孫と私の小さな歴史

著者 :
  • 文藝春秋
3.27
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本棚登録 : 134
感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (197ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163903873

作品紹介・あらすじ

初孫・桃子の誕生以来、ごく親しい友人だけに送り続けた2ショット年賀状。トトロやコギャル、はては生首まで登場する扮装は驚愕、爆笑を誘い、ついに伝説になった――。20年に及ぶ「理由なき暴走」を単行本全収録。祖母・母・孫3代座談会で明かされる年賀状作成秘話、理不尽に耐えた孫の激白、書き下ろしエッセイ、かつて書いた孫の成長記録など、ファン待望の永久保存版です。

感想・レビュー・書評

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  • 佐藤愛子先生が孫の桃子ちゃんと、いろんなものに扮装して年賀状用の写真を撮った1992年から2011年まで、およそ20年の記録。
    パンダやコギャル、ドラキュラや生首とか。こんなに遊び心のある人なのねと楽しい。お嬢さんの響子さんとのかけあいも楽しい。
    「バアさんにはならない。ジイさんになる!」が秀逸。

  • お孫さんと先生の20年に渡る年賀状用コスプレ写真の歴史をまとめた一冊。
    お孫さん多感な思春期の頃とかイヤだったろうなあ……と思うけど祖母に付き合ってあげて優しい子だなと思いました。
    他人事だから美化して見ている感はありますが、大人になって振り返ると過ぎ去りし祖母との日々の記憶と記録は宝物のような想い出になるのかもとうらやましい気もします。
    自分は家族写真を年賀状には絶対使わないで通していて年賀状自体をフェードアウトしている最中なのだけどよそ様からいただく家族写真の年賀状は特にイヤではないです。それがこんな凝った家族写真だと毎年の楽しみにすらなりそうとも思いました。

  • 単純に面白い( ´∀`)こういう事するの、確かに爺さんぽいけどね。全力でふざける。孫だってつき合わせる!周りに一人は変な大人がいた方が面白いけど、賞取ってるような婆ちゃんがそうなんて、スゲ〜(≧∇≦)トトロと大根踊りが好き(๑•̀ㅂ•́)و✧

  • 写真

  • 表紙のトトロの面白さについ手に取ってみた。

    歯に衣を着せない作者佐藤愛子氏。
    「90歳何がめでたい!」も読んだけど、、、
    一風変わっているように見えるが、この本も、孫の可愛さ全開で、20年間もコスプレの年賀状が、続いたのだと思う。
    言葉では、「バアさんにならない、ジイさんになる!」という表現をしているけど、孫の桃子さんも、その愛情たっぷりのちょこっと我儘な所のある祖母の愛子氏をなんでも「いいよ!」と同意してあげるところが、家族のすばらしさだと感じる。

    年賀状に、さらし首、幽霊、泥棒、葬式、、、と、普通では、絶対に、題材にすることは、無いであろうはずを、堂々と、皆に送るのは、勇気(?)ある行動であり、それが、作者の活動力となっているのかもしれない。
    又、その年賀状を送られた方々も、毎年期待していることが、楽しい行事にしたのかも。

    番外編の 自画自賛で、祖母、娘、孫娘の評価が、面白かった。

    この作成に20年も、構想を考えた愛子氏に付き合った桃子さんに特別賞を上げたい気持ちになった。(笑)

  • ばっかでー

  • 2017 1/27

  • 愛子さん、スゴイ!!

    これしか言いようがありません。

  • 25年前頃はよく読んでいた佐藤愛子。何で年賀状のための写真に懸命になるのかがよくわからない。掲載されているエッセイは他著の再掲。

  • いいですねえ~~
    表紙のまんま
    最高でした

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著者プロフィール

大正12年、大阪生まれ。甲南高等女学校卒業。昭和44年、『戦いすんで日が暮れて』で第六十一回直木賞を受賞。昭和54年、『幸福の絵』で第十八回女流文学賞を受賞。平成12年、『血脈』の完成により第四十八回菊池寛賞、平成27年、『晩鐘』で第二十五回紫式部文学賞を受賞。平成29年4月、旭日小綬章を授章。近著に、『こんな老い方もある』『こんな生き方もある』(角川新書)、『破れかぶれの幸福』(青志社)、『犬たちへの詫び状』(PHP研究所)、『九十歳。何がめでたい』(小学館)などがある。

「2018年 『新版 加納大尉夫人 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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