ことばおてだまジャグリング

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 107
感想 : 17
  • Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163904443

作品紹介・あらすじ

“ことばあそび”の世界へようこそ! 2009年のデビュー以来、短歌の賞を総なめにしている気鋭の歌人、山田航さんは、実は回文(上から読んでも、下から読んでも同じ文)作りの達人でもありました。回文以外にも、辞書1冊あれば、いえいえ、満員電車で吊り広告を見上げるしかない数分間にも、ことばあそびの入り口は無限に開かれています。そして、アナグラム、パングラム、アクロスティック……と遊びを極めるうち、いつしかことばの超絶技巧の世界へ……。シンプルで奥が深い“ことばあそび”の魅力へいざなうエッセイ。和田ラヂヲさんのシュールなイラストも魅力。

感想・レビュー・書評

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  • 歌人・山田航さんと、言葉の世界を遊び尽くす!!

    回文・アナグラム・パングラム・早口言葉・しりとり・スプーナリズム・アクロスティック・連想ゲーム・なぞなぞ・リポグラム・短歌。

    言葉ひとつでこんなに愉しめるなんて!と、驚き。
    いろんな言葉遊びを覚え、遊び尽くしながら、「究極の言葉遊びは短歌」と、書かれる山田さんの歌をもっと読みたくなった。

    有名な短歌をアナグラムにしてオリジナルの短歌に仕立て直す遊びを紹介。

    柔肌の熱き血潮に触れもみで寂しからずや道を説く君―――与謝野晶子『みだれ髪』
    →やははだのあつきちしほにふれもみでさびしからずやみちをとくきみ
    →友達はビキニ見られず悔しさの極みで星や血を掴みあう

    不来方(こずかた)のお城の草に寝転びて
    空に吸はれし
    十五の心―――石川啄木『一握の砂』
    →こずかたのおしろのくさにねころびてそらにすはれしじふごのこころ
    →疎かにされずこの頃恥じらふの
    少し子猫の旅
    釧路にて

    和田ラジヲさんの脱力四コマ漫画もあり。

    • ベルガモットさん
      5552さん、111108さん 、おはようございます
      おじゃましまーす

      とても面白そうな言葉遊びの本ですね!
      元の歌からオリジナル...
      5552さん、111108さん 、おはようございます
      おじゃましまーす

      とても面白そうな言葉遊びの本ですね!
      元の歌からオリジナルの短歌への変貌、仕立て直しの見事さに驚きます
      和田ラジヲさんの漫画も楽しみ♪
      図書館にあったので取り寄せたいと思います☆
      2022/09/11
    • 111108さん
      5552さん、ベルガモットさん、おはようございます♪

      さすがベルガモットさん、素早いですね!
      私も探して早く皆さんの仲間入りしたいです♪
      5552さん、ベルガモットさん、おはようございます♪

      さすがベルガモットさん、素早いですね!
      私も探して早く皆さんの仲間入りしたいです♪
      2022/09/11
    • 5552さん
      ベルガモットさん、111108さん、おはようございます。

      ベルガモットさん、図書館にあったんですね。
      良かったです。

      おふたり...
      ベルガモットさん、111108さん、おはようございます。

      ベルガモットさん、図書館にあったんですね。
      良かったです。

      おふたりに興味を持ってもらえて嬉しいです。
      本書と首っ引きになりながらアナグラム短歌を書き写した甲斐がありました♪
      2022/09/11
  • 5552さんとベルガモットさんのレビューから読みたくて。度々登場の『マジカル頭脳パワー‼︎』のような面白い言葉遊びの本かと思ったらそれだけでなく固まった思考のストレッチで頭がほぐれた感じ。少年時代の孤独や短歌作る人の情熱も伝わった。

    • 111108さん
      5552さん、コメントありがとうございます!

      やっと読めました〜本当に言葉を使った遊びが満載で楽しかったです!
      5552さんがレビューで紹...
      5552さん、コメントありがとうございます!

      やっと読めました〜本当に言葉を使った遊びが満載で楽しかったです!
      5552さんがレビューで紹介していた短歌アナグラムも良かったし、「折句」かきつばた、のように歌の頭の字を取るとまた別の言葉が出てくるなど、どんどん溢れ出る才能と遊びのバランスが素敵でした。それでいて下ネタなども盛り込んできて、読んでいる間ずっとニヤニヤしてました(^^)
      2022/10/29
    • ベルガモットさん
      111108さん、5552さん こんにちは☆

      孤独な時を自暴自棄にならずに言葉遊びで過ごすというこころの柔軟さ、言葉への情熱が素敵です...
      111108さん、5552さん こんにちは☆

      孤独な時を自暴自棄にならずに言葉遊びで過ごすというこころの柔軟さ、言葉への情熱が素敵です。
      『マジカル頭脳パワー』懐かしー!
      折句も面白そうですよね♪
      『才能と遊びのバランス』というのもホント羨ましいでーす。
      2022/10/30
    • 111108さん
      ベルガモットさん、5552さん、こんばんは!

