女の甲冑、着たり脱いだり毎日が戦なり。

  • 文藝春秋 (2016年5月28日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784163904610

作品紹介・あらすじ

いつの間にか心のクローゼットは甲冑だらけ。



断捨離? ミニマリスト? そんなのしらんがな!!!

敵から身を守るためなのか、世間に認めてもらうためなのか、それとも自らの欲望なのか、今日も女は心身ともにさまざまな「甲冑」を着たり脱いだり大忙し。いつの間にか心のクローゼットは、女の気持ちをやたらザワザワさせる甲冑だらけなのです。



「CREA」連載に大幅加筆し、書き下ろしもたっぷり加えた、ジェーン・スー最新エッセイ集!

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

心のクローゼットに詰まった「甲冑」をテーマに、日常の中での自己認識や他者との関わりについて深く掘り下げるエッセイ。著者は、日々の出来事や人間関係を通じて、自らの感情や思考をユーモアを交えながら描写し、...

感想・レビュー・書評

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  •  ジェーン・スー、四冊目。わかるわかる、となぜか喉が痛くなった。
     刺さった話ベスト3(正確な引用ではない)。

    第三位:
    後輩の怠慢やミスに気付いたとき、「もし私が完全に満ち足りていた状態だったとしてもそれを指摘し改善を要求するか」を考え、そのふるいに残った場合だけ、指摘する、それ以外の場合は何も言わない。という(ジェーン・スーの女友達の)言葉。

    第二位:
    ヅカファンの友達に宝塚に連れて行かれた別のご友人が、観劇後、「もう旦那のいる家に帰りたくない」と泣いた(?)というエピソード。ジェーン・スーはジェーン・スーで、私も実は傷ついていたんだ、という気づきを得たという。そして優れたエンタメは、解釈の仕方は無限大なのだという話も!

    第一位:
    「これができれば私はもっと価値ある人間になれる」という考えは、それができない自分を卑下し過小評価している証でもある。

    番外編:
    すぐに場を仕切りたがる仕切り屋は、出しゃばりなのではなく、想定外の出来事がこわい、ビビリ根性ゆえにそうしてしまうのだそうだ。流れに身を任せて不測の事態も楽しむことのできるのんき者に憧れるなあ、というような話があった。私から見たら、仕切り屋の方々は、不測の事態になってもすぐ臨機応変に即応、即断、暫定対処ができていて、すごいなって思ってたんだけどな。あ、でも、その即断についていけなかったり切り捨てられたりする人も出てくるから、「すごいな」ばかりでなく、良い点も悪い点もある、という見方にしてみようか。

  • 40歳をちょっと過ぎた著者のエッセイ。
    先日、50歳となった著者のエッセイを読んだばかりだが、どちらも同じくらい好ましく感じる。自分の年齢が40、50どちらに近かろうが、人が日々何を思って生きているのかを知ることが好きだと感じる。

    カラオケで若い世代が歌っていると思っていた「恋チュン」は、中年世代の方が歌っていると知ったときの著者のなんとも言えない表情が目に浮かんできたり、ディズニーシーのショーの装置にいくらかかっているのだろうと気にする著者の思考に思いを馳せてみたりと、日常のほんの些細なことなのになぜか読んでいて楽しい。

    スマホケースのことなんて考えたこともなかったが、確かにこれは自意識の象徴なのかもしれない。
    私のケースはミッフィーが3体、壁チラしてくるものなのだが、これはどう分析されるのだろう。…「他人に興味ない顔してるけれど、実は興味津々」とかかな?
    スマホケースひとつ取って自意識が…などと言われてはたまらないと思うか、人の持ち物を見てあれこれ考えて楽しむかは自分次第だな。

  • 自虐的で自意識過剰で、食わず嫌いなだけで本当は好奇心旺盛で、女である事に敏感で、でもちゃんと楽しんでいて、冷静に自己分析が出来て、自分の事をこれっぽっちもおばちゃんだなんて本当は思っていない。とても頭が良くて抜群に文章が上手で面白く、何より本音が言えてプライドが高く若々しい。

