奥様はクレイジーフルーツ

  • 文藝春秋 (2016年5月14日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (248ページ) / ISBN・EAN: 9784163904511

作品紹介・あらすじ

この幸せを守るためには、性欲のはけ口が別に必要だ



「たかがセックスで生活の全部を捨てる覚悟はあるのか」。したい妻としたくない夫。セックスと幸福の関係を描き切った連作短編集。

みんなの感想まとめ

セックスと幸福の関係をテーマにしたこの作品は、主人公の初美が欲求を満たすために日々奮闘する姿を描いています。彼女の苦悩や葛藤はリアルでありながら、品よく前向きに表現されており、嫌らしさを感じさせません...

感想・レビュー・書評

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  • 無性に柚木麻子さんの小説が読みたくなった。図書館の本棚からこの本を選んだ。
    少し読むと???
    欲求を満たすため日々努力する主人公、初美。
    エロ小説のまがいかと思った。
    そこはさすが、柚木さん。品よく、前向きにさらりと書いてあり、嫌らしさがない。
    他人には仲良し夫婦、でも真実は当人にしかわからない。
    何が大切か、悩みながら生きていくしかないんだと思う。
    私の時代は、グレープフルーツは男子が絞って、お酒にいれてくれたなと懐かしく思い出しました
    脇を固める羽生ちゃんもいい味を出していました。

  • セックスレス夫婦の話。初美さんの妄想についていくのに忙しかったけどサラッと読めました。リアルな描写なのにそう感じさせない。そして、夫婦について考えさせられる...柚木さんならでは?な作品でした。

  • 初美の苦悩や葛藤、瑞々しく想像できた。
    人によって色々な悩みがあるだろうが、悩みの渦中にいる時って、世界で自分だけがこの問題で悩んでいるような気になる。
    そして同時に、自分以外の誰もがこの問題に関しては悩みがないように錯覚してしまう。

    家出する時の書き置きに「おぉっ」とスカッとした。

  • この作品、凄くないか?
    柚木麻子さんは『ランチのアッコちゃん』を読んで(朝井リョウさんが読んでおけば自慢できるって帯に書くから 笑)面白かったけどいまいち自分に引っ掛からないなあ、と思っていた。でも次に読んでみたこの作品は凄いと思った。夫婦間のセックスレスというシリアスになりがちな題材をこんなにキュートに色っぽく、けれども切実に書けるなんて!しかも『アッコちゃん』的な文章でさらりと。柚木さんに対する評価が一変した。

  • 難しいテーマだけどテンポよく読めた。
    男って望めば何歳でもすぐ子どもができると信じているのか…?と思わずにはいられない主人公の夫の言動の数々に呆れた。笑
    子なし20代後半の自分が読んだ感想と、数年後読んだ感想では全然違いそう…

  • 優しくも淡泊な夫との結婚生活で、セックスレスに悩む妻。
    欲求不満のあまり昔の同級生や若い男の子にすらうっかりしそうになる彼女ですが、満たされてないのは単純に動物的な肉欲だけではなく、自分が価値ある人間として認めて貰えないような、そういう不安でもあるのでしょう。分かるなあそういう感覚、と思いながら読みました。
    旬のフルーツになぞらえたエロスが、みずみずしくなまめかしい。柚木先生の、性欲と食欲とが深く結合しているような、人間の渇きとオアシスの水のような、五感に訴える描写が好きです。

    それにしても、なんとも主人公が現代の同世代っぽい(ロハスな生活にはまってみたり、筋トレにはまって果糖の恐ろしさについて語ってみたり笑 あるある~)描写がコミカルさもあって、読んでいて何度もくすくす笑いました。行動力も経済力もあって普通に友達になりたい女性。いや、夜がご無沙汰って義母にすら相談しちゃうのはすごいなと思いましたがそういうところも含めて笑

  • 難しい問題だ、、、夫が悪いわけではない、、、

  • セックスレスな夫婦の話。
    初美さん(はちゅ)の「夫とセックスしたいー!!」と
    いう欲望と、周囲の男性から言い寄られたり、
    寄られなかったり、と初美さんのモンモンとした気持ちが
    詰まったお話でしたー。

    まぁー、確かに夫婦歴が長くなると、恋人より
    家族って気持ちが強くなるよねー。
    初美さんのモンモンとした気持ちが、まぁー
    読んでておもしろかった。
    結局、2人は仲良しだし、私もそんな夫婦でいたいなー。

    それぞれのタイトルセンスがステキだったー!!
    西瓜のわれめ
    蜜柑のしぶき
    苺につめあと
    グレープフルーツをねじふせて
    ライムで半裸
    林檎をこすれば
    柚子の火あそび
    ピオーネで眠れない
    桃の種はしゃぶるしかない
    柿に歯のあと
    メロンで湯あたり
    よそゆきマンゴー

