ガンルージュ

著者 :
  • 文藝春秋
3.39
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本棚登録 : 243
レビュー : 55
  • Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163904054

感想・レビュー・書評

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  • 月村了衛祭りは続く。

    韓国の大物工作員キル・ホグン率いる最精鋭特殊部隊が日本で韓国要人の拉致作戦を実行した。事件に巻き込まれ、人質となってしまった中学1年生の祐太朗。日本政府と警察は事件の隠蔽を決定した。祐太朗の母親で、かつて最愛の夫をキルに殺された元公安の秋来律子は、ワケあり担任教師の渋矢美晴とバディを組み、息子の救出に挑む。
    因縁の関係にある律子とキルの死闘の行方は。そして絶体絶命の母子の運命は――。

    「槐」と似たような設定だが、こちらの方がすっきりしている。某人気刑事小説(最近新作なし)を思わせる設定は、ギャグですか?

  • #読了。
    日本国内で韓国要人が韓国の大物工作員キル・ホグンによって拉致される。巻き添えに人質となってしまった祐太郎の母親は、かつて公安に在籍し、夫となる同僚をキルに殺された律子。祐太郎の担任教師の晴美とともに救出に向かうが。。。
    シリアスさは失われてしまうが、「新宿鮫」と読んだ方には面白いネタが。あの話はいつ出てくるんだ?とストーリーを横においてしまうような面白さも。

  • 韓国の特殊部隊に拉致された子供を救出するために、戦いに挑む母親と教師。とにかく痛快でテンポがよくてスリル満載、そして笑えます。ぐいぐい引き込まれて一気読みでした。
    母親・律子は元プロなのでいいとして。教師・美晴が素人の割には凄すぎ! 最強の運が招く予期せぬ展開に、むしろ敵の方が可哀想になってしまいました(笑)。あれだけいろんな武器持った精鋭が、金属バットに勝てないだなんて。どんだけ強いんだ金属バット!
    しかし。真に怖いのは日本の警察なのかもなあ……と思えてしまうのは私だけではないはず。実態はよく知らないけれど、公安ってとっても怖いイメージです。

  • 図書館で。女バディー、かっこいい‼ バトルのシーンはスピード感が有って楽しく読みました。実際にはあり得ない(?)設定だからこそ、無心で読書を楽しめた本でした♪

  • 元公安の主婦と体育の先生がバディーとなり 韓国特殊部隊と戦う!

    相変わらずの 超エンターテイメント! 月村了衛らしい・・・かな

  • なんとも明るくいっちゃってる感じのアクション連発。有り得ないほど敵が弱い。というか主人公の女性二人が強すぎ。この有り得なさが嫌いな方は読んじゃいけない。腹が立ってくるだろうから。私は馬鹿げてるほど突き抜けている感じは大好きだ。ただ気になるのは「槐」あたりから少しばかり金属的な冷たさや重々しさが無くなってきている気がするのだ。ま、いいか。面白ければ。
    今回はやたらとエピローグ的な部分が長かった。なにか意図があったのだろうか。敵が倒れた後の終章がやたらと長すぎてちょっと気になった。
    とにかく今一番旬の月村さん。このまま突っ走ってください後をついていきます。

  • 元公安の秋来律子と体育教師の渋矢美晴のコンビが、律子の掠われた息子を救うために、韓国の特殊部隊と戦うお話でした。
    物語としてはシンプルですが、律子と美晴の組み合わせが面白かったです。そして金属バット最強!(^^;

  • 面白かった。何冊か読んでる作家さんだけど、今後も読み続けたい。

  • 元公安なママとヤンキーっぽい女先生コンビが活躍
    展開が早くて楽しいわー

  • 普通でない主婦と普通でない女教師が
    ひょんなことからタッグを組んで
    韓国工作員たちの野望を打ち砕く。
    なんとも痛快なハードボイルドだった。

    敏腕刑事の元カレから
    武術や格闘の手ほどきを受けたロックバンドのボーカリスト・渋矢美晴は
    元カレと別れた後、群馬県の小さな中学校の教師をしていた。
    ヤンキーな青春を送っていた美晴は教師としても異色で
    問題発言や問題行動をおこし、
    PTAからいつも目の敵にされていた。
    ある日もPTAの総会でつるし上げられていたとき、
    担任である中一の秋来裕太朗の母・律子が
    普通の主婦ではない感じがするのに気が付いた。
    実は秋来律子は、元公安。
    公安警察官で最愛の夫を韓国工作員キルに殺された過去を持っていた。
    裕太朗は、夫の忘れ形見であり、
    律子は裕太朗の成長だけを楽しみにしていた。
    そんなとき、裕太朗がキルたちの韓国要人の拉致作戦に巻き込まれ
    人質として連れ去られてしまう。
    誰にどこへ連れ去られたのかわからないまま、
    昔の公安の勘だけを頼りに
    律子は息子を助けるために行動をおこす。
    裕太朗を救おうと一緒になった教師・美晴の過去も知ることとなり、
    2人はお互いの腕の強さを確認しながら、
    工作員たちの跡を追いかけ、そして激しい戦いが始まった。