    共感する事しない事、真似したい事、出来ない事もあるけれど、自分の甲冑を使いこなし、要らない甲冑はいつか捨てられる時が来たら捨てればいいし、捨てられなくて取って置いてもいい。あれこれと気になるのは向上心やプライドが高い証拠。満足するまで試してみれば合うものと合わないものとが、今はもう合わないもの、今はまだ合わないけれど将来的には合うかもしれないもの、大好きなのにどうしても合わないものなど、その時々でわかってくるはず。思い込みもいいし、時間が経ち思い込んでいた事に笑える時が来たら笑えばいい。早々と頑なに決めてしまう必要はないし、誰にも迷惑を掛けない自分の中での変更はいつでもOKなのだから。

    心のクローゼットは一生をかけて、ゆっくり整理して行けばいいのだと、心を軽くしてくれる本。

  • 痛快!自分の思考の整理と分析されており、それを非常にわかりやすい言葉で表現出来ていて羨ましい。本を読まない筆者という驚き。

  • 面白かったー!!すっかりファンです。マイベストはプロポーズのやつですが、これも好き。こっちはわりと嗜好やスタンスや、表題のとおり「甲冑」についての話。

    かっこ悪いことを、それも特に女性のことを書くのがほんとうにお上手だなーと思う。綺麗にしすぎず、自虐しすぎず、公正でユーモアもある言葉選びはどこで手に入れられたんだろう。読書を余りしないというエピソードに本気でびっくりしました。すごいなー!ということは、この文章力というか表現力?は、ご本人の心の中から出たものが多いということだよね。めちゃくちゃ頭が良いのだなあ。

    えーわたしはこうは思わないなあ、でも、ここは共感する、でもどちらでも読んで盛り上がれること間違いなしというか。全部に共感しなくてもいいけど、この本で盛り上がれず気を悪くする女とは絶対に友達になれないなあ、と思う、本当の女友達見極め本かもしれない。逆にこれを読んで分かるよ〜っていう男とは付き合いたくないけど。
    ジェーン・スーさんの本を読むと、どんなキラキラな雑誌や自己啓発本より、わたしは女だなあと感じる。好きです。

  • スーさんのエッセイ、読んだのは2作目。かなり面白く読みました!私自身もどちらかというと自意識に縛られてるタイプの人間なので、分かる〜と共感するところも多かった。斜に構えて冷笑してるフリして、実のところその対象が羨ましかったりするんだよね。そんな自分がいることをちゃんと認めることが大事。シンデレラは実は相当図太くて自信たっぷりな女の子だって話、山田明子さんの魅力の話、映画"コーラスライン"が良いって話にグッときました。

  • 自分を飾る行為は自分の気持ちをあげるだけでなく、他人からどう見られたいかを演出する手段。内面の感情を外見に表す行為。
    しかし自尊心を宿せず、客観性や羞恥心に振り回された結果、恥ずかしくて着られなかった水着や、つけられなかった赤い口紅を思うジェーン・スーさん。
    抵抗勢力となっている自意識を分析することで、感情の動き方が明らかになっていく。

    邪魔をする自意識の存在を踏まえた上で、山田明子さんと華原朋美さんについて書かれたエッセイを読んだら、じんわりと染みるものがあった。
    愛されることの意味みたいなものを柄にもなく考えてしまった。

