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Amazon.co.jp ・本 (264ページ) / ISBN・EAN: 9784163903101
作品紹介・あらすじ
倭国、新羅、高句麗、百済の四カ国の平和を願う
聖徳太子の遣隋使プロジェクトが九州・宗像から動き出す!
時の大王は推古天皇、秀才の誉れ高い厩戸皇子(聖徳太子)は、争いの続く朝鮮半島情勢に心を痛めていた。仏教を篤く信仰する王子は、その教えと大陸からの僧の言葉に耳を傾け、四カ国がそろって隋に朝貢し、その庇護の下の安定した関係を築こうという壮大な計画をたてる。これが後に小野妹子を正使とした遣隋使の派遣へとつながっていく。
しかし、それをよく思わないのが蘇我の大臣の一派と、百済の花郎徒を中心とする一派であり、百済から倭へ使者として派遣された、円照は船中で襲われ命からがら海へ飛び込んだ。それを助けたのが宗像の豪族の娘で、祭祀を巫女として司る若い伽那だった。自身も父を新羅人にもち、10年前の新羅と百済の騒乱で両親を失った経歴をもつ伽那は、平和を願う気持が人一倍強い。厩戸皇子の思想に深く共感し、その理想を実現させようと周囲の人物たちを動かし、一族もそれに協力を誓うが、次々と計画を打ち壊すべく刺客が放たれ、彼らの身に危険が及んでいく。果たして四カ国が揃って、隋の都・洛陽へと無事に辿り着き、皇帝との面会はかなうのか――。
本書は九州出身の著者が、福岡文化連盟創立50周年と「宗像・沖ノ島と関連遺産群」世界遺産登録支援として上演される舞台劇『姫神』のために書かれた長編。12月には博多座での公演が決定している。アジアの平和を願う祈りをこめつつも、信長ものなどで存分に発揮されてきた迫力ある戦闘シーン、個性的な人物造詣、それぞれの陰謀と策略が随所に織り込まれたエンターティメント性の高い歴史小説だ。
みんなの感想まとめ
和平を願う聖徳太子の遣隋使プロジェクトを軸に描かれる本作は、九州・宗像を舞台にした歴史小説です。物語は、太子の理想を実現しようと奮闘する厩戸皇子と、彼を支える宗像の巫女・伽那の視点から進行します。古代...
感想・レビュー・書評
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聖徳太子が和平のために遣隋使、小野妹子を使者として九州地区の宗像一族と共に奮闘する。ストーリーは初心者向けで面白く、聖徳太子の住んでいた頃の出来事をか知る上では充分すぎるぐらいの題材で楽しく読めた。
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沖ノ島に興味を持ち、読んでみた。古代の話を小説として仕立てるのは、どんな小説家にとっても、あまりにも想像の部分が多すぎて、並大抵の工夫がなければ難しいだろうと思う。それを差し引いても著者の作風には「等伯」でも感じたが、いろいろ好きになれない点があって、読み終えるのに苦労した。相変わらず、登場人物らの、ことあるごとにすぐ「目にうっすらと涙を浮かべ」る描写の頻出など、全体的に登場人物の書き分けが類型的で、作話の技術としていかがなものかと思う。登場人物に演じさせた物語は、ファンタジーとしてみれば可も不可もないが、やはり展開の粗さ、辻褄合わせ感をあちこちで感じた。当時の朝鮮半島および日本をめぐる政治情勢をよく調べられているとは思うが、それらを物語の合間に教科書的な説明としてはさんでいる構成にも堅苦しさが残り、わざわざ小説仕立てにした効果をそいでいると思える。出身地を舞台にした小説の執筆に大胆に挑戦した労作だとは思うが。
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興味対象外の時代ですが、読んでる途中は面白く、スイスイ読めてしまいます。でも残りページが少なくなると、あれ、これちゃんとオチるの?と心配になり、それが実現しますw 連載モノなので、ある程度しょうがないんですかね。でも、それまでが面白かったので、評価3です。
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遣隋使
時代背景が興味深い
大和朝廷、対馬沖ノ島一帯の豪族、朝鮮半島
それぞれの対立
聖徳太子の政治にも隋との約束がらみとか
ストーリーは単純で肩透かしかな
≪ 荒海を 超えてこの国 平和にと ≫ -
聖徳太子が、隋に派遣した小野妹子。
太子が遣隋使を派遣するまでの経緯、国内の権力争い。
そして、朝鮮半島での勢力争いなど、当時の中国、朝鮮、日本を、朝鮮半島で生まれた巫女、女神の成長とともに描く。
各々の部族、そして権力者の争い、力で押してくるタイプのリーダーと切れ者の僧侶など、登場人物もなかなかに多彩。
舞台劇のために描かれた作品ということで、終わり方に若干の唐突感はあるが、すっきりと面白かった。 -
遣唐使の事情あれこれと,宗像一族の巫女伽耶と新羅の王族円照のほのかな恋だけど,あまりにもさらっとしていて,あっけなかった.
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沖の島を巡る姫神の世界、遣隋使プログラム等
宗像一族、大和、新羅、百済、高句麗、任那 -
遣隋使派遣に至る苦労。ヤング向けか。
著者プロフィール
安部龍太郎の作品
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