MILK

  • 文藝春秋 (2015年10月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (208ページ) / ISBN・EAN: 9784163903422

作品紹介・あらすじ

一人息子を妊娠して以来、夫とはセックスレス。

このままでは三十代の十年間を一度もセックスしないですごすことになる、

と思った皆子は、同じような境遇の男性と関係を持つことを決意する。

「アローン・トゥゲザー」



結婚して七年になる直哉は、何気なく食事に誘ったアルバイトの女性と

帰り道でキスをしてしまう。はじめ驚いていた彼女は、

次の瞬間、思いもかけぬ提案をしてきた。

「いれない」



アメリカのブルーフィルムを上映している映画館で、

年上の女性と出会った男子高校生の一志。

彼女は脚本家で、AVの脚本を書く参考に一志の話を聞きたいという。

「水の香り」



誰もが当たり前に持つ欲望と、それが満たされるよろこび。

刺激的で幸福なエロスを、軽やかに描き出した官能小説短篇集。

感想・レビュー・書評

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  • 人間の三大欲求は食欲、睡眠欲、性欲であると聞いたことがある。その中でオブラートで包まれるものが子孫を残す為に必要な本能、性欲であろう。
    この著者の表現が、明白な厭らしさはなく、美しく包み男女の本能に呼びかけていた。
    官能小説ではないが、性欲について思い直すきっかけになった。

  • 2019/07/24


    Hでつながる男女の話
    幸不幸あるけれど、、、好きな話もありました。


    「坂の途中」
    男女の性欲差 女の勇気と男の冷めた感じ
    互いの視点があれば印象は違うのだろうけど
    このどうしようもないすれ違いがリアルで
    辛いものもある・・・


    「MILK」
    においフェチ 青春時代の思い出もまた淡い色
    レスだったけど汗拭きから欲情
    MILKとはきっとそんなにおいのイメージ


    「水の香り」
    映画館でAV脚本家の女性に会った高校生男子
    Hな気分 雰囲気でドキドキしてくる大人の入り口
    少年と女性の二人、それが今後どうなるかな
    余韻を感じる明るめな話


    「蜩の鳴く夜に」
    一番好きな話。
    抗がん剤の治療を続けていた中年夫婦の久しぶりのH
    性と「生」のパワーを感じ、思いやりがある
    苦境にありながら、生きるための素敵な行為のように見えた


    「いれない」
    いれる が関係の門 その先なら
    いれないままでいるSEXはいれるだけじゃない。
    100%の満ち足りた状態ではなくても
    そして結末、二択を迫られる・・・
    この本を知るきっかけとなった物語


    「アローン・トゥゲザー」
    セックスレスの妻が、出会い系サイトで久しぶりに心から
    楽しく満足のいくSEXをする
    女であるためのみずみずしさは、実際の行為でしか解消できない
    いつかこうなるのか、という不安も・・・


    「病院の夜」
    心から体もわかり合った夫婦
    妻が入院し、そこでのひっそりとした背徳的行為
    刺激的ながら驚くほどゆるやかな夜


    「サービスタイム」
    不慣れな男子学生がパートのオバサンとHする
    やわらかさ あたたかさ
    熟女の魅力が文字化されている
    需要と供給の一致というか・・
    ある意味幸せなのかな


    「ひとつになるまでの時間」
    遠距離恋愛の二人が電話で確かめ合い、久しぶりに
    会った瞬間に爆発するように貪り合う


    「遠花火」
    中学生の頃に叔母にキスされた
    それは大人になっても頭からはなれない
    関係になってはならないけれど求めてしまう
    夏の夜

  • 短編なのですぐに読み終わった。人それぞれ様々な性の形があるということ。

  • 大人の短編集。ありきたりな官能小説とは違い、心に焦点を充てている感じを受けた。

  • この匂いを忘れないようにしなければいけない。いつでもこの匂いを思い出せるようにしておかなければ、人生を生きるうえで重要ななにかを失うことになる。
    (MILK)

    最初はジャスミン茶の香りがして、それからはただ唇や舌の味がした(水の香り)

    なぜ、女は汗までどこか甘いのだろうか。

    わたしたちはもたれあって生きていくしかないんだと思う。

    なぜ、もっと奥まで突き刺せないのだろう。
    (蜩の鳴く夜に)

    「そんなことないです。同じものをたべていれば、だいじょうぶじゃないですか。」

    妻の光莉とは、唇も舌も違う。
    (いれない)

  • うーん。どの話も面白いのは面白いんだけど、短すぎて物足りなかったかも。まあ短編集なんだから短いのは当たり前なんだけど、なんだか尻切れトンボになっちゃってるような印象。
    あと石田衣良さん、熟女が好きなのかな。どの主人公も女の人の身体に関する語り口というか感じ方が同じで、うーん。まあ、それがこの人の味と言えば味だけど。
    実写化もされた娼年シリーズ読んだ時も思ったけど、石田衣良さんの小説はSEXの話を生々しく描いてるのに、全くエロさを感じなくて不思議。

