髪結い伊三次捕物余話 竃河岸

  • 文藝春秋 (2015年10月31日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (280ページ) / ISBN・EAN: 9784163903491

作品紹介・あらすじ

伊三次シリーズに、大物新キャラクター登場!



自らの手下を持つよう父に言われた龍之進。頭に浮かんだのはかつて誘拐の下手人として追いながら、ついに捕えられなかった男だった。

みんなの感想まとめ

物語は、江戸時代を舞台にした伊三次シリーズの新たな展開を描いています。新キャラクターの登場や、世代交代が進む中、読者は登場人物たちの成長や関係性を見守る楽しさを感じています。特に、茜と伊与太の関係は、...

感想・レビュー・書評

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  • 髪結い伊三次シリーズなのだが、、、
    今回は、追悼本である。
    まだまだ、宇江佐真理氏に書いて欲しかったのに、、、と、思いながら、毎度読み易い時代小説を読んでいる。
    6話からなるが、固い言葉もなく、す~と、江戸の時代の人情味あふれる世界へ引き込まれていく。

    伊三次の使える不破友之進の息子である、龍之進が、小者を持つことになるのだが、、、元旗本の息子で、手に負えず勘当の身になった男を希望する。
    今は真面目に、駄菓子屋を開いている次郎衛だが、妻にしたおのぶとのなりそめや、子分になった正吉の事等、これからが、面白くなっていくときである。

    龍之進の妻きいが、お茶会で、いじめをシャットアウトする様の快さ。

    伊予太の絵師としての信州行きで、茜とのつながりは、、、
    そして、絵解きの面白さを何と、宇江佐真理氏は、上手く表現しているのだろうと、、、、

    まだまだ続きが読みたいと、思うのは、わたしだけではないだろうに、今、それがかなわなくなった。
    残念である。

  • 宇江佐真理先生がお亡くなりになられたので、この物語から後の髪結い伊三次の登場人物たちの生き様はもう辿ることが出来ない。それがとっても寂しくて悲しい。宇江佐先生の遺作は今連載されているらしいので、それの単行本化をひたすら待ち続けます。宇江佐先生の書く江戸の庶民のお話しが大好きでした。ご冥福をお祈りいたします。

  • 読み終わってしまった・・・・・。

    この続きは未来永劫読めないのだと思うと、何とも寂しい。

    この先、どんなふうに進んで行くはずだったのだろう。
    本来だったら、ただただ次作を楽しみに待っていれば良かったのだが。

    時代小説の良いところは、年月がたっても古びずに、いつでも楽しめるところ。
    宇江佐センセの作品も、そんな風に永く楽しませてくれるものと思う。

  • 2016/01/08
    もう続きが読めない、と言うことが寂しい。皆がどうなるのか知りたかった。
    でも、最後の「ほろ苦く、ほの甘く」など特に不安などの混ざった未来への希望が現れている気がして、私自身もどうなるかわからない先へ思いを馳せることが出来た。
    皆が幸せでありますよう。


    ご冥福をお祈り致します。

  • 「伊三次」ワールドも、この巻が最後かと思うと・・・

    最近は、伊三次・お文の世代からその子供たちの世代の話へ移ってきて、ますますにぎやかにますます面白くなってきて、この先どういう展開になるか楽しみにしていたのに・・・
    茜と伊与太の関係など、まるで甥・姪の将来を見守るような思いで頁を繰っていた。それもかなわぬ夢・・・

    それにしても、最近は女流時代物作家の急逝が続くこと。
    宇江佐真理さんのご冥福を心からお祈り申し上げます。

  • 新たに小者になった次郎衛の働きも気になるし、信州に行った伊与太と茜の今後も、まだまだ読みたいのに。
    伊三次の家と不破家の日常が、これからも続くと思っていたのに、こんなに早く終わりになってしまうとは。訃報がただただ残念です。

  • 内容(ブックデータベースより)

    伊三次シリーズに、大物新キャラクター登場!

    自らの手下を持つよう父に言われた龍之進。頭に浮かんだのはかつて誘拐の下手人として追いながら、ついに捕えられなかった男だった。

    令和6年10月29日~30日

  • 円熟の宇江佐真理をお楽しみください。

  • このシリーズを初めて読んだ。タイトルから勝手に面白そうと読み始めたが期待通り。きいさんもご家族も皆さん良い人たちばかりで、読んでて気持ちいい。

  •  11月7日、今日は立冬ですが、7年前に66歳で早逝された宇江佐真理さんの命日ですね。「竃河岸」、髪結い伊三次捕物余話№15、2015.10発行。茜と伊与太の阿吽の関係が、ひそやかに、そして確かに進展し、茜が松前家の務めを終え、伊与太が信州での絵の修行を終えて江戸に帰る頃の二人の有り様が彷彿とされる第15巻です。沢山の心に残るいい作品を有難うございました!

