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Amazon.co.jp ・本 (384ページ) / ISBN・EAN: 9784163904771
作品紹介・あらすじ
「そのやり方は間違っている」
トップに直言する「悪魔の代弁者」
なぜ、あなたの会社のトップは、驚くべきほど組織の危機に気がつかないのか?
自分の信念を裏付ける事実にばかり目がいくトップの「追認バイアス」
そのトップの意向にそうことが自分の昇進になると考える「組織バイアス」
それが、東芝やシャープのような大破局を招くのだ。
そうした組織の間違いを正すために、アメリカの軍で生まれた概念。
トップの判断は誤っている。
そこから「レッドチーム」は考える。
アメリカの諜報機関と軍で生まれた、究極の組織運営術がここに!
【目次】
■はじめに 組織には「悪魔の代弁者」が必要だ
かつてローマカトリック教会は、場当たり的に乱発されていた聖人認定を厳格化するため、「悪魔の代弁者」という役職を設けた。その役目は、候補者が成したとされる徳や奇跡に疑いを投げかけ、徹底的な反対意見を述べることだった。現代の組織において最も必要なのは、この「悪魔の代弁者」の存在である。
■第1章 組織の硬直化を打ち破る六つのルール
この15年、米軍では「悪魔の代弁者」の役割を担う「レッドチーム」が急速に体系化され、その手法は欧米の企業にも次々と広まってきた。今回、私はCIA長官からスーパーハッカー、企業幹部まで、200人以上のレッドチーム実践者に取材を行った。彼らはいかにして組織の盲点を炙り出しているのか?
■第2章 軍がレッドチームを制度化した
米陸軍が設立した外国軍事文化研究大学(UFMCS)は、レッドチーム的な思考を軍人に教えるために作られた「レッドチーム大学」だ。大学は批判的思考応用について書かれた「レッドチームハンドブック」を一般に公開している。イスラエル、英国、NATOでも「レッドチーム」を組織の中に制度化する。
■第3章 前提条件を逆転させる
ウィキリークスによって公開された、CIAのレッドチームによる極秘の報告書のタイトルは、「もし外国人がアメリカを『テロリズムの輸出元』と見ていたら?」だった。このように、これまでとは全く違う角度から現状を捉え直すことで、CIAは自身のテロ対策に思わぬ穴がないかを、適切に検証できるのだ。
■第4章 もし自分がテロリストだったらどう考えるか?
レッドチームのテクニックのひとつに、欠陥テストがある。これは、仮想敵になりきって自身の組織を攻撃することで、戦略や運営のどこに弱点があるのかを見つけ出す手法のことだ。アメリカはこれを使って、国内440か所の全ての空港で、テロリストの攻撃を事前に予想した危機対応計画を練り上げている。
■第5章 会社の中にレッドチームを持つ
トップが下からの率直な意見を求めて、ホットラインやご意見箱を設けてもほとんど役には立たない。また、社員は上司との衝突を回避しようとするため、や
感想・レビュー・書評
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組織内に、まったく組織とはかけ離れた別のチームをつくって、その組織の意思決定をチェックさせる、これをレッドチームといっています。
レッドチームの目的は、バイアスに侵された組織の意思決定を、正しい方向に向けることで、大惨事を回避することにある。
この本は、世界を新たな異なる視点で見ることで、組織の成果を向上させることを目的としています。
しかしながら、不完全な情報と刻々と変わりゆく競争環境のなかにある組織にとっては、標準化されたプロセスと戦略が最適な結果を生まないばかりか、破滅することすらある。
しかも、組織的な情報処理の手法そのものに欠陥がある場合は最悪でそれが失敗の根本原因にもなりかねない。
この本質な問題が、本書の核となるテーマだ。すなわち、「宿題は自分で採点ができない」
ここ数年、レッドチームはますます重要になってきた。
レッドチームとは競争環境にある組織が日常の決まり事から離れ、計画を評価し、組織と戦略の穴や弱みをみつけ、3つのテクニックを通じて成果を上げることを助けるものだ。
その3つとは、
①シミュレーション あらゆるシナリオを想定する
②欠陥テスト 仮想敵になりきる
③代替分析 前提を疑う
レッドチームが誠実に実行され、正しく受け入れられ、賢く行動に移されれば、組織の手法や戦略の重大な欠点が明らかになるだろう。
しかし、レッドチームの設計そのものや実行に欠陥がある場合もある。つまり、チームが「毒される」こともあるのだ。
目次
はじめに 組織には「悪魔の代弁者」が必要だ
第1章 組織の硬直化を打ち破る6つのルール
第2章 軍がレッドチームを制度化した
第3章 前提条件を逆転させる
第4章 もし自分がテロリストだったらどう考えるか?
