• Amazon.co.jp ・本 (309ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163903651

作品紹介・あらすじ

人気の女性作家9名が贈る書き下ろし短篇! 小説柴田よしき・大崎梢・光原百合・福田和代・松村比呂美・近藤史恵・永嶋恵美・篠田真由美・新津きよみ。作家発! 『捨てる』小説集。

感想・レビュー・書評

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  • ★3.5

    女性作家9名「アミの会」による「捨てる」がテーマのアンソロジー。

    ・大崎 梢    箱の中身は
    ・松村比呂美   密腺
    ・福田和代    捨てて貰っていいですか?
    ・篠田真由美   forget me not
    ・光原百合    四つの掌編
    ・新津きよみ   お守り
    ・永嶋恵美    ババ抜き
    ・近藤史恵    幸せのお手本
    ・柴田よしき   花子さんと、捨てられた白い花の冒険

    女性ならではの視点から「捨てる」というテーマで美しい物語になっている。
    捨てると言っても物ばかりをイメージしがちですが、形あるもの形のないもの様々です。
    また、捨てたい物…本当は捨てたくない物…捨てるタイミング…様々だった。
    ミステリーからファンタジーから恋愛小説に家族小説・ゾワッとするホラーまで
    その作家さんならではの世界が広がっていた。
    一冊でいろんな味を楽しめました。
    とても豪華なメンバーでそれぞれ引き込まれて面白かったし、
    素敵なお話でした。

    捨てることの難しさを感じさせられました。
    松村さんの密腺・新津さんのお守り・近藤さんの幸せのお手本・永嶋さんのババ抜き
    柴田さんの花子さんと、捨てられた白い花の冒険…沢山好きでした。

  • 「アミの会(仮)」メンバー。(敬称略)
    大崎梢・松村比呂美・福田和代・篠田真由美
    光原百合・新津きよみ・永嶋恵美・近藤史恵・柴田よしき。
    なんと豪華な顔ぶれ!

    印象的だったのは、
    大崎梢さん「箱の中身は」
    夕方の公園のベンチに一人で座っている女の子。
    ママに捨ててきなさいと言われた箱を持っていて…。
    これは、なんだかほのぼのしました。

    福田和代さん「捨ててもらっていいですか」
    祖父の遺品整理をしていたら、太平洋戦争当時の拳銃が出て来た!
    本物の拳銃を前にあわてふためきながらも、
    「おじいちゃんのいたずら?」なんて思えちゃう家族が好き。

    篠田真由美さん「forget me not」
    両親の遺した実家の片づけに、振り回される娘の姿が切実。
    ”過去の名残、整然としていても内実はゴミ屋敷…”
    この描写がなんとも…。

    永嶋恵美さん「ババ抜き」
    社内旅行の夜、三人の女性たちがトランプを始め、
    負けた人は秘密を一つ告白する。
    あ~、こわい!これは何とも言えず怖かった。

    一番のお気に入りは、柴田よしきさん。
    「花子さんと、捨てられた白い花の冒険」
    ベランダで植物を育てることが趣味の主婦・花子。
    ゴミの日に植木鉢を捨てに来た男性を見かける…。
    事件の謎は痛々しいんだけど、
    花子と、夫のたくちゃんの雰囲気が和ませてくれる。

    『捨てる』がテーマなので、読後感がいいとはいえませんが、
    ほわっとしたものから、ゾクッ、ドロドロとバラエティー豊かでした。

    • azu-azumyさん
      うさこさん、おはようございます♪

      『捨てる』というタイトルから、てっきり断捨離系の本かと思っちゃった(^_^;)

      『捨てる』とい...
      うさこさん、おはようございます♪

      『捨てる』というタイトルから、てっきり断捨離系の本かと思っちゃった(^_^;)

      『捨てる』といっても色々なんだねぇ!
      ほわっとしたい!
      ゾクっとしたい!
      というわけで、さっそく、( ..)φメモメモ

      うさこさんが引用されてることばに。
      心臓わしづかみだよ~!
      なんか胸が熱いよ~!
      目がしらも…
      2016/06/21
    • 杜のうさこさん
      azumyさん、こんばんは~♪

      やっぱり?私も最初そうだと思って手にしたの!
      ねっ、勘違いしちゃうよね~。
      ほら、私たちって今この...
      azumyさん、こんばんは~♪

