裁く眼

  • 文藝春秋 (2016年8月30日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784163904597

作品紹介・あらすじ

注目の裁判を描いた法廷画に、隠された秘密とは



似顔絵描きとして生計を立てる鉄雄の元に急遽、法廷画の依頼が舞い込む。描くことになったのは、殺人の疑いをかけられた美女だった。

みんなの感想まとめ

法廷画を通じて描かれるミステリーが展開され、物語は独特の視点から進行していきます。主人公の鉄雄が美人被告人を描く中で、事件に巻き込まれる様子は新鮮で興味深いものです。しかし、読者の期待を超えるどんでん...

感想・レビュー・書評

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  • 我孫子武丸の法廷画ミステリー。

    途中まで凄く面白かったんですが、終盤がちょっと私には合わない感じでした。法廷画家の視点で物語が進んでいく展開は斬新で良かったと思います。

  • 今時、こんなシンプルなストーリーは珍しいなと読んでいて思った。
    まるで一本調子で、それなのにちゃんと読ませてくれているのはすごいな・・・と。
    最近は構成やストーリーや登場人物が複雑で、こまぎれにストーリーが飛ぶような小説が多いから好感をもった。
    ・・・なのに、読み終えての感想は「何だったんだ・・・」。
    あまりにあっけない終わりに「えっ!これで終わり?」と最後のページを確認した。
    それに真相も・・・。
    もっと何かあるかと期待していただけに肩すかしをくらった気になった。

    主人公は漫画家になることを夢みる青年。
    彼は生活費を稼ぐために似顔絵を描く仕事をしているが、その腕を見込まれて法廷画を描くことになる。
    彼が描くことになった法廷画は、女性が複数の男性と交際、金品をもらった後に男性たちを自殺に見せかけて殺したという裁判のもの。
    被告とされる女性は美人で、彼は裁判の様子を見たまま描く。
    そして、その帰りに何者かに襲われて殺されそうになる。
    そこに現れ、彼を救ったのが中学生の姪。
    ぼんやりした彼と対照的に年下なのにしっかり者の姪は叔父を守るため、事件に関わっていく。
    そんな中、彼の隣に座って絵を描いていた法廷画家の女性が何者かに殺されてしまう。

    このレビューを書きながら内容を思いだしていくと、やはり「何だったんだ・・・」という思いが強くなった。
    それに、結局裁判の真相はどうだった?とか、犯行動機だとか、つっこみどころは満載。
    このシンプルなストーリーをどうおさめて落とし込むのか楽しみにしていたのに残念。
    この話、シンプルなのに惹きつけられたのは冒頭のあるエピソードによる。
    画力はあるのに芽の出ない主人公は似顔絵を描いて日銭を稼いでいるが、そんな彼があるカップルに請われて絵を描く。
    美しい彼女の絵をそのまま描いたとたん、彼氏は怒り出す。
    何故そんなに怒るのか?
    それがこの後の物語にどう関わるのか?
    そんな思いが読ませてくれたのはある。
    読んでいる間はそれなりに楽しんで読めたのに、この結末は・・・。
    もうちょっと何とかならなかったん?というのが正直な感想。

  • うーん。『殺戮にいたる病』の作者だから、もう少し違う感じになると思っただけに、肩透かしな感じ。
    ある絵描きがたまたま法廷画家として仕事を以来され、美人被告人を描いてるうちに事件に巻き込まれる。彼の描いた絵に問題があったのか。物語は謎めいたまま終盤まで連れていかれ、なんとなく呆気ない終わり方を迎える。もう少しどんでん返しが欲しかった。

  • 初めて我孫子武丸さんの著書を読みました。登場人物も多過ぎず文体も読みやすく気軽に読み進めることができる。姪のキャラが鼻につくのと、犯行に至る動機が薄め。心に残る一冊!みたいな内容ではないが、若い方の読書入門には良さそう。

  • 似顔絵を描いて生計を立てている主人公のもとに法廷画の依頼が舞い込む。法廷画家の目を通してお話しは進みますので法廷ミステリーともちょっと趣が違って楽しめました。ただ途中まではテンポも良く一気に読めましたが、後半はちょっと緩い感じになって失速した感じです。

  • テンポよくサラッと読めた。
    法廷画中心は初めて読んだから、初めて知ることも多くて、面白かった。(写真NGって知らなかった。あの絵のタッチが法廷っぽいから習慣として使ってるのかと思ってた。)
    最後はあっさり終わっちゃったのが物足りなかったけどドキドキも味わえてよかった。

