エディー・ウォーズ (Sports graphic Number books)

  • 文藝春秋 (2016年3月26日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784163904313

作品紹介・あらすじ

稀代の勝負師、エディー・ジョーンズは、グッドボスだったのか、バッドボスだったのか



2015年9月19日、英国の地で世界を驚かせた、ラグビー日本代表の大勝利。あの感動的なシーンを迎えるまでには、指揮官エディー・ジョーンズとチームの間に長い戦いがあった。選手やスタッフは肉体的にも精神的にも追い詰められ、極限に達していた。そこで生じたパワーが、あのワールドカップで強豪南アフリカを倒したのだ。ワールドカップ後、選手、関係者30名以上に取材をし明かされた真実は、日本ラグビー界に「成績」と共に残されるべき稀有な「プロセス」だ。ワールドカップは、エディーの戦いであり、エディーとの戦いだった。本書はその一部始終である。

みんなの感想まとめ

勝利を目指すプロスポーツの厳しさと、指揮官のエディ・ジョーンズの真価を描いた本書は、ラグビー日本代表の感動的なストーリーを生々しく伝えています。選手たちが肉体的・精神的に追い詰められながらも、エディの...

感想・レビュー・書評

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  •  ブライトンの奇跡が、生々しく描かれている。まるで、そこにいるかのような気にさせる。大好きなラグビーの本であることと、この筆者の筆のおかげで、ページがどんどん進む。
     日本の選手たちと、エディの人生が再び交わることになろうとは、流石にこの筆者も想像だにしなかったことだろう。

  • (2016/4/25)
    ファンにとって、たまらん本である。
    この半年一年、ラグビー日本代表本は何冊も何十冊も読んできた。
    選手自身が書いた、というか口述筆記のような本もあれば、
    選手の声をひたすら拾って挙げる本もあれば、
    過去の雑誌記事の焼き直し、おためごかしのような本もあった。

    その中で、スポーツライター生島淳さんの本、本物である。
    彼も藤島大さんや大友信彦さんのように、
    日本代表活躍のずっと前から応援注目し続けてくれた同士の一人。
    そんな彼が南アフリカ戦前、そして後のジャパンを追い続けたこの文章は熱い。
    エディを中心に、日本代表メンバーの取材を相当重ね、彼らの動きをその心理とともに描き上げた。

    その多くはいろんなメディアに既に取り上げられ、初耳、というネタはそんなにはないが、
    それでも取材を重ねることで厚みを感じることが出来た。
    特筆されるのは、代表候補として合宿に帯同していながら、最後の最後に落とされた、
    村田穀の取り上げ方ではないだろうか。
    わが慶應からNECに入り、レギュラーの座を獲得し、日本出身唯一の第三列としてエディに注目されながら、
    「厳しさが足りない!」とメンバーからはずされた村田。
    南アフリカ戦直前の応援ビデオではその悔しさもあったろうに、
    選手を励ますべくおどけた姿をカメラの前にした村田。
    優しい男なのだ。
    その章は第四章、ボーダーライン。
    ここにエディの真骨頂が伺える。

    その村田、サンウルブズに入ったものの、ちっとも出てこない。
    細田が頑張り、初勝利に貢献してるのだから、村田だってチャンスはあるはず。
    選手層の薄いサンウルブズにあって出てこないとは。
    宮崎から離脱した後も早朝トレーニングを続けたという村田。どうしたのだ。

    スクラムが五分に闘えて、サンウルブズは初勝利した。
    村田の力は必要なはず。
    頑張れ、村田!