第5章 会社の中にレッドチームを持つ
第6章 レッドチームの誤った使い方
謝辞
ソースノート
役者あとがき
ISBN:9784163904771
出版社:文藝春秋
判型:B6
ページ数:384ページ
定価:1900円(本体)
発売日:2016年06月25日第1刷詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
読むのがすごくしんどかった・・・。
「批判的思考力」の活用法の一つとして、「レッドチーム」という取り組みがあるらしいけど、それは「万能ではない」という話が一番心に残っている。
全てにおいて「万能」な能力ってないんだなぁという気づきが得られました。 -
レッドチーム演習に特化した本ではないが、レッドチームという概念がとても理解できる。これを読んだら、レッドチーム演習の使い方や提案方法が変わってくる。悪魔の代弁者、なるほど。
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批判的なチームを作ることで、事前にリスクを抽出、対応策を事前に策定することの重要さを説いている。
主には軍事的な観点であり、それを民間に適用した場合についても事例とともに記載している。 -
著者はアメリカの超党派組織所属のコンサル。
自分の信念を裏付ける事実ばかりに目がいく「追認バイアス」、組織の意向に沿う行動を取る「組織バイアス」。
私達の行動はこのような刷り込みに従って行動しがちだが、レッドチーム思考とは「ちょっと待って。それおかしいでしょ。」と内部から指摘する考え方を説く。
こういう考え方を持てば、確かに組織が間違った方向に進むのを正しい方向に誘導できるだろうが、問題はそれを実現できる手段。本書ではコンサルの立場から解説するものの、組織で内製する方法については浅いレベルでしか触れられていないように個人的に感じた。
内部監査に従事する人が読むと活き活きと映るかもしれない。 -
面白い
飛ばし飛ばしで読んだけど
レッドチーム大学入りたい -
【目次】(「BOOK」データベースより)
はじめに 組織には「悪魔の代弁者」が必要だ/第1章 組織の硬直化を打ち破る六つのルール/第2章 軍がレッドチームを制度化した/第3章 前提条件を逆転させる/第4章 もし自分がテロリストだったらどう考えるか?/第5章 会社の中にレッドチームを持つ/第6章 レッドチームの誤った使い方 -
重要な意思決定にあたって、有効に活用すれば非常に効果が高いレッドチームに関する書。
レッドチームは以下のように活用される。
①組織の主流派による情報分析に基づく意思決定を行う際に、組織バイアスによる重大な過ちを回避する手段として、主流派とは独立した特別なチームを編成し、意思決定者に新たな気付きを与えるために、主流派と敢えて異なる視点からの情報分析(競争分析、代替分析)を行う。
②競合や敵が存在する環境下において戦略を検討する際に、敢えて敵の視点になりきって自組織の戦略に挑戦するチームを編成してシミュレーション(ウォーゲーム)することで、意思決定者の盲点がないかを確認させるもの。
③サイバー・物理的施設のいずれにおいても、セキュリティの欠陥や弱点を洗い出すために、ホワイトハットとしてハッキングや物理的侵入を試みるチームにより欠陥テストを行う。
これらが有効に活用されれば、当初の戦略や既存のセキュリティの弱点や盲点に気付き、重大な失敗や損害を回避できたり、あるいは場合によっては、主流派の分析の正しさにより深い自信を持つことができたりする。
しかし、本書では、レッドチームを活用したにも拘わらず重大な失敗を回避できなかった失敗例(欠陥を指摘されながら9.11を防げなかった航空当局、結論ありきのBチーム編成により意思決定を誘導したアメリカ軍の対ソ連戦略構想 等)を挙げて、レッドチームを有効ならしめるための条件を提示する。
その条件とは、リーダーがレッドチームの役割と意義を理解し支援すること、レッドチームに適切な活動範囲とリソースを与えること、レッドチームによって明るみになった欠陥を真摯に受け止めて対策を行うことである。
そして、レッドチームはあくまで多角的な視点からの分析やテストで気づきを得るためのものであって、レッドチームに意思決定を担わせるべきではないことや、適切な訓練を受けた多様性のあるチームによって行われることが重要であるとのこと。
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レッドチームの重要性はよくわかったが、本の内容としてはあまり必要のない情報も入っていた感。
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読了
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非常におもしろい。Yesマンばかりを囲うのではなく、敢えてRoleとして反論させる人(悪魔の代弁者)ってのを組織の内外に配置するとは。
しかし、僕らのチームでやろうとした際に障壁になるのは、そのレッドチームに如何に権威をつけるかだなぁ。あと、レッドチームへのモチベーションも何に求めさせるか。
『宿題は自分で採点できない』:宿題でずるしていい点とっても、本チャンの試験ではボロボロになるよ、というのは非常に納得。やはりお手盛りの評価では何の意味もない。
レッドチームのアドバイスは『明確で、理にかなっていて、実行可能でなければならない』のはそのとおりだけど、加えて、組織全体を俯瞰しないといけない、というのもあると思うな。
6つのベストプラクティス
①上司の賛同を得る
②外側から客観的に評価し、内側から気遣いを持って実施する
③健全で大胆な懐疑心を持つ
④隠し玉を備えておく(もっと聞きたいと思わせる)
⑤悪い知らせを快く聞き入れれ、行動する
⑥ほどよい頻度で行う -
【仮想敵になりきって組織の弱点を炙りだす】上層部にあえてNOを突きつける集団、レッドチームが組織の硬直化を打ち破る。欧米の企業が続々と採用する、米軍発の新たな組織論!
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