ひとりの記憶 海の向こうの戦争と、生き抜いた人たち

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 61
感想 : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (327ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163903958

作品紹介・あらすじ

太平洋戦争を機に海を渡り、戦後も帰国せずにその地で生きることを選んだ「日本に帰らなかった日本人」を、『17歳の地図』の著者が世界各地に訪ね歩きインタビュー。取材から完成まで20年の歳月をかけた渾身の書下ろしノンフィクション。インドネシア、台湾、サイパン、ポナペ、韓国、中国、ロシア、キューバ……終戦の混乱の中で、彼ら、彼女らの下したひとつひとつの選択、ひとりひとりの生き方を寄り添うように描く。

感想・レビュー・書評

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  • 小坂井

  • 戦争を生き抜いたひとによる「聞けわだつみの声」。楽天家であれば大変でも生き抜ける。南へ向かえばもっと生きていける。2021年のマイベスト書籍になるか?

  • 戦後、日本へ帰国しなかった人。帰国できなかった人。一時帰国をしたけれど、結局出国した人。さまざまな理由で戦前から海外に住み続けてる人たちのインタビューがまとめられている。シベリア抑留、慰安婦などの話も。
    インタビューとして掲載されているのは10人分だが、巻末にはほかの数人の写真も載っている。キャプションには名前、年齢、出身地が書かれているが、2名「不詳」の人がいる。うち1人は韓国に住みつつも、日本語も韓国語も話せないらしい。どうやって生きてきたのかが知りたいが、それを聞き出す方法もないのだろう。

  • 時間をかけて書かれた、丁寧な内容のレポート。インタビューを基にしているが、行間に著者の思いが溢れている。
    文体は重たくないのに、重厚さを感じた。
    深いところに届いてしまったので、読後感が爽快ではない。
    大変な人生でしたね、とか、それなりに良かったのでは、で終えることができず、やや苦しい読書となった。

    祖父母や親から断片的には聞いており、映像や本で追体験しており、一般レベルよりは戦争、その影響について知識があると思う。
    が、実体験として第二次大戦前中後の空気を知らない年代の私には、なかなか理解しがたい部分もあった。
    覚悟して読むべき作品。

  • 宮本常一さんの「忘れられた日本人」を
    思いました

    身も心もたっぷりとさせられる労作です。
    人が生きているということ
    人が生きてこなければならなかったこと
    語り尽くせぬ重いを
    見事に聞き出されておられる気がします

    確かに
    それぞれのお人にお会いして聴き取られたのでしょうが
    聴き手である橋口さんがすっかり消えて
    そこにいらっしゃる

    日本には戻らないけれど
    身体の芯から日本人である
    お一人お一人に
    逢わせていただいた気がしています

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