    母を強し、というべきだろう。
    キルは何のために
    引退した元公安の律子が自分を追ってくるのかわからない。
    律子はキルの命などどうでもよかったのだ。
    我が子さえ取り戻せばそれでいいのだから。
    このあたり、男性には理解し難いのだろう。
    母であるがゆえに無我夢中でとった行動だが、
    それをサポートする美晴もまた女性ながら
    男性顔負けの武術の技をもっていた。
    多少、ヤンキーでも
    正義を貫く女性の姿ってかっこいいなと思った。

    普通の主婦と普通の教師。
    コンビを組めば、最強のパートナーになるというこの2人。
    もう少し2人の活躍を読んでみたいものだ。
    続編出ないかな、と期待をしている。

  • 面白かったです。中一の息子を持つ、前職から13年遠ざかっている、というところが律子と私と同じで、あとはまるで別世界別次元で、スピーディーなアクションが面白かった。美晴先生は、子どもの学校の女性の先生3人をいろいろ合成してイメージして読んでみた。律子も美晴も、若いころの短い期間の経験・技術を錆びることなく発揮して、とんでもない活躍で子どもたちを救い出す、はちゃめちゃだけど、痛快だった。結局、正体を知らせなかったし、子どもたちも気づかないのが幼いところが残っていていいな。

  • 第二の金大中事件が群馬県を舞台に起こった。ペク氏の誘拐に巻き込まれた中学生の秋来祐太朗と同級生の神田麻衣。ストーリーとしては誘拐事件に巻き込まれた祐太朗と麻衣の休出作戦だ。設定で面白いのは、救出するのが、警察や公安ではなく、祐太朗の母親である秋来律子と祐太朗と麻衣の学校の先生である美晴の二人であること。律子が誘拐現場で殺されたペクの警備員の死体から拳銃や予備弾倉を抜き取ったシーンから、律子はただ者ではないことに気づかされる。母は強しと言うべきかと思うのも束の間。律子の過去、祐太朗の出生の秘密が明らかになる。その背景が分かれば、あとは冒険小説としてジェットコースターのような展開を楽しめばいい。先生の晴海も素人ながら大活躍する。読んでいてかなり爽快感を味わえる。とにかくスピード感が気持ちいい。それでいてどこかコミカルなところもあるので、笑えてしまうところも多数。そもそも設定が漫画?と思ってしまうくらい突飛なものであるので、設定の意外性が笑いにもつながるのである。ここまでくると、律子を主人公にしたシリーズ化を期待したい。美晴のシリーズでもかなり面白いものができそう。いっそのこと二人のバディものでシリーズ化してほしい。

  • スピード感があって、出てくる先生に笑わせてもらいながら、一気に読みました。

  • 深みはそれほどないが臨場感とスピード感が満載で一気読み。突拍子もないシーンが多いが先生のキャラがそれを許している。月村作品としてはちょっと異端な感じ。それにしても先生にしろ別れた彼にせよ鮫を想像せずにはいられない!

  • 拉致された息子を助け出す。母親と担任が特殊部隊をやっつける。あり得ない運の良さだが、先生のバット強すぎ‼
    2016.5.10

  • 「直観に逆らってはならない」「最大限に用心すること」美晴のバッド最高。私はただの主婦ですから。私はただの先生ですから。面白くてすっきりした。

  • 元公安の主婦と教師が、韓国特殊部隊と戦う。
    愛する子供を救うため。
    〝ラッキー〝で切り抜けるシーンも無いではないけど、一気読み確実のストーリー。

著者プロフィール

1963年大阪府生まれ。早稲田大学第一文学部文芸学科卒業。2010年、『機龍警察』で小説家デビュー。2012年に『機龍警察 自爆条項』で第33回日本SF大賞、2013年に『機龍警察 暗黒市場』で第34回吉川英治文学新人賞、2015年に『コルトM1851残月』で第17回大藪春彦賞、『土漠の花』で第68回日本推理作家協会賞を受賞。他の著書に『神子上典膳』『機龍警察 狼眼殺手』『コルトM1847羽衣』『東京輪舞』などがある。

「2019年 『悪の五輪』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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