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Amazon.co.jp ・本 (440ページ) / ISBN・EAN: 9784163904252
作品紹介・あらすじ
『悪人』『路』『怒り』の作家が満を持して放つ
2016年最大の話題作。
新次元の群像ドラマ、ここに誕生!
ビール会社の営業課長、明良。
部下からも友人からも信頼される彼の家に、謎めいた贈り物が?
都議会議員の夫と息子を愛する篤子。
思いがけず夫や、ママ友の秘密を知ってしまう。
TV局の報道ディレクター、謙一郎。
香港の雨傘革命や生殖医療研究を取材する。結婚を控えたある日……
2014年の東京で暮らす3人の選択が、
未来を変えていく。
一気読み必至、2016年最大の話題作!
AIがまとめたこの本の要点
この本を表す言葉
みんなの感想まとめ
多様な人間模様を描いた群像劇が、思いもよらぬ展開で読者を引き込む。ビール会社の営業課長や都議会議員、報道ディレクターといったキャラクターたちが、それぞれの正義や悩みを抱えながら物語を進める中で、予想外...
感想・レビュー・書評
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どこかで逆転してくれるのではとちょっとだけ期待しましたが…
70年後に向かってしまったことが残念。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
最終章いる?
もうこの手の展開お腹いっぱいなんです。
近未来ネタいらないよ。
吉田修一らしい冬を描いて欲しかった。
完全にエンタメ作家めざしてるの?
文章力抜群なのに…
どうして無駄に大風呂敷広げちゃうんだろう。
もっと普通でいいのに。
秋?だったかな。
謙一郎のストーリーなんて抜群に良かった。
生まれた時からまっすぐに生きてきた人間がつまずいたときの脆さ。
想像を超える展開にハッとなる。
こんなに巧いのにいきなり近未来?
いやー、もったいないでしょ。
そんな感想でした。 -
4部仕立てで、それぞれに不正や裏切りなどの悩みを抱えた男女ペアが登場し、最後に驚きの場所に収まっていく。
2部までは話がどこに向かうのかがつかみきれず、また実際に起きた事件が盛り込まれている意味もわからず、かなりもやもやと。しかも話の途中で放り出されて、作者は何を書きたいんだろうと困惑したままページをめくり続けた。さらに3部では、急展開の終わりに面食らう。
そして4部、まさかの70年後の未来に話は飛ぶ。そこで初めてそれまでのストーリーがつながって、すとんと納得。しかも、単に人物の相関図がつながっただけでなく、殺伐とした近未来のストーリーは単独でも十分な重みがあり、胸に響く。それまでの半端な気持ちは一気に吹き飛んで、胸がいっぱいになった。
一見突拍子もないSF要素を加えながら、描かれているのは人間の誠実さや正義、悪意そして社会批判など奥は深い。
エピローグも素敵で、印象深かった -
3分の2まで快調、テンポも内容も最後に同リンクするのか、ワクワクしてた。が残念な未来編、吉田作品でここまでガッカリは初めて
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春-明良 夏-篤子 秋-謙一郎 そして、冬。
4編からなる物語。
それぞれが自分の思い描く正義へと迷いながら
あるいは迷いもなく進んでいく。
謙一郎は友人に言われる。
「正しい奴は、たとえ自分が間違ったことしても、それを正しいと思い込むんだよ」
正しいと思い込んでいる謙一郎は、自分を変えることは出来るのだろうか...。
途中、空しくて、悲しくて泣きそうになった。
ページを戻り頭の中を整理しながら
(吉田修一さんにやられたなぁ)と、なんだか嬉しくなった。楽しく読了。 -
春・夏・秋の各章ごとに、違う主人公の2014年の姿がえがかれます。
2014年の時事ニュースも詳細に出てくるので、読み手もその年に暮らしているような感覚になります。
各章だけでも読みごたえがあり、おもしろいのですが、はじめは各章の主人公ともに独立していて、つながりがないように思えます。
急展開するのは最後の章「そして、冬」です。
冬の章の読み始めは、とても混乱します。
何度も事実関係を確認するため、春・夏・秋の章に戻って、読み直しました。
冬の章の半分くらい読んだところで、ようやく冬の世界観に頭が追いつきました。
が、春・夏・秋を読んだ後の冬の世界観ギャップは、ものすごいです。
冬の章をどう感じるかで、この小説全体の評価がわかれると思います。
私は最終的におもしろいと思いましたが、謎がイマイチ解き明かされないままの伏線もあったので、少しもやっとしたままでした。
特に、春の章で主人公宅の玄関に置かれた、差出人不明の米と酒の謎…
米と酒の名前と、冬の章の主人公のつながりはわかりましたが、では一体「誰が」、そこに米と酒を置いたのか?の方が、私は気になりました。
読み終えて思ったのは、「正しいか間違いか」で物事を見過ぎることのあやうさです。
正しいか、間違ってるかを判断するとき、その判断には「世の中の倫理観」が関わってきます。
自分で「正しさ」を判断したようにみえても、実は世論に左右されていないか?と、著者から問いかけられているような気がしました。
結局は「世の中からみて」正しいか間違ってるかではなく、「自分が、どうしたいのか」が大事だと感じました。 -
吉田修一「橋を渡る」https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163904252 … 以前読んだの忘れて図書館でまた借りちゃった。こうなるから記録つけてるのにその行為を忘れるのはもう病気の域だ。物語は序盤からは全く予想しない近未来SFで、最初の雰囲気のまま進んでくれたらよかったのに。だから読んだ記憶も抜けたのかと…(おわり
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「悪人」「怒り」などの作品が良かったので読んでみたら、肩透かしでした。急に近未来の話になられても。どうしたらよいのか。
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最終章は蛇足。吉田修一は文章力だけで魅せられるんだから、へんにSFとかやらなくていいのに。
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残念ながらおもしろさを見つけることができなかった。
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吉田修一のエッセンスを凝縮したような連作をSF仕立てで。日常のすぐそばには思いもよらない非日常がある。そこに踏み込むか否かは自分次第。どちらにするかは自由だが、自由には責任が伴う。そして、時間は戻らない。
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すごく不思議な作品だった。純文学的な前半と近未来的な後半と異なるテイストの一冊。
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4人の物語が繋がりつつ、70年後の未来に話が飛び、進化した状況が描かれていた。
サインという作り出された人間が、最近のドラマと重なった。 -
2016.6.20.甥孝太郎を預かる明良、歩美夫婦。歩美はギャラリーを経営している。最近、朝比奈達二という青年に自作を見てくれとつきまとわれている。そんな折、二人の自宅の玄関先に奇妙な物が置かれるようになる。ー春-明良、あまり正義感が強くない都議会議員を夫に持つ篤子。セクハラヤジの犯人が夫ではないかと思い悩む。ー夏-篤子、薫子との結婚を二カ月後に控えたテレビ番組記者謙一郎。自分は正しい道を歩んでいると自他共に認めるが、薫子の不穏な行動に悩まされる。秋ー謙一郎、そんな三人を主人公にした連作短編集が、そして、冬で収束される。一つ一つのエピソードが中途半端に終わっていて、そこから先がとても気になった。結局、そして、冬で客観的に語られるのだが…。ちょっと難しかった。亜弥ちゃんママはどうなったんだろう。
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