  • 綺麗な表紙に惹かれたけど、なかなか大人の話やった。短編集ですらすら読めた。

  • 久しぶりの石田衣良。

    甘い大人の関係。
    ドキドキしながら読めた。

  • 短編集の中でも結末が良い悪いありつつ、一瞬だけでも幸せなシーンがあるのが良かった。

  • 大人になっても不器用で、切実な欲望を持て余している―そんな男女におくる、この上なく熱く刺激的な作品集。
    (アマゾンより引用)

    装丁がキレイだったから恋愛小説なのかと思ったら、ただの官能小説。
    石田衣良さんの作風がイマイチつかめない。
    これ読んだせいで他の本読みたくなくなった

  • 表紙が可愛くてセレクトしたものの、まさかの微エロ小説。短編集であっという間に読めてしまったのですが、なんか個人的にはどれもパッとしなかったかな…人と人との繋がりを描いたように見えて、すごく表層的。短編だから仕方ないのかな。。

  • 図書館で展示されていて、POPがあって惹かれた。官能小説短篇集とのことだが、男と女というよりも人と人とのつながり、というPOPを見て気になった。
    読む年代によって読後感が違うんだろうな。。。30代、40代ってこんなもんなのかなぁ。

  • また官能小説。
    石田衣良は元々こういう系?

  • 性をテーマにした短編集。夫婦間であっても他人に伝えるのが難しいからこそ、すれ違いが悲しいし分かり合えたと感じたら一瞬でも幸せなんだろうと感じた。

  • サラッと読める オトナ女子の官能小説。

  • 性にまつわる短編集。セックスレス予備軍を心配する主婦の努力と気づき。セックスレス打開策に気づいた夫。男子高校生の事情。退院後の夫婦。不倫の継続。スイッチの切り替え。病院での夫婦。同年代の大学生よりバイト先のパートさんに惹かれた男子。長期出張から久しぶりに会える夫婦。中2の初恋相手の叔母と再会

    ◆ん-人の恋路や性癖に口出すつもりはないが…挿入しなけりゃセーフ(不倫じゃない)ってことはないですからっ!でも「キモチワルイ、家族とセックスできるか」っていう夫なら、見捨てて不倫してもいいんじゃないかと思ってしまう。

    この本が出たのは2015年だけど、作品としては2009年から15年の短編色々なのね。「眠れぬ真珠」が2006年だからその後くらいか。「眠れぬ真珠」ももう10年以上前なのね!

  • 短編小説。大人の恋愛。性にまつわる物語。
    男と女、心だけじゃ成りたたない関係。性欲は個人差がありますから、どれもが自分と合致するわけじゃありません。物語ですから。
    ただ、あからさまな表現も多いけど、要は、もっと相手をいたわりあうことが大切だということではないかと思いました。
    深いところで、相手を思えれば、こんなに楽しいこともあるんだよ、ということろですね。

  • 塩をふったミルクのような。結婚4年目で妻とセックスレスの雄吾は同僚から自分の欲望に直結する匂いが立ちのぼるのに気づく-。女性の心をとらえる、爽やかな官能短篇集。

    IWGPの石田衣良が描く官能小説というので興味を惹かれて読んでみた。そんなにひどいことにはならなかったけど、通勤電車で読むには隣の人の視線がやはり気になった。
    (Ⅽ)

  • 性のある生活。
    30代の女と40代の男の夫婦の性欲の差。
    ミルクの匂いを妻に発見したとき。
    高校生と大人の女の火遊び。
    抗がん剤治療から帰宅した夫と妻の情熱。
    プラトニックで官能的な浮気。

    夫婦のレスを他の相手で満たすことにした男女。
    病気した妻の容赦ない性欲。
    バイト先の年上女性との妄想が現実になるとき。
    互いの出張の間にために溜めた妄想と当日。
    茶目っ気のある叔母に恋心を抱き続けた結末。

    なんとも官能小説だった。
    オチのない話もあったり、暗闇なのになぜか乳首の色がわかっちゃったり、
    これは著者の癖なのか、言葉の言い回しとか漢字をあえてひらがなにするところの文に、違和感を覚えてしまった。

  • 可愛い表紙で図書館から借りて読んだけど、
    milkってそーゆー意味ね!ってツッコミを途中で入れてしまう。
    私はまだ目覚めていないが、性欲がものすごく書かれていた。

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著者プロフィール

1960年東京生まれ。成蹊大学卒業。代理店勤務、フリーのコピーライターなどを経て97年「池袋ウエストゲートパーク」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。2003年『4TEEN フォーティーン』で直木賞、06年『眠れぬ真珠』で島清恋愛文学賞、13年 『北斗 ある殺人者の回心』で中央公論文芸賞を受賞。他著書多数。

「2022年 『心心 東京の星、上海の月』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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