奥様はクレイジーフルーツ

著者 :
  • 文藝春秋
3.07
  • (20)
  • (109)
  • (260)
  • (89)
  • (12)
本棚登録 : 1428
感想 : 166
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (243ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163904511

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ドリアン食べてみたいです。

    ってな事で、柚木麻子の『奥様はクレイジーフルーツ』

    西瓜のわれめ
    密柑のしぶき
    苺につめあと
    グレープフルーツをねじふせて
    ライムで半裸
    林檎をこすれば
    柚子の火あそび
    ピオーネで眠れない
    桃の種はしゃぶるしかない
    柿に歯のあと
    メロンで湯あたり
    よそゆきマンゴー

    の12の欲求不満な短編集(笑)

    幸せな夫婦生活を送る初美じゃが、かれこれ一年以上旦那とはセックスレスな生活。

    旦那も仕事が窮地に追い込まれて肉体的にも精神的にもやつれてて初美の相手が出来ない状態……

    そんな欲求不満な初美に襲いかかる誘惑と妄想と不満と爆発w

    女性も欲求不満になると怖いねw

    しかし、タイトルのセンスがヤバ過ぎて好きじゃわ~

    2018年60冊目

  • セックスレスに悩む女性のお話。テンポ良く読めた。時間が解決すると夫は言うが、この先この夫婦に子供は無理そうな気がする。
    結婚して子供が生まれて幸せに暮らせている今がしみじみ幸せと思った。

  • こんな感じのお話も書くんだ!!!
    主人公が親友と似ててなんだか好きだった
    ワガママ?自由奔放?でもなんか好き

  • 初美さんのもどかしさがコミカルで読んでて元気が出る一冊。

  • 230214.2
    柚木さんの作品は、友達の悩みをうんうん、それでそれで?って聞いているような気分になれるから好きだな。

    それにしても刺激的なストーリでした。
    終始コミカルなテンポと文章でクスッとくる面白さだけど、初美にとってはすごく深刻な問題よね、、、

    そう考えると結末のどうにもできない悲壮感が辛くて痛い、

  • セックスレスの奥様の話ということだけど、粘っこい感じは全然なく、すごくあっけらかんとした感じがちょうどいい。こたつのネコは笑った。
    素敵な旦那さまだと思うけどなぁ。それ以外が満点なら、十分なのでは。

  • たいへん切実なテーマなのに、笑わせられてしまう。笑っている場合じゃないのに、ハラハラ、ムラムラしつつ、笑ってしまうのです。

  • 柚木麻子さんてこんな作品も書くんですね!という印象。
    セックスレスとフルーツを絡めたお話。
    まだ若く美しいのにここまま私は朽ちていくの?!という悩みとその迷走っぷりは結構リアルな気がする。
    切り口がポップなので暗い方向へは行かないけれど。。。

    分かり合うって難しいよねぇ。

  • レスられ妻視点のお話。いつもながらに重くなりがちなテーマを軽快に描く柚木麻子先生の手腕に脱帽。淫乱で奔放な尻軽女かと思いきや、芯の部分は夫一筋で決して他の男と関係を持つには至らないはちゅ(主人公)が愛らしいです。うちも…なので、大きく頷くことばかりです。私はこんなに天真爛漫ではありませんが…笑
    表紙や扉絵、フルーツに絡めたタイトルもオシャレで大好きです。

  • 超赤裸々に語ってる‼︎笑笑
    (電車で読んでたんだけど、なんか読んでてめっちゃ恥ずかしくなった)
    でも、みんな口に出さないだけで、結構夫婦間でレストラブルあるのね…未婚だからイマイチ響かず…

  • 「今の旦那さんに出会えて初めて幸せを知ったって感じ。なのに、サックスだけだままならないなんてなあ」(帯より)

    とても優しくて大好きな旦那と暮らしていても、足りないものがある。難しい問題。
    お互いに疲れていたり気分じゃなかったり…結婚したら外での行為はよくないけど、欲求ばかり溜まっていく感じ、わかるな〜。