      やっぱり?私も最初そうだと思って手にしたの!
      ねっ、勘違いしちゃうよね~。
      ほら、私たちって今この類の言葉に敏感じゃない。^^
      成果が出ているかは別として(笑)

      でもそれがもとで、こんな豪華メンバーのアンソロジーに出会えて嬉しい。
      azumyさんのレビューのおかげです!
      ありがと~~♪

      引用…。
      どうしても処分できない品を預かってくれるお店の女主人の言葉で、
      私もグッときちゃった…。
      2016/06/22
  • アミの会(仮)アンソロジー、第一弾。

    テーマは【捨てる】ですが、「捨てたくないもの」「むしろ消えて欲しいもの」「捨てるのに困るもの」「捨てるべきなのかどうか悩むもの」「どちらが捨てたのか」「いずれは捨てるのだろうか」「捨て時はいつ」「本当には捨てない(謎かけみたい)」「形のないものを捨てる」「捨てる物に託す」など、いろいろ。
    やはり、今みんなが気にしているであろう、遺品整理や断捨離の話も出てきましたが、ヴァリエーションさまざまで面白かったです。
    え…っと、どこに【捨てる】が入っているのか?
    直接描かない高度なものもありましたが…

    『箱の中身は』大崎梢
    『蜜腺』松村比呂美
    『捨ててもらってもいいですか?』福田和代
    『forge’t me not』篠田真由美
    『四つの掌編』光原百合
    『お守り』新津きよみ
    『ババ抜き』永嶋恵美
    『幸せのお手本』近藤史恵
    『花子さんと、捨てられた白い花の冒険』柴田よしき

  • 9人の作家によるアンソロジー。テーマは「捨てる」

    結構、執着のあるものを捨てる、という感じで
    ポイポイ捨てる、という感じのお話はなかった。
    どれも、重めの「捨てる」だった。

    永嶋恵美「ババ抜き」、怖っ!!!
    翌朝がどんな状態か知りたい。

    もうちょっと軽めのポイポイ捨てる感じのが
    合ったらよかったかなぁ~

    全体的にはぞわぞわしながら楽しみました。

    さて、私は捨てるのか捨てられるのか、おー怖い。

  • アンソロジーなので、普段手に取らない作家さんの作品も読めるので楽しかったです。
    「捨てる」というテーマで書かれた作品ですが、やはり好みのものとそうでもないものはありました。
    「蜜腺」や「ババ抜き」などが楽しめたにはいかにも私っぽいと思いますが、「箱の中身は」や「花子さんと、捨てられた白い花の冒険」も好きです。

  • 「捨てる」をテーマにしたアンソロジーだ。
    多彩な顔ぶれの執筆陣により、子供が親に「捨てなさい」と怒られたけれど捨てたくない謎の箱をめぐるハートフルな物語から、夫を亡くし金をせびる姑との鬱屈した日々を描いたうそ寒い物語、遺品整理をめぐるものから、ゴミ出しの時のちょっとした違和感とやり取りから非日常な事件に発展する物語まで、内容も作風も様々。
    出版社主導のアンソロジーではなく、作家陣が集まって「作ろう」と声をあげて作ったアンソロジー、そしてそのテーマが「捨てる」、というのがなんとも興味深い。

  • タイトル通り「捨てる」にまつわる短編集。
    「捨てる」という行為は「選ぶ」という行為の裏返しだなあと。


    「密線」
    自分の祖母と父もこんな感じだったので、まさか見られてたのかと一瞬思うくらいビビった。愛情を得られないからこそ執着する、という構図は理屈じゃないのか。パート先で嫌な女社員が白眼視されるよう仕向けたり、姑へ静かに食虫植物のお菜入れたり、一見弱そうに見えて嫁さん超怖い。こんな人が職場にいたら細心の注意を払って距離を最大限にとりたくなること請け合い。

    「お守り」
    いい話?ダメな話?はっきりさせない所が謎を謎のままでという感じ。


    「ババ抜き」
    ルーブルの絵画「ハートのAを持つイカサマ師」を連想。
    阿鼻叫喚一歩手前の殺意が怖い。他人の物だからつまんでみたくなるのか。男じゃなくてスリルが欲しかったのか。

