テルアビブの犬

  • 文藝春秋 (2015年9月9日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (208ページ) / ISBN・EAN: 9784163903279

作品紹介・あらすじ

日本版「フランダースの犬」の誕生!



第二次世界大戦で両親をなくした少年、ツヨシ。

幼い彼の前に現れたのは、虐待同然に働かされ、捨てられた大型犬だった。

ツヨシはその犬に「ソラ」と名付け、家族同然に生活を共にし始める。



生まれて初めて平穏な日々を過ごすことになった犬が心に宿した、飼い主への感謝と愛。

しかし、別れのときは刻一刻と近づいてくる――。



「犬の愛」が最後に行きつくところとは、いったいどこなのか。

「フランダースの犬」へのオマージュとして描かれた、傑作長編小説。

みんなの感想まとめ

テーマは、戦後の貧困と逆境の中で少年と犬が築く強い絆です。この物語は、愛と慈しみの心を持つ少年ツヨシと、虐待を受けていた大型犬ソラの交流を描きながら、彼らの生活に優しさがどのように影響を与えるのかを探...

感想・レビュー・書評

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  • 大好きな小手鞠るいさんの著作を見つけて借りた。
    ラストでタイトルの意味が分かったけれど
    ???
    賢く勇敢で忍耐強い犬の過酷な描写に胸が痛くなったが
    ???
    ちょっと他の方の本棚を見て
    ペコリエンヌさんのレビューに納得
    師のやなせたかしさんとの約束で「フランダースの犬」
    のオマージュとか
    でも、???
    これはちょっと違うでしょ、るいさん

    ≪ 寄り添った あなたの犬は 命尽き ≫

  • 著者が師と仰いできた、やなせたかし先生と約束していた「フランダースの犬」への
    オマージュとして書かれた作品です。貧困に喘ぎながらも愛と慈しみの心を持った彼等、
    初めて触れた人間の優しさ。何度も目頭が熱くなり、アニメの映像も思い浮かびました。
    なんと清らかな物語だろうと思ったが、最後の最後で疑念を抱く。この作品はほんとうに フランダースの犬のオマージュ作品なのだろうか?
    きれいな表面だけにとらわれがちだが全く違うメッセージが込められている気がして…どうにもすっきりしない読後感です。
    気になる方はまず読んでみて下さい。「テルアビブ」については読後の検索がおすすめ。

  • 「思いもよらないラスト」と帯にあった通り。

    少年ツヨシとハスキー犬のソラの物語だが、全くほのぼの系ではない。
    フランダースの犬に似た話かと思わせといてこのラストの急展開。
    確かに、少年の書く小説にその兆しはあったが想像以上の結末。
    感想を書こうにも感情がぐちゃぐちゃだ。

    少し前に三浦綾子著「母」という小林多喜二の母が息子を語る小説を読んだが、こちらも貧乏だが本好きな少年、というところから始まっている。貧乏人もお金持ちも平等な世の中になって欲しいという願いも同じ。思想も似ているのに、これがちょっとしたボタンの掛け違いというやつか。
    少年ツヨシに心を寄せて読んでいたのに、ラスト、ツヨシの正体が明かされた時の衝撃たるや。肯定はしない。

  • 大人にやって、ようやく習慣化したいと発起して手に取った本。
    犬好きな私が、たまたま図書館で企画展示されていたこの本のタイトルに惹かれて借りた。

    読み始めて、「イマイチかも」と思いながらも一冊読破するという目標を達成するために諦めず読んだ。
    結果、微妙な作品だった。 星1.5にしたい。 貧しさを表した表現や、背中に刺さるような冷たい極寒の描写は伝わったが、ストーリーがいまいち。
    残念。

  • 日本版フランダースの犬。祖父と赤貧の中育つ主人公ツヨシ。ある日、2人は死にかけの犬を助ける。目が青かったので、ソラと名付け可愛がる。ソラとツヨシの絆が物語の中心。貧しくとも真っ直ぐに育ったツヨシ。しかし、祖父が亡くなり、ツヨシは家も家財道具も失う。
    最後の章はいまいち。ソラはとても良かったが、ツヨシがテロリストになってしまう?なんだかわからないまま終わった。
    ソラが魅力的なだけに残念だが、話は期待はずれだった。

  • 虐待され放置された大型犬は、クズ集めで細々と生計を維持している祖父と少年に拾われ初めて貧しいながらも心穏やかな日々を送る。

    著者が「フランダースの犬」のオマージュとして書いたという。ここでは、絵の代わりに少年は小説を書く。
    そこに日本赤軍のテルアビブ空港襲撃事件を絡めている。

  • もしかして、日本赤軍やテルアビブ空港乱射事件をモチーフとしているのか?
    ラストが意味不明で、結局何を言いたいのかな、今回の小手鞠さんは?
    もしかして小手鞠手詰まりか?

  • え、小手毬るいの作?と思えるほど。
    何か思い入れがあるのだろう。

  • 「フランダースの犬」のオマージュというのも、やなせたかし氏の名前をあげることもどうかと思うほどの残念な作品。
    一体何を言いたいんだろうか、作者は。
    このラストは必要だったのだろうか。
    全く理解できなかった。

    この作家さん、もう読むのやめようかな・・・。

  • 途中まで読んでから、「フランダースの犬」へのオマージュ作品と知る。
    そう知っていたら、読まなかった。だって、涙腺の弱くなるお年頃だもの。
    貧しい中で、優しく、正しく生きている人たち。
    犬の愛。
    やっぱり・・・危惧していた不幸が襲う。
    そして、成長してから意外な方向へ向かう主人公。
    フランダースの犬と革命、何だかぴんと来ない話でした。
    ちょっと苦手。

  • 知性あふれ高貴な心を持とうとも、貧困に生まれたという状況を変えることはできはしない。
    志が高く未来ある若者が虐げられる物語は、読んでいてつらい。

  • アンパンマンの作者であり、小手鞠るい氏が師と仰いできたやなせたかし氏へ捧げる、『フランダースの犬』へのオマージュ。大人のための動物文学。『フランダースの犬』をあまり知らないため、何も考えずにサクッと読了。しかし、犬に対しての虐待シーンに関しては愛犬家としてはきつい描写であった。ソラとつよしは切っても切れない縁で結ばれているのだろう。ラストは衝撃的だった。

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著者プロフィール

1956年岡山県生まれ。
詩とメルヘン賞、ボローニャ国際児童図書賞、小学館児童出版文化
賞などを受賞。松倉香子さんとのコラボ作として『お菓子の本の旅』
『少女は森からやってきた』『未来地図』『晴れ、ときどき雪』『泣くほど
の恋じゃない』『瞳のなかの幸福』(以上、カバー装画)『ようせいじて
ん 星座のようせい』『うさぎタウンのおむすびやさん』『うさぎタウンの
パン屋さん』『ゆみちゃん』(以上、挿画と装画)。本作は、松倉香子さ
んとの初のコラボ絵本となる。

「2025年 『まほうの絵本屋さん 月夜のチョッコラータ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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