  • 面白かった。アクセサリー作家の初美がセックスレスに悩むあまりにいろんな妄想に走ったりする話。
    ご主人のことが大好きなのが伝わってきたし、素直だし、とても好感の持てる主人公だった。

  • *夫と安寧な結婚生活を送りながらも、セックスレスに悩む初美。同級生との浮気未満キス、義弟に妄想、果ては乳房を触診する女医にまでムラムラする始末。この幸せを守るためには、性欲のはけ口が別に必要…なのか!?たわわに実る、果汁滴る12房の連なる物語*
    たかがレス、されどレス・・・人それぞれの感じ方があって、きっと正解なんてない。大好きな夫と仲睦まじく楽しく暮らして、それ以上のこと必要?な気持ちと、まだあきらめたくない!の狭間で悪戦苦闘する初美が微笑ましく、滑稽で、いじらしい。そうやって辿り着いた最終章、きれいごとではない、夫婦ならではのオチに思わず吹き出した。そうそう、こういうのが夫婦の醍醐味。

  • 気軽に人におすすめできる小説ではないけれど、まわりが家庭を持ちはじめたときにはおすすめできるかも。
    他人→知り合い→友達→恋人→家族って関係性が変わっていって、恋人とはセックスできるけど、家族とはできない。でも、したい欲求はある。そのとき、家族である夫と恋人の関係性に戻らないといけない。それってきっと難しいよな~。作品中にも解説にも出てきた「大人のオンナ」になればうまくいくんだろうか…

  • セックスレスに悩む女性のお話。テンポ良く読めた。時間が解決すると夫は言うが、この先この夫婦に子供は無理そうな気がする。
    結婚して子供が生まれて幸せに暮らせている今がしみじみ幸せと思った。

  • 夫とのセックスレスに悩み、他の人としてしまおうと思ったら断られてしまったり、思い込みから勘違いしたり、落ち着いたかと思いきや家出してしまったり、奮闘する初美がかわいい。どうしても初美の側に立って応援する気持ちで読んでしまった。この気持ちに共感する女性はたくさんいるんじゃないかな〜。

  • 主人公かわいい!

  • わたしってまだイケてる?
    なんて、勘違いしたり勘違いしたり。
    なんか良い。

  • 欲求不満の31歳の妻、島村初美のお話。セックスレス仲間の同級生羽生俊介や、淡白な夫の淳平くん。
    登場人物が特徴的でテンポ良く、サクサクと読めて面白い。セックスレスなんてテーマもなんだけど、なんとなくわかり、面白い。

  • 難しい夫婦の問題をコミカルかつ大胆な性描写で描いた作品。
    当たり前になってしまった関係をまた新しい気持ちに持っていく為にどれだけアグレッシブになれるのか、どれだけ向き合えるのか考えさせられる作品。

  • 仲良しだけど セックスレス。
    コミカルに描かれつつ、なかなか、深い。

  • 柚木さんちは実際こんな感じなのかなと思っちゃったw

  • 12話からなる短編集・・・かと思ったら、12話からなる長編小説だった。
    12話全てに果物の名前が使われている。
    西瓜、メロン、ミカン、イチゴ・・・。
    果物というのはみずみずしくて、何となく色っぽい。
    この小説の内容との取りあわせがきいていた。

    内容はひと言で言うと、セックスレスに悩む働く主婦の話。
    夫が淡泊な事に悩み、男友達と怪しい雰囲気になったり、義弟に発情したり、逃避行してみたり・・・といったあれこれを12話に分けて書いたもの。

    悩む・・・と言っても、それほど深刻な感じはなく、極めて軽く、さらっと読める雰囲気だった。
    内容が内容だけに色っぽい要素もあるけど、それほど下品でもなく、果物と取りあわせることで作品全体がオシャレで女性らしい雰囲気になっている。

    特に悪くないけど、取り立ててどうという事ない話だった。
    ひっかかりがないので暇つぶしにサラッと読むのにちょうどいいかな・・・と思う。

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著者プロフィール

1981年東京生まれ。2008年「フォーゲットミー、ノットブルー」でオール讀物新人賞を受賞し、デビュー。2010年、同作を含む『終点のあの子』を刊行。2015年『ナイルパーチの女子会』で山本周五郎賞を受賞。ほか作品に『私にふさわしいホテル』『ランチのアッコちゃん』『伊藤くん A to E』『本屋さんのダイアナ』『マジカルグランマ』『BUTTER』『らんたん』『ついでにジェントルメン』『マリはすてきじゃない魔女』(絵・坂口友佳子)『あいにくあんたのためじゃない』などがある。2022年に初のエッセイ集『とりあえずお湯わかせ』を刊行。2022年、作家の山内マリコとともに「原作者として、映画業界の性暴力・性加害の撲滅を求めます。」と題した声明を発表する。

「2024年 『柚木麻子のドラマななめ読み!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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