      お二人のおかげで楽しい本に出会えました。歌は作れないけど、アナグラムとか楽しい遊びできそうな...
      ベルガモットさん、5552さん、こんばんは!

      お二人のおかげで楽しい本に出会えました。歌は作れないけど、アナグラムとか楽しい遊びできそうなので(相手になってくれる人はちょっと見つからないですが)返却まで読み返します♪
      2022/10/30
  • 5552さんのレビューから興味を持ってお取り寄せ
    言葉でこんなに楽しめるなんて驚きです。和田ラジヲさんのシュールな気の抜けた4コマ漫画が最高に面白くて何度も読んじゃいます。
    まず辞書で孫引きいろいろしていくことばの水切りは今すぐできそう。本を持ってなくてもネットでもできる。『終わりそうで終わらない。(略)これがこのゲームの飽きない理由だ。言葉って本当に海だなあ。そこが見えそうで決して見えない』『ゲームの本質は「ルール」にある』確かに!ちょっとやってみたら小一時間潰せる。
    回文はむしろ数学の定理とか公式といったものに近くて『隠されたものを発掘する』ことらしい。『逆算に逆算を重ねて、きれいな日本語にハマる言葉をうまく探し当てる』気の遠くなる作業だけどうまくいったときの嬉しさは数十倍になりそう。回文投稿サイトがあるらしい。
    好きな回文 
    気温は地獄、五時半起き
    断裂した記憶。やはり早く起きた。失恋だ。
    ことばの解体アナグラムも頭の中がぐちゃぐちゃになりそうなくらい高度な技術が必要。
    石川啄木の歌の解体後の文はお見事。釧路に住んでいたエピソードも取り入れるなんて。
    私の名前のアナグラムを熟考しまして、「珈琲屋ローマ」になりました。珈琲飲めませんが。
    難易度最高級パングラムは、バカリズムさんの作品を一度見たことがあって驚愕したが、こんなに他にも作品があったなんて。
    早口言葉は、『蛇腹じゃ邪魔だしマハラジャじゃやっぱ邪魔だ』が言えません。
    しりとりの『ル』攻撃はウケてしまった。その手があったか。
    文字の配置を入れ替えるスプーナリズムは簡単で楽しめる。ちょっとした変化でこんなに無意味なことばになるなんて。ハマればハマるほど感性が小学生へと退化するらしい。
    母音で集めた言葉の集団を見て感動したリポグラム。aグループは和語が入ってやわらかムード。しっかりお口を開けて発音しようと思った。
    個別に考えた五音と七音の組み合わせをする短歌ゲーム、偶然生じた組み合わせに笑ってしまいそう。今度友と集う食事会で提案しようかな。
    『短歌を作っていると、自分でも予想していなかったかたちに言葉が自立していく瞬間』があるからハマるという。納得。

    • 5552さん
      ベルガモットさん、こんにちは。

      読み終えたのですね!
      いつもながらの詳しいレビューで、だんだん本の内容を思い出してきました。
      こと...
      ベルガモットさん、こんにちは。

      読み終えたのですね!
      いつもながらの詳しいレビューで、だんだん本の内容を思い出してきました。
      ことばの水切り、は確かに、ネットでもできますねー。
      語彙も増えそうだし、言葉の本当の意味も知ることができそうですし、良いですよね。
      ご自分の名前のアナグラムなんて面白い!
      並べ替えても意味のある言葉になるなんて、言葉って面白いです。
      珈琲屋ローマ、何となく純喫茶の香りのする名前の珈琲屋さんですね。
      いつかオープンした暁にはぜひ訪問したいです☆

      2022/10/08
    • 111108さん
      ベルガモットさん、5552さん、こんにちは。

      この本、5552さんのレビューから読みたいと言いつつ読めてません。ベルガモットさんのように自...
      ベルガモットさん、5552さん、こんにちは。

      この本、5552さんのレビューから読みたいと言いつつ読めてません。ベルガモットさんのように自分の名前のアナグラム考えるの楽しそうですね。本が手元に来るまでお二人のレビューで予行練習してみようかな。
      2022/10/08
    • ベルガモットさん
      5552さん 111108さん こんにちは!

      5552さんには本当に感謝です☆今年ベスト3に入るくらいの出会えてよかった本です♪
      こ...
      5552さん 111108さん こんにちは!

      5552さんには本当に感謝です☆今年ベスト3に入るくらいの出会えてよかった本です♪
      ことばの水切りは、辞典のページをめくる楽しみ、違うページを偶然見るという発見があるので国語辞典買おうかとも思ったりします。

      111108さんもぜひアナグラム作成くださいまし。
      自分のアナグラム他の候補は、浪費魔小屋、夜行広間がありますが。
      珈琲屋ローマは流行らなさそうで気に入ってまーす。
      2022/10/08
  • ジャイケル・マクソンとか、マール・ポッカートニーとか、そういう言葉遊びをしていた時に、そんなのばかりが集められたサイトを見つけた時の驚き。そしてこんなニッチでバカなことを考えてる人がけっこういるんだな、という喜び。

    折句とか、ラテ欄縦読みとか、これはアナグラムだと発見したり、時々出逢う高度な回分にびっくりしたりとか、そういうのが好きな自分に、もっとこんな遊び方もあるよ!と教えてくれた一冊です。言葉遊びって面白い!