  • 初美のセックスレスからくる妄想と煮え切らない行動とのギャップが面白かったです。

    初美の気持ちもすごくわかる。
    年齢的にリミットがある女性と、それに気づかず呑気な男性との焦りや気持ちのすれ違いが辛いなぁと思いました。

    でも初美はすごく夫以外からモテていて、それはそれですごい女性だなと。

    ラストにかけて前向きに夫婦関係を改善していこうと決心出来て良かったなと思いました⭐︎

  • ランチのあっこちゃんとかマジカルグランマとか
    結構好きなので読んでみたけど
    これはなんていうか胸焼けするというか。
    テーマがあんまり好みじゃないというか。
    フルーツとエロスを絡めてるのは面白いと思いましたが。

  • クレイジーといえばクレイジー
    でも人間の本能って曝け出すとこんな感じなんだろうな、人によるとは思うけど!


    読んでハッピーな気分にはなれない
    でも所々共感できる
    最後はセリフ部分だけ流し読みしちゃった

  • 夫のことは愛している、でもセックスレス…
    それが不満で、わきあがる性欲を持て余す
    豊満な主婦の話。

    はじめの方で
    彼女があまりにムラムラしっぱなしで
    このままずっとこれが続くんだとしたら
    胸焼け〜
    と思ったけど
    違う展開になったし
    なんなら痩せてきれいになったけど
    それすら性欲由来ってすごいな(笑)

    世の中そんなムラムラした主婦ばっかりじゃないよな〜
    逆の人のほうが多いんじゃないの

  • 読みやすくで面白い 一気に読了してしまった。
    ただ 微妙に中途半端
    子供のいない人妻 旦那とはセックスレス
    浮気しそうになるが 偶然?できない日々が続き
    旦那とそれでも仲良くいる
    うーん 微妙な物語りだなあ

  • 図書館で借りて。ちょいアダルトでちょっとびっくりしたけど、軽く楽しく読めた。不満はあれど、いい夫婦。
    表立って話さないけど、どの夫婦にも多少の違いこそあれ存在する問題なんだろうな。そしてなかなか重大。

    夜行列車で出雲行きたいな。体を鍛える方向に行くのが今っぽいと思った。

  • セックスレスに苦しむ女性を痛快に描かれています。深刻なんだけど、重々しくない作品なので読みやすい

  • 性描写が多い。そんなに多くなくても…
    本屋のダイアナが良かったから読んだけど、なんか違った。

  • 初出2011〜14年「オール讀物」の連続12話。

    結婚4年、30代、子供なしの初美は、多忙な雑誌編集長である夫とのセックスレスに悩み、接点のある大学のゼミの仲間、義弟、向かいの部屋の老夫婦の孫の浪人生とのアバンチュールを妄想する。もちろん夫には猛アタックするがはぐらかされる。普通なら傷ついて逆に拒否してしまうところだが、悩んでジムに通ってシェイプする姿もかわいらしい。
    3年も続いて、家出したりもするのだが、結局は夫との静かな幸せを望むようになったこころに、雑誌が休刊になった夫から駅前のラブホに誘われる。

    毎回フルーツがアクセントになり、けっしてドロドロにならず真剣に悩み続ける姿が、女性の生きづらさを描く作者らしい切り口だと思う。
    私なら、いっぱい満足させてあげるんだけどなあ。

全166件中 21 - 40件を表示

著者プロフィール

1981年生まれ。大学を卒業したあと、お菓子をつくる会社で働きながら、小説を書きはじめる。2008年に「フォーゲットミー、ノットブルー」でオール讀物新人賞を受賞してデビュー。以後、女性同士の友情や関係性をテーマにした作品を書きつづける。2015年『ナイルパーチの女子会』で山本周五郎賞と、高校生が選ぶ高校生直木賞を受賞。ほかの小説に、「ランチのアッコちゃん」シリーズ(双葉文庫)、『本屋さんのダイアナ』『BUTTER』(どちらも新潮文庫)、『らんたん』(小学館)など。エッセイに『とりあえずお湯わかせ』(NHK出版)など。本書がはじめての児童小説。

「2023年 『マリはすてきじゃない魔女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

柚木麻子の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×