  •  前回のW杯は、ちょうどR国からの帰国のタイミングと重なり、横目でしか見ていなかった。
     そんな状況でも、なにやら凄いことになっているのは伝わってきていたし、現に、南アとの試合で歴史的快挙を成し遂げた。ただ、なんとなく蚊帳の外から眺めていた感じだったので、改めて復習と、今年(2019年)の日本大会への気分を盛り上げるための予習にと読んでみた。
     面白かったし、今さらながら泣ける。

     エディー・ジョーンズによるチーム作りのお話が骨子。優秀な選手を集めることは当然第一義の課題ではあるが、選手に効率的効果的に動いてもらうために、いかにサポートするスタッフを集めるかという、バックヤードの充実の大切さを学ぶことのできる一冊だった。

     卑近な例に置き換えて考えれば、営業部門と管理部門ということだろうか。管理職と部下でもいいのかな。ビジネスにも活かせる智恵がたくさん語られている。
    それもそのはず、エディーはよくビジネス書を読んでいたらしい。ビジネスの手法をチーム作りに取り入れたということだろう。というか、組織を有機的に機能させることに、ビジネスもスポーツも、そこに境界はない。

     特に面白いと思ったのが、メンタルトレイナーの存在だろうか(2015W杯ジャパンの時は荒木香織氏)。エディー自身が、

     “ハッピーになった選手は成長が止まる。それよりも、いったん精神的に停滞局面に入り、どん底から這い上がってきた選手の方が、とんでもない力を発揮するようになるのだ。この「落差」を作り出すのが自分の仕事だとエディーは信じていた”

     とあるように、個人にもチームにも極端なまでにプレッシャーを与え、破壊からの創造を図るリーダーであるため、この「鞭」に対する「飴」というか、サポートが必要ということなのかもしれない。

     五郎丸のルーティーンの確立に協力したり、南ア戦前日の立川理道の不安の分析と解決への導きを行ったり、メンタルトレーナの機能に、本書の中では一番付箋を貼ったかもしれない。
    村田毅へかける荒木氏の言葉に、こういうものがあった。

    「自分がどうなりたいか、それだけはぶれずにいよう。ぶれない目的があれば、結果がどうなろうと受け入れられるはずだから」

     今、悩める後輩に送りたい言葉かもしれない(メモメモ)。

     本書の後半は2015W杯の試合を、選手・スタッフら当事者目線で振り返ってゆく。
     怒涛の試合展開にページをくる手が止まらない。改めて当時の試合VTRなどの動画を見ながら読むことをおススメする。TVの実況、解説では語られない選手の内面や、気づかなかった動きにも目が行って非常に楽しめる。
     そして、泣ける!

  • 半分泣きながら読んだ。
    エディーにとって、選手たちにとって、スタッフにとって、想像を絶する闘いの日々の末に訪れた歓喜の瞬間が生きいきと描写されて涙腺が弛むのを禁じ得ない。
    何度読んでも泣ける。

  • ナンバーと重なる部分も多かったけどスポーツジャーナリズムすごい!村田にフォーカスが当たってるのは嬉しかった。出られなくて残念だけど

  • おすすめ度:95点

    稀代の勝負師、エディー・ジョーンズ━━。彼なくして、2015年ワールドカップラグビーでの日本代表の世界ラグビー史上に残る活躍はなかった。
    エディーは、選手、スタッフらを極限まで追い込み、人生最大の負荷をかけ続けた。
    極めて密度の濃い4年間。
    選手、スタッフたちの己とエディーとの葛藤と軋轢が赤裸々に語られる。決して順風ではなかった猛練習の苦闘の日々。
    歴史を変えるのは誰?俺たちが歴史を変えるんだ。そして、歴史は変わった━━。

  • 読んでいて心が熱くなる。まるで、代表チームに参加しているかのような気持ちになってくる。物語としても引き込まれるが、ビジネスに通ずる部分が多々あり、仕事にもつながる1冊。

  • Good Boss,Bad Boss
    エディーの机に残された一冊の本。

    エディーは果たしてよい上司だったのだろうか。自分なら恐らくついていけないタイプの人間。

    そんなエディーの物語。

  • 【なぜ勝てたのか――。総力取材による全内幕】崩壊寸前までチームを追い込んだ指揮官の意図と選手・スタッフの複雑な思い。30人を超える関係者の証言により明らかになる新事実。

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著者プロフィール

高知工科大学マネジメント学部講師

「2011年 『企業家に学ぶ日本経営史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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