれ。上智大学卒業。2004年、「静かな雨」で文學界新人賞に入選し、デビュー。日常に起こる感情の揺れを繊細で瑞々しい筆致で描きだす作品で知られる。『スコーレNO.4』が書店員から熱烈な支持を集め、注目を浴びる。代表作に、2016年本屋大賞、ブランチブックアワード2015大賞、「キノベス!2016」などを受賞した『羊と鋼の森』があり、2018年6月映画化。『静かな雨』が2020年新春映画化が決まり、2019年6月6日文庫化される。ほか、福井からトムラウシに移り住んでいた頃の日々を描いた『神さまたちの遊ぶ庭』や、福井での身辺雑記や本屋大賞受賞前後のエピソードなどを描いた『緑の庭で寝ころんで』がある。

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