祐介

著者 :
  • 文藝春秋
2.89
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  • (54)
  • (18)
本棚登録 : 1070
感想 : 88
  • Amazon.co.jp ・本 (141ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163904788

作品紹介・あらすじ

「俺は、俺を殴ってやろうと思ったけれど、どう殴っていいのかがわからない。」スーパーでアルバイトをしながら、いつの日かスポットライトを浴びる夢を見る売れないバンドマン。ライブをしても客は数名、メンバーの結束もバラバラ。恋をした相手はピンサロ嬢。どうでもいいセックスや些細な暴力。逆走の果てにみつけた物は……。人気ロックバンド・クリープハイプの尾崎世界観による、「祐介」が「世界観」になるまでを描いた渾身の初小説。たったひとりのあなたを救う物語。著者プロフィール・尾崎世界観(おざき・せかいかん)一九八四年、東京生まれ。二〇〇一年結成のロックバンド「クリープハイプ」のヴォーカル、ギター。多くの人から言われる「世界観が」という曖昧な評価に疑問を感じ、自ら尾崎世界観と名乗るようになる。一二年、アルバム『死ぬまで一生愛されてると思ってたよ』でメジャーデビューし、日本武道館公演を行うなど、シーンを牽引する存在に。男女それぞれの視点で描かれる日常と恋愛、押韻などの言葉遊び、そして比喩表現を用いた文学的な歌詞は、高く評価され、独自の輝きを放っている。

感想・レビュー・書評

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  • 2020年4月10日読了。冴えないバンドマン祐介のあきらめとあがきの日常。クリープハイプのボーカル尾崎世界観による小説。音楽を始めた頃に抱いていた夢・希望が擦り切れてどん底を漂うバンドマンのやるせない感じを硬質にねちっこく書き込む文体には彼の歌同様なかなか惹かれるものがある。主人公がやけに女性にモテるのはバンドマンあるある?フィクション?著者ならでは?ラスト、大イベントを設定するとか何らかのカタルシスをもたらす展開になっていたらもっと一般ウケというか読みやすい小説になったろうに、観念的な終わり方でお茶を濁した?ような感があるのは残念。

  • 比喩が長くて独特で面白いなあと思ったり、状況説明が不充分なので展開が把握できずにモヤモヤしたり。

    下品な表現に眉をしかめることもあったが、これもこの人の味なんだろうと思う。

    ATM操作の描写「憎しみを込めて強く挿入するが、機械のペースでゆっくりと吸い込まれてゆく。」ってとこが、凄く自分にあるあるで良かった。

    曲でも本でも、「羅列」って言葉が好きだなあこの人。
    起承転結ってものはこの本には無く。でも、読み終わった後も、味が長続きする未来のガムみたいにまだ噛んでいたい気もした。

  • クリープハイプ全曲本当に大好きなので曲の感じがそのまま文章になっていてとても好きだった。クリープハイプのファンじゃない人から見たら比喩的な表現ばかりの暗い小説だなと思うかもしれないが、ファンからすれば大好きな曲と物語が繋がった気がして興奮した。
    ぜひ、クリープハイプの曲を聴いてファンになってからまた読んでみてほしい。
    クズな感じが最高。

  • グロいところもあるけど、面白かった
    爽快感

  • 2018.6.30
    図書館

    クリープのボーカルの自伝小説。クリープの曲も尾崎世界観も好き。
    ご本人は「自伝ではない」と言っているそうだけど、このタイトルでその主張は無理がある。ほぼ自伝として読んだ。
    文章は比喩&比喩。主人公だけでなく、周りの人たちも比喩&比喩。
    ゲスい下ネタを文学的に書いているところが又吉の文と似ている。重い雰囲気も相まって、全体的にも火花に似ているなあという印象。又吉絶賛なわけだね。
    自伝として読んだから、ところどころに出てくるフィクション感満載な登場人物に違和感。(Tシャツ交換の少年)

    内容は、主人公が世間に怒り、陰湿に小さく反撃しながら夢を追う話。
    特に報われることなく、リアルな成功していない人の生活が描かれている。
    主人公の、世間への怒りや不満にとても共感できた。納得いかないよね、全てに。
    けれども、反撃する行動力が私にはないところだった。反撃できたらすっきりするだろうなあとビビりな私は日々思っていたけれど、反撃によって面倒なことになっていたりしたから、そうかと。
    その人に反撃できただけでもいいのかもしれないけれど。怒りの落としどころってむずかしいなあと思う。
    結局、弱者に反撃はできないのか。
    将来への不安、現状への不満などがよく出ていて、考えさせられた。

    ただ、全体的に下ネタ、グロネタが多くて好きではない。
    ご本人がいまや大成功者であるから、まだ希望を以って読めた。
    音楽をあきらめなかったことがすごい。

  • こわい話が多い。

    あんまよくわからず読み始めてよくわからず読み終わった。
    活字に慣れたらもっかい読みたい。

  • 尾崎祐介から尾崎世界観になるまでの道は想像を絶するほどのもので。考えたことも想像したことも聞いたこともない出来事ばかりが並んでた。感じたことのない気持ち悪さを覚えるくらい。

    こんな経験を、考え方を、生き方をしてきた人だから、あんな歌詞がかけて、歌が歌えるんだな…と。

  • 描写や表現がうますぎて生々しさから吐き気がするほどだった。

  • ミュージシャン尾崎世界観の半自伝的小説。スーパーでアルバイトをしながら食つなぐ売れないバンドマンの頽廃的な暮らしを描く。
    主人公がいつも何かに怒っているのはよくわかったが、ちょっと反社会的な性向が強すぎて、ほとんど共感できなかった。他の登場人物もなんかいけ好かない奴ばかりという印象。
    文学っぽい感じはした。

  • バンドマンってみんなこんな感じなんかな、、?過酷すぎて自分の人生すごい楽観視できた
    言葉の選び方がミュージシャン、比喩が多い、

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著者プロフィール

尾崎世界観 (おざき せかいかん)
1984年生まれ。クリープハイプのボーカル・ギター担当で、作詞作曲、バンドのフロントマンも務める。2016年には半自伝的小説『祐介』(文藝春秋)を刊行し、小説家としてもデビュー。ほか、日記的エッセイ集『苦汁100%』『苦汁200%』を刊行している。2019年7月26日、雑誌「ダ・ヴィンチ」連載エッセイを元にした『泣きたくなるほど嬉しい日々に』を刊行。

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