    「幸せのお手本」
    皮肉なタイトルの全方位アイタタ話。
    確かにそれは友達なくすよな~というお付き合いや、話し合いのないまま夫婦仲が崩れてく様子がイタくてリアル。でも自分だったら絶対こんな風にならない!って突き放せる所でもないのがまた。我が身のことがバイアスかかって一番見えてないってのが世の常だし。ヒリヒリ痛い。

    「花子さんと、捨てられた白い花の冒険」
    作者がエンタメホラー系だった気がしたので身構えながら読んだけどほどよくあっさり、笑いを持ってトリを務めてた。「幸せのお手本」の後だったから余計にほっとさせられたってのもあるか。逆だったら落ち込んだままの読み終わりだし。構成侮れないかも。

  • 捨てるをモチーフにした女流作家のアンソロジー
    これはお題がいいんだろうな、多彩でそれぞれの持ち味が出て、みなさん楽しそう。

    でするすると読んでしまって中身がなんだったか? (^^;;
    蜜腺はウツボカズラだったかしら......怖いような納得できるような
    捨ててもらっていいですか は 復員兵だったお祖父ちゃんの家を片付ける話
    ババ抜きは圧巻、こっわ〜〜(笑)

    箱の中身は / 大崎梢著
    蜜腺 / 松村比呂美著
    捨ててもらっていいですか? / 福田和代著
    forge´t me no`t / 篠田真由美著
    四つの掌編 戻る人形 / 光原百合著
    ツバメたち / 光原百合著
    バー・スイートメモリーへようこそ / 光原百合著
    夢捨て場 / 光原百合著
    お守り / 新津きよみ著
    ババ抜き / 永嶋恵美著
    幸せのお手本 / 近藤史恵著
    花子さんと、捨てられた白い花の冒険 / 柴田よしき著

    http://hon.bunshun.jp/articles/-/4273

  •  いろいろな作家が「捨てる」をテーマに書きつづっている。単に断捨利という現象を言うのではなくて、生活や人生に寄りそって文章にすると、これも「捨てる」ことなんだなと感じる。
    (カウンター担当/五重の塔)平成31年2月の特集「アンソロジーを読もう!」

  • 日常ミステリー、嫁姑の確執、遺品整理
    忘れな壺、短編のさらに短編、お守りの効力
    罰ゲーム付ババ抜き、お手本、捨てられた花。

    最初が子供登場の、親子でよくありそうな話で
    次が嫁姑の確執…かと思ったら、すごい確執でした。
    楽して金が入れば、確かにこうなりますけど
    それにしてもすごすぎる。

    遺品を片付けていたら、というのは良く聞く話ですが
    出てきたらびっくりするのは確かです。
    しかもそれを持って行って売ろう、とかしている方が
    よっぽど犯罪です。
    忘れは壺は、王様の耳はロバの耳?
    短編なのに、さらに短編、というのは
    お得な感じがして良かったです。

    お守りは、自分が祈ってすがりたいもの、の象徴。
    何故中身が変わったのか、それなのに大丈夫なのか。
    おばあちゃん、という事でしょうか?
    その後の短編のババ抜きの、最後に向かっていく怖さ。
    リアルすぎてすごいですが、どう対処するつもりか
    そこも知りたい。

    お手本にすべき人は誰ですか? ですが
    勤務先の上司、平等なのはいいですが
    給料に反映しているので、そこは考えないと。
    そしてそこは見習ってはいけないような。
    いや、主人公の旦那もあれですけど。

    最後の話は、普通のご近所交流、かと思ったら。
    考えもつかない方へ話が進んで、驚きの結末。
    相手がどんな人か、一旦入らねば分かりませんし。
    とはいえ、これは…ちょっと…な事件でした。

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著者プロフィール

大崎 梢(おおさき こずえ) 
東京都生まれ、神奈川県在住。10年以上の書店員経験がある。2006年、書店で起こる小さな謎を描いた連作短編集『配達あかずきん』でデビューし、以降「成風堂書店事件メモ」としてシリーズ化、代表作となる。ほか、「出版社営業・井辻智紀の業務日誌」、「天才探偵Sen」のシリーズがある。
原宿を舞台にエリート出版社員が原宿系ファッション誌担当となるコメディお仕事小説、『プリティが多すぎる』が2018年10月ドラマ化される。カンヌでワールドプレミア開催&アジア各国で同時期放送が決まり、新たな代表作となった。

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