本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
Amazon.co.jp ・本 (160ページ) / ISBN・EAN: 9784163903736
作品紹介・あらすじ
誰のことより、自分のことが分からない
野球部を引退したばかりの渓哉は未来を前に立ち竦んでいた。モラトリアムの季節を前にした高校生の逡巡を丹念に描く、傑作青春小説。
みんなの感想まとめ
自分の未来に立ちすくむ高校生の渓哉が、仲間や恋心と向き合いながら成長していく姿を描いた物語です。岡山の美作市を舞台に、彼の葛藤や淡い恋愛模様が繊細に描かれています。野球部を引退した渓哉は、受験勉強に身...
感想・レビュー・書評
-
映画「風の奏の君へ」が六月に公開される。原案になったあさのあつこさんの小説を読んだ。舞台は岡山県の美作(みまさか) 市。著者の故郷で、ベストセラー本『バッテリー』もここで生まれた。
ゆったりと流れる時間を、風を感じる物語に出会えた。
大原町の古町で生まれ育った渓哉は、実紀や仲間たちと野球を続け、地方大会二回戦で高校生最後の夏を終えた。
「自分はこれから何をしたいのか」
親友の実紀は将来なりたい自分がある。焦燥感で受験勉強に身が入らない渓哉の前に、一人の美しい女性が現れる。
兄の淳也は、急死した父の葉茶屋「まなか屋」を継ぐため美作に戻ってきた。
兄に逢いにやってきた里香に淡い恋心を抱くようになる渓哉だが…
紺碧の空が広がり、麦藁帽子が風に舞った夏も過ぎ、茶葉の香りとオルガンの心地よい音色に包まれる。いつの間にか秋茜が飛ぶ季節を迎えた。
美作の風景を思い描きながら心がゆるりと解きほぐされていくようだった。
青春のただ中で彼らを揺らし続けるもの。大人になれないもどかしさも、恋心も、いつか「一人でも大丈夫」と前を向いて歩き出せるよう、そっと背中を押してくれる物語でした。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
高校3年生の渓哉は、岡山の温泉町の老舗のお茶屋の息子だ。野球部を引退し受験生モードになった8月、都会から来たらしい若い女性を幼なじみの実家の温泉宿へ案内することになった。その女性は、渓哉の兄と別れた恋人だった。
高校生らしい憧れのような思いと大人の恋の事情、割りきれない思いの渓哉に「透き通った風が」吹いたようだった。スポーツものではないけれど、野球は欠かせないものだった。実らない恋ばかりだったのに、さわやかだ。 -
表紙を捲ると出てきた野球のイラストに思わず驚いた。私はいつも本を借りる時に表紙のイラストやタイトルで決めるのだが、偶然か自分の大好きな野球関連の話を手に取ることが多い。
今回の作品も自分が実際に行ったことがある「マスカット球場」が出てきて親しみを持ちながら読み進めることが出来た。
内容としてはなんの捻りもないThe青春の典型と言った形の作品だった。ただ、私が昨年実際に受験生だったこともあり、主人公が自分の未来を決めきれない姿や、自分の意思を貫いて行動出来ている身近な人に羨望の眼差しを向けている姿など、過去の私と重なる点がいくつもあった。
大学生となった今で尚、自分が将来なにになりたいのか漠然と決めきれていない。
そんな自分を後押ししてくれるような作品。 -
野球部を引退して大学受験の為の勉強に取り組みだした渓哉と実紀、栄美はそれぞれの将来を少しずつ考え始めていたけれどなかなか決められずにいた。そんな時、渓哉の兄が彼女と別れて東京から家業を継ぐために帰ってくる。まっすぐな兄の姿をみて影響を受ける3人が素敵な大人になってくれるといいな。
-
「染みついてますから」
茶葉の匂いが染みついている。
「おれたちにも、この匂いが染みついとる」
兄が言った。 -
サラサラ読めた 久しぶりのあさのあつこさん 「夢」テーマかな、バッテリーとは対照な印象
-
高校生ってこれくらいの方が、リアルだよな。色々無駄に考えるけど、結局何も起こらず。
-
田舎の恋の物語
-
-
暑い中涼やかな風が一瞬通るような爽やかさがある話でした。鮮やかな青の印象。これから物語が始まりそうな感じ。
-
岡山の美作を舞台に高校三年生の彼が将来のこと、実家の茶葉屋のこと、親友のことなど、必ず立つ人生の岐路を、爽やかな風が流れるように進むストーリーでした。岡山弁が多用されていて、妙に懐かしく可笑しくなんか良かった(^^)ぼっけえ、もんげー、でえらぁは、岡山三代veryだそうです(笑)(笑)(笑)
-
爽やかな高校野球ものを読んだあとでギャップがありました。
もっとぐるぐるどろどろした葛藤。きっと世の多くの(真面目な)高校生は、キラキラした甲子園よりこっち側な気がする。 -
49/403
-
20170114読了
#岡山県 -
あさのさんの本にはいつもいろいろ考える系の男の子と、それを受け止めるおおらかな男の子が出てくるのだな。
お兄ちゃん、できすぎでプレッシャーは分かるけど、もっとのびのびした明るい男の子の話がいいな。 -
物足りない。
-
これで「1話」って感じ。
この本が好きな人におすすめの本
著者プロフィール
あさのあつこの作品
本棚登録 :
感想 :