    誰も傷つけずに、みんなを肯定してくれるジェーン・スーさんの文章は素晴らしい。現代社会の授業で使うべきだ。

  • 初ジェーン・スー。読了後に再度表紙を見るとまた笑っちゃいます。ちゃんと内容が盛り込まれてる!松田奈緒子さんは流石です。
    それにしてもまあ可愛らしく(と敢えて書く)世の中を享受するにはプライドが許さない、でも誰よりも可愛らしい女がふんだんに盛り込まれていて、読んでて本当に楽しかった。甲冑とは何とまあ言い得て妙なのか。
    前髪一つで、額を語るのに「時代という客観と、意思という主観の掛け合わせが毛量となってクロスするスクランブル交差点」なぞと考えたことは過去一度もなかったのに妙に納得させられるこのクドクドしさ(笑)。ディズニーへの背を向け続ける姿勢はもう崇拝に値します。詳細は伏せるが、壮大な下克上に噴き出さない信心深さて。これで察した人間は絶対にこの本を読んだ方がいい。ちょっと楽にならんでもない。
    一番好きなのは日本の世間様が他人を測る物差しの単位についての一考。ため息しか出なかった。でも最後はクスっと誰も傷つかないオチで一つ一つ締めてくれている。あぁ、いいなぁ。

  • “山田明子について”
    “5,6,7,8,はい、今日も頑張りましょう!”
    が特に響いた。

  • 自分と重ねて笑って泣いて忙しかった!
    自意識に縛られ苦しむとこから抜け出しつつあるけど、一緒に伴走してもらってる気分

  • Podcastを聴いては、いつも抱腹絶倒している。そんな彼女のエッセイだし、と読んでみた。ははは、と笑えるけど、途中で飽きてしまった。声含めてジェーン・スーさんのファンなのかもしれないな。

  • iPhoneケースの話がまるで自分の写し鏡みたいで面白かったです。スーさんはあまり本を読まないそうですが、それでいてこの文才とセンスなのだから凄い。
    自虐的な部分も見せつつ最高に自分自身を愛していらっしゃるスーさんは素敵だなと思います!中野さんの解説も共感出来ました。私にも、仲良くなったけど敬語でかつこの距離感を保っている友人というのが少なからず居るので…言葉に引っ張られる関係性は疲れます。。

  • ジェーン・スーさんはラジオで知って、その軽快な語り口と分析力が魅力で番組を聴き続けているのだが、たまたま見かけた『貴様いつまで女子でいるつもりだ問題』を手に取ってぱらぱらめくって読んでみたところ、これはなかなかキビシイなと思って棚に戻した。しかしその後何冊も本を出されているし、1冊くらいは読んでみるかと借りてみたが、もうしょっぱなから全く共感できなくて。
    口紅をどの“赤”にしようか悩んだことなんて、51年を超える人生で一度もないし、スパッツを頑なに“レギンス”と言い直さなければならない意味も理解できないし、東京は街ごとにドレスコードがあるらしいのだが、それも馬鹿げていると思う。日本なんだから、極端に露出が高かったり不衛生でない限り、自由に服を選んで着れば良いのではないか。
    要は、私は“女の甲冑”を着たことがないので、この本での主張は理解できないのだ。
    よって48頁で中途挫折。

    他のひとのレビューを読んでみると、共感する方の書き込みも多く見られたので、成程私は“女”の規格から大幅に外れているらしいと納得した。
    (2019-07-07L)

  • キラキラ女子や流行モノを覚めた目で見つつ、無邪気に楽しめる人々をちょっとウラヤマシイと思うような感情はとても共感します。七分丈スパッツにビキニでディベート(笑)。でもなぜだか途中からナナメすぎる視点に疲れて、読めなくなってしまうのです。

    • 星月夜さん
      蒸しサーモンさん、はじめまして。
      私も、共感する部分があったのですが、徐々に読むのが億劫になり読めず。
      しかし、気になってaudio boo...
      蒸しサーモンさん、はじめまして。
      私も、共感する部分があったのですが、徐々に読むのが億劫になり読めず。
      しかし、気になってaudio bookで完聴しました。
      どうでもよいことで、コメントしてしまい、すみませんm(_ _)m
      2025/06/19
    • 蒸しサーモンさん
      星月夜さん、はじめまして。
      audio bookも利用されてるんですね!
      コメントとっても嬉しかったです、ありがとうございます。
      星月...
      星月夜さん、はじめまして。
      audio bookも利用されてるんですね!
      コメントとっても嬉しかったです、ありがとうございます。
      星月夜さんの本棚も参考にさせていただきますねm(__)m
      2025/06/19
    • 星月夜さん
      コメント返信ありがとうございます。
      そして、フォローしていただいて、嬉しいです。
      蒸しサーモンさんの本棚、
      参考にさせていただきます(^-^...
      コメント返信ありがとうございます。
      そして、フォローしていただいて、嬉しいです。
      蒸しサーモンさんの本棚、
      参考にさせていただきます(^-^)
      2025/06/19
  • 私たちが~で面白かったジェーン・スー