  • 2022年7月2日
    伊三次の出番が少ない。
    伊与太が詳しいことも言わず、国直の元を去ったことがいじらしい。
    芳太郎が藍色を盗んだことは芸術家のサガかもしれない。ヒトとしては許されない。
    茜との気持ちが通じているのがすごい。
    添い遂げて欲しい。

  • 不破龍之進が小者を使うことになった。
    本人はかつての難敵元旗本の息子、本所無頼派の首領、薬師寺次郎衛(じろうえ)にしたいと思ってきた。勘当されて、今は駄菓子屋をしている。
    だがそれには、大きな踏み絵が。元八丁堀純情派を気取っていた見習い同心6人組の同僚の同心たち仲間の了承を得なければならない。

    いつの間にか、大人になり一人前になったそれぞれ。
    新しいドラマが始まろうとしていた。

    また、不破の娘茜と、伊三次の息子伊与太との淡い恋。
    画家としての修行中の伊与太の苦悩、茜の成長。

    それぞれの子供達の成長のドラマが!

    長く長く読みたいシリーズだったのだが。

  • 久しぶりに伊佐次と友之進の世界に入り幸せでした。彼らのこれからが知れないのは切ないです。残念です。

  • この伊三次の世界はもう語り継がれない

  • 伊佐次シリーズだが、もはや伊佐次、お文ご夫妻は完全な脇役。捕物もほとんどせず(収録の中で1話だけかな)看板に偽りあり(笑、と言えないこともないが。

    それでも市井人情ものの本髄はしっかり押さえた佳作ばかりを収録し、さすがの筆の冴え。しっかり読ませてきっちり余韻をもたらせてくれる。

    著者ご逝去直前の出版、こっから先、伊与太や茜、龍之進きいらの世代となった展開も楽しみで、また非常に使いでがありそな脇役も出てきてエエ感じだったんだが…、仕方のないことと重々承知で、もうすぐ途絶えてしまうことが残念でならない。

    そうそう、北斎とお栄が出てきたのが嬉しかった。伊与太は北斎から画号もらってたのすっかり失念してた。伊与太が北斎のつてで小布施に行くという展開は…
    朝井まかてにシリーズ引き継いでもらうというのはどうだろうかと、しょーもない空想をしてしまったのである。

  • 気になっていた事が、さあこれから片がついて
    初代主人公の世代だけでなく、息子・娘の世代の話も
    いいところへ畳まれ、となる取っ掛かりの部分だな
    と読んで感じる巻だっただけに、作者の急逝が残念です。
    細かいことは書きませんが、文章は破綻がなく、ここで
    終わりでも尻切れトンボ感がないのがさすが。
    時代小説の名手。
    私をこのジャンルの読書に導いてくれたことへの
    感謝を込めて。
    ありがとうございました。

  • 2014〜15年に「オール讀物」に掲載された6話の単行本化で、シリーズ第14作。

    世代交代がどんどん進んでいく。最初からのファンとしては少々寂しいのだが。

    臨時回り同心の不破が使っていた小者(岡っ引き)の増蔵が引退するので、息子の龍之進は、かつて対立した本所無頼派の領袖で今は勘当されて駄菓子屋の親父をしている薬師寺次郎衛を、同僚たちの了解を得て小者として使うことにする。

    次郎衛の女房おのぶは、かつて荒れていた龍之進の馴染みだったのをお文によって引き離された経緯があったが、次郎衛が父の危篤で屋敷に戻ったまま帰らない時に、お文に会って信じろと諭される。

    後半は伊三次の息子ので絵師修業中の伊与太と龍之進の妹茜の話。
    茜の仲介で伊与太は蠣崎波響に会って、示唆を受け絵具と筆をもらうが兄弟子に勝手に使われ、師匠の元を飛び出して北斎の世話で信州に行く。
    茜の伊与太への想いがはっきりしたが、どうなる。

  • 少し切ない話。
    続き物かな?

  • 切ないなぁ。うまいこといってほしいけど、続きは読めないよね?

  • (図書館から借りました)
    ようやく自分の番が回ってきました。
    きい視点の話にも引き込まれたけれど
    とりわけ気に入ったのは、表題の竈河岸です。
    改心した無頼者・放蕩者が好きなんですね。
    伊与太の話も気になるのに、著者ご逝去とは……。
    ご冥福をお祈り申し上げます。

    追記 当時の駄菓子、食べてみたいなあ。

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著者プロフィール

1949年函館生まれ。95年、「幻の声」で第75回オール讀物新人賞を受賞しデビュー。2000年に『深川恋物語』で第21回吉川英治文学新人賞、翌01年には『余寒の雪』で第7回中山義秀文学賞を受賞。江戸の市井人情を細やかに描いて人気を博す。著書に『十日えびす』 『ほら吹き茂平』『高砂』(すべて祥伝社文庫)他多数。15年11月逝去。

「2023年 『おぅねぇすてぃ <新装版>』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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