アンソロジー 捨てる

  • 文藝春秋
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本棚登録 : 440
感想 : 81
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  • Amazon.co.jp ・本 (309ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163903651

感想・レビュー・書評

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  • 後半はわりとちゃっちゃか読めたけど
    前半は怖いし気持ち悪いしで気分がのらず
    時間がかかってしまった。

    全編通してちょっと怖くて気持ち悪い話。
    嫌いではないけど、気分はよくないやつ。

    1番すきなのは花子のお母さん。
    「他の誰かにそれを押し付けたんだ、っていつまでもくよくよ後悔したり後ろめたい思いをするくらいなら、自分で引き受けてるほうがまだ気が楽だもんね」

  • 9人の女性作家が描く「捨てる」物語
    どれもおもしろかった!

  • いろんな方の作品が読めて良かった。

  • 「捨てる」をテーマにしたアンソロ。
    相変わらず豪華執筆陣!

    ぞわぞわ怖いのが多かったなあ…

  • 先日読み終わった「推理作家謎友録」(エッセー)で、女性作家のアンソロジーが複数冊出版されていることを知って読んでみたくなった。
    発行順に読もうと思い、これが1冊目。

  • 話が全部深い。

  • アミの会(仮)の第1弾。
    9人の作家さんの捨てるをテーマにした短編集。
    どれもサクッと読むことができるわりに、後でジワーとくる恐ろしさを感じさせます。
    短編だからいろいろ想像しゃう部分があるからでしょう。
    こんなに素敵な短編集はもっと読みたいと思わせてくれます。お勧め。

  • 9人の女性作家による短編。
    「捨てる」ことを主題にしたそれぞれの物語は、ファンタジーあり、ホラーあり、美しい姿で読者を呼び込む。
    こっちへおいでと手招きされて進んだ道の先で、あなたは何を捨てる?
    過去?未来?自分自身?

    『蜜腺』
    甘美な響き、淫靡な言葉、私はそんな言葉で描かれる江戸川乱歩や谷崎潤一郎の世界が好き。
    主人公は夫を自殺で亡くした女性、梓。
    姑は先物取引にはまり、借金を重ねた。
    そんな母のためにせっせと借金を返す夫。
    そんな夫も、夫が育てた不気味な植物も、何もかも腹立たしい。
    だから梓は精算を始めた。
    狂気の一歩手前、そんな行動に寒気を覚えながら、どうして私は晴れやかな気持ちになっているのだろう?

    『幸せのお手本』
    誰もが幸せになりたいと願っている。
    その手本にしているのはどこの誰?

    主人公の樹里は祖母を手本に幸せを作ってきたはずだった。しかし彼女の生活は本当に幸せなものなのだろうか?
    「優しい」夫は本当に優しいのか?
    「ささやかな幸せ」は本当に大したことのないものなのか?

    「夢も目標も捨てるのは簡単よ」「現実を捨てるのと比べてね」(260頁)

    『花子さんと捨てられた白い花の冒険』
    はじめは夫婦の不仲、浮気、離婚、そんなありきたりな話から始まる。
    しかし、それはただの序章。
    「花」が登場すると一気に物語はサスペンスへ。
    日常の中の非日常。
    毒々しいものだけが毒を持つとは限らないのだ。

  • 201511文藝春秋刊。書下ろし。アミの会の女性作家9人によるアンソロジー。シリーズ1作目。テーマが「捨てる」で、ブラックなお話が多く、少し怖かったです。

  • (図)

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著者プロフィール

大崎梢
東京都生まれ。書店勤務を経て、二〇〇六年『配達あかずきん』でデビュー。主な著書に『片耳うさぎ』『夏のくじら』『スノーフレーク』『プリティが多すぎる』『クローバー・レイン』『めぐりんと私。』『バスクル新宿』など。また編著書に『大崎梢リクエスト! 本屋さんのアンソロジー』がある。

「2022年 『ここだけのお金の使いかた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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