    同年代だからか(笑)読んでて
    分かるー!な部分が多い

    私は意外とこの少し図々しくなって
    自分らしく生きていけるようになった今が好き。
    作者も色々と大変!と言いながらも
    この年齢を楽しんでいるように見えるのは私だけかしら?

  • 怒濤のジェーン・スーさん祭り最新刊。『貴様女子』よりライトかな?、各論との事ですが、読みやすかったです。
    赤い口紅などの外見的な所からココロの話まで。
    七分丈スパッ…レギンス!わかる!なんでいなくなった?と思いながらも履いてます。。
    ヨガ、手を出しましたねぇ…
    オーガニックにはまだ偏見を持っているファッションオーガニック。
    驚いたのはこんなに言葉を綴る事に長けているジェーン・スーさんが読書嫌いであったということ。
    人としての自立に対する拘りがジェーンスーさんより中途半端にあり、永遠に女子魂はくすぶりつづけているので、より一層面倒な自分を再確認。
    何かが残るって感じではないけど、楽しく読める!
    リリーの自転車、が良かったです。

  • 個人的には、
    「貴様いつまで女子でいるつもりだ問題」
    の方が、パンチ効いててグッときたんだけど、
    切り口の鋭さは、あっぱれ。
    オシャレに、フードに、自分磨き。
    男と女、人づきあいのアレやコレやも。
    年を重ねると、まとわなきゃならない甲冑 増え続け。
    その分、気合いも覚悟も のしかかる…
    印象深かった章は、この3つ。
    *不自然さのない 幸せ感漂う『山田明子について』
    *「彼女かっつーの」の考え方で斬りこむ『恋愛なんてさ』
    *SNSに載せるものがまるでない『最高の日曜日』

  • 早く40代になりたい!と思わせてくれる本第2弾。
    日曜日に買って読んだせいか、「最高の日曜日」が沁みた。バスソルト入れてるのすごいです。
    それから、「山田明子について」。
    読む雑誌のジャンルが異なったせいで存じ上げなかったのだが、この本を読み終わって山田明子さんのファンになり、Twitterをフォローした。ブログも読み漁りに行こうと思う。

  • リリーの自転車にはジーンとし、夜のお茶請けにはわかる〜と共感し、最高の日曜日には同志!と安心する。

    仲の良い友人と何時間も雑談したあとのような、充実感…のような読後感⁈ がありました。

    無意識にさらけ出すモデルさんのファンだというけれど、ラジオで相談に乗り、さらけ出している姿を私もおなじようにカッコいい!と思っています。

    いつか安住さんとの共演に期待!

  • 【鎧を着込んだ女性たちへ贈る、『わたプロ』『貴様女子』に続く最新作!】レギンスが消えた日、喪服でわかる見た目年齢、自撮りで迷宮入りなど、「CREA」連載を大胆加筆し、書き下ろしも多数収録!

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著者プロフィール

1973年、東京都出身。作詞家、コラムニスト、ラジオパーソナリティー。『ジェーン・スー生活は踊る』(毎週月~木曜午前11時TBSラジオ)に出演中。『貴様いつまで女子でいるつもりだ問題』(幻冬舎)で講談社エッセイ賞を受賞。著書に『私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな』(ポプラ社)、『生きるとか死ぬとか父親とか』(新潮社)、『これでもいいのだ』(中央公論新社)、『ひとまず上出来』(文藝春秋)、『きれいになりたい気がしてきた』(光文社)など。

「2022年 『OVER THE SUN 公式互助会本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ジェーン・スーの作品

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