  • 法廷画家を中心に繰り広げられる法廷サスペンスは珍しいので面白いと思い、手に取った。

    どこか軽はずみな行動をとってしまう鉄雄とそれを気にする保護者のような姪っ子蘭花。家族は沢山いるが2人以外の会話があまり出てこないところが惹かれた。
    法廷画家の仕事内容などが綿密に描かれており、作者に感心した。
    結末に至るまでダラダラとした時間の経過を感じてしまった。
    ミステリ要素は意外と強くなく、読後どこか物足りなさを感じた。

  • 安定の流れ

  • テンポよく話が進み大変読みやすいものの、ミステリ要素が弱い。
    けれども、裁判の裏方である法廷画家や色盲など、新たなことを学べる良書だと感じた。

  • 漫画家志望ながらも目が出ず、町の似顔絵描きをしていた主人公に、法廷画を描く仕事が回ってきます。彼の画は素直に情景や表情を写し取り、思いがけず好評です。そんな彼が襲われて…。思いがけず話は軽くて次々にページをめくってしまい、あっという間にラストまで。被告人の真実に関しての結末は私は悪くないと思いますし、主人公が狙われた理由などもありだと思います。ただ、せっかく法廷画家というちょっと変わった視点なので、なんだか勿体ない気はします。もっとがっつり重いミステリでも行けたんじゃないでしょうか。

  • 2019.05.26
    旅行中の電車の中で読み終えたわ。また新しいことを知った感じ。この著書を読み続けて見ようっと。^_^

  • 漫画家志望だが売れない,でも似顔絵は上手い三十男袴田鉄雄。初めて依頼された法廷画家の仕事で描いたのは,男をたぶらかして金品を巻き上げた上に自殺に見せかけて殺したという容疑で起訴された美女。鉄雄はその美貌に魅せられる。彼の描いた絵がテレビのワイドショーで放送された直後,鉄雄は何者かに殺されかける。翌日には知り合った同業者も不審死をとげる。襲われた理由は法廷画なのか? そして裁判の行方は? スリリングな展開。鉄雄らが襲われた原因が言うなれば××××(ネタバレ防止のため伏せ字)だという解決がやや残念だった。

  • 法廷画家の話を読んでみたかった。かなり事件にまきこれております。

  • 219これも筋に関係なく最期の種明かし。文章は軽妙でリズミカルなのにプロットが残念です。

  • 覇気も当事者意識も薄い主人公と、考えるより先に動いてしまう女子中学生のキャラは苦手。だが、観察する眼と再現する技術、見る者を選ぶ表現というテーマは興味深い。

  • 漫画家になり損ね、浅草の路上で似顔絵を描いて生計を立てている袴田鉄雄。
    あるとき、彼の腕前を見込んだテレビ局の人間から、「法廷画」を描いてほしいという依頼が舞い込む。
    注文通り描いた絵が、テレビで放送された直後―鉄雄は頭を殴られて昏倒する。
    彼は一体、何を描いてしまったのか?
    (アマゾンより引用)

    結局、被告人の女性は無実だったのかな…?

  • 久し振りの我孫子武丸。やはり面白いしあっという間に読んでしまう。法廷画家をめぐるミステリとは、ありそうでなかったかも。結局彼女は殺人を犯したのだろうか。

  • 我孫子先生の文章は読みやすくて、相性良いのですぐ読める。佐藤美里亜と直に関わる事が無かったのが残念だけど、そりゃそうか。とも思う。赤緑色盲の視点での絵とそうじゃない絵を見比べたいw

  • ビデオでも写真でもない、絵という形での報道。マスコミとしての裁判とのかかわり方。裁判員裁判の仕組み。法廷画家、という切り口がめずらしいかったです。
    注目の裁判の行方と、主人公に降りかかった事件。前半は面白く、ひきこまれました。
    明るい姪っ子と、物事にあまり動じない主人公。おそろしい事件も切羽詰まった感じがなく、コミカルでテンポがよかったです。
    最後の真相だけは、やや物足りない感じ。

  • そんなに怒ることないじゃない

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著者プロフィール

1962年、兵庫県生まれ。京都大学文学部中退。在学中は推理小説研究会に所属する。89年、『8の殺人』で作家デビュー。主な作品に、『人形はこたつで推理する』にはじまる「人形」シリーズほか、『殺戮にいたる病』『ディプロトドンティア・マクロプス』『弥勒の掌』『眠り姫とバンパイア』『警視庁特捜班ドットジェイピー』『さよならのためだけに』『狼と兎のゲーム』『裁く眼』『怪盗不思議紳士』『凜の弦音』『修羅の家』などがある。小説の枠を越えマルチに活躍し、ゲームソフト「かまいたちの夜」シリーズの制作でも知られる。

「2022年 『監禁探偵』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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