  • 素晴らしき言葉遊びの世界。

    著者の言葉遊びの世界は非常に魅力的で読むほどにひきこまれていきます。

    私も言葉遊びは好きな方ですがこの著者にわかなわない。
    しかし悔しいという感情は全くなく、むしろこの人凄い!と感動しました。

    興味がない人にはそうでもないが言葉遊びが好きな人にとっては珠玉の本です。

    おすすめです。

  • ビックリハウス的な。(て世代が知れますな)

  • 著者の山田航は歌人。

    2015/02/08-2016/01/24までのあいだ、文藝春秋WEBサイト「本の話WEB」に「ことばのおもちゃ缶」として連載されていたものを書籍化。

    回文、早口言葉、しりとり、アナグラムなどの身近な言葉遊び、ことばの超絶技巧の本。


    p.182「言葉を物語性というところでしか楽しめない人は、言葉そのものの面白さに肉迫することは永久にできないのだ。」

    [目次]
    辞書を使ってことばの水切り - 寂しかった僕は国語辞典というおもちゃを手に入れる
    「回文」マスターへの道のり - 創りだすのではない、発掘するのだ!
    ことばの解体・アナグラム - 「ドン・キホーテ」の中の「手ほどき」
    難易度最高級・パングラム - 打倒!いろは歌の先人たち
    創作早口言葉に挑戦しよう! - 焦るな、引きずられるな、油断するな
    「しりとり」にルールを追加 - プロしりとらーは縛りがひとつでは物足りない!
    簡単で笑えるスプーナリズム - どうしてこんなに可笑しいの?
    アクロバティックな"アクロスティック(折句)" - テレビ欄の縦読みから短歌まで
    三段跳びの向こうへ - 飛び飛び連想ゲーム - すべての道は「親父のはげ頭」に通じる?
    なぞなぞは答えるよりも作ってしまえ! - 「答え=実は地球にいたから」のなぞなぞを作るなら
    虹のリポグラム - 追い込まれた言葉が悲鳴をあげて壊れてゆく
    究極の言葉遊びは「短歌」 - 言葉しかなかった
    --

    (*)「リポグラム(lipogram)」の日本語の実作としては、「残像に口紅を」(筒井康隆)や「りぽぐら」(西尾維新)が有名。

  •  言葉遊びって究極の学問だと思うようになった。

     学校でも積極的にこういうことをやっていってもらいたいと思うのだが無理だろうな。
     
     この方法は前に読んだ記憶方法の本よりも有効だと思う。これを利用できればあらゆる事を記憶できる。

  • 辞書遊びから始まり、回文や高度なシリトリ、その他言葉遊びとそのテクニックがこれでもかと突きつけられてくる。その言葉遊びひとつひとつに名前がついていたとは。その世界では有名なのかしれないが、新鮮な驚き。
    アナグラム、パングラム、リポグラム(特定の文字を使わないで叙述すること。NGワード/NG語を含まない)、アクロスティック(折句)、スプーナリズム(文字の入れ替え)

    テクニックとして分析を加えているが、やはりチャレンジ(創作)して、ストックしているのが面白い。ストックするにはやはり没になった作品もあるんだろう。

    作詞家もそうだというが、韻を踏む語をストックしたり、言葉の傾向を分析、準備したうえで、感性と組み合わせて作品が出来上がっていると思うと、ひらひらと詩が出来上がっていくような浅はかな印象を本書で打ち破られたような気がする...

    以下引用
    言葉遊びでもっとも気持ちいいのは、自分の発想力の外側から言葉がひきだされてくる瞬間だ。

    「頭文字を揃える」などのようなルールは「縛り」ではない。「束縛」ではない。むしろ、秘められていた真の力を開放するためのブースターなのだ。

  • 回文は知っていたが,アナグラム,パングラム,スプーナリズム,アクロスティック,リポグラムなどなど,言葉で楽しめる数多く手法を紹介している特異な本です.言語感覚に優れている人には容易いことでも,そのようなセンスがないと思いつかないものです.楽しめました.p199の「実際に作ったことのない人間のたわごとだと思う」は正鵠を射ている.

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著者プロフィール

1983 年札幌生まれ。札幌在住。
第一歌集『さよならバグ・チルドレン』(ふらんす堂)、第二歌集『水に
沈む羊』(港の人)。
編著に『桜前線開架宣言』(左右社)、エッセイに『ことばおてだまジャ
グリング』(文藝春秋)。

「2022年 『寂しさでしか殺せない最強のうさぎ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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