「戦争」を語る

  • 文藝春秋 (2016年7月29日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (200ページ) / ISBN・EAN: 9784163904900

作品紹介・あらすじ

「知の巨人」、はじめての戦争本!



「長崎という街に自分が生まれ、そこが世界で二番目に原爆を落とされたという事実は、僕の人生に大きな影響をもたらしました」

被爆の記憶を後世に残すために、日本人は何をすべきか?

北京からの引揚体験、特攻隊上がりの青年教師、原水禁運動に打ち込んだ若き日ー。

ヒロシマ、ナガサキ、アウシュビッツを通して、いま伝えておきたいこと。



〈目次〉



第一章 少年・立花隆の記憶

焼け跡の残骸が遊び場だった

DDTと給食の脱脂粉乳

あのころのリアルな日本



第二章 「戦争」を語る、「戦争」を聞く

クリスチャンの家庭で育って

長崎のコルベ神父

『アサヒグラフ』原爆特集の衝撃

「オルダーマストン・マーチ」

カンパを募ってイギリスへ

日本の原爆開発計画=「ニ」号計画

ヒロシマでいったい何があったのか

なぜ「運動」をやめたのか

戦争体験を語り継ぐ

アウシュヴィッツへ

証言をし始めた戦争体験者たち

戦争非体験者とのギャップをどう埋めるか



第三章 おばあちゃん引き揚げ体験記

仙崎港に入港まで

帰国第一夜のこと

下関駅で出会ったこどもたち

戦禍の沿線、そして東京

那珂西の実家に着く

後日記



第四章 敗戦・私たちはこうして中国を脱出した

いま戦争を語ることについて

父・経雄と活水学院

戦時下のミッションスクール

父、師範学校教員として北京へ

立花家の宗教的バックグラウンド

デマが飛びかう集結地

長崎から北京へ

母、太平洋戦争開戦の報を聞く

「龍子、少しつわりか」

外地・四合院での暮らし

共同で「アマさん」を雇う

中国のヤンチョウ

玉音放送を聞いた日

中国人にふるまった酒

北京の日本人組織

蒋介石の“おかげさま”

おむつだらけの柳行李

投げ捨てられた手袋

戦時下のキリスト教

天津から日本・仙崎へ

窓から見た広島は焼け野原

上野から水戸へ

西苑の集結地

戦地における一般家庭の生活

【ゼミ生からの質問】



あとがき

感想・レビュー・書評

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  • コルベ神父は戦前には長崎にいた。
    ベルリンには駅で、死の17番ホームと呼ばれるホームがあって、そこはユダヤ人たちが収容所に送られた列車に乗せられたから、今でも記念碑がある。

  •  生活していた中国や長崎に足を運んではいるものの、ご本人は終戦時に5歳だったことから記憶もほとんどなく、内容的に物足りない。
    仕方がないと思うけれど。

     しかしながら、前半のラッセルの話は参考になり、ラッセルの著作を読んでみる足掛かりになったのは良かった。

  • 戦争の記憶を後世にどう残すのかは難しい。どうしても個人の記憶は一人よがりに陥りやすいし、客観性にも欠ける。
    けど、あの時代に生きた国民一人ひとりの記憶は決して蔑ろにされるべきではない。ここにあるのは立花一家の引き揚げ体験が中心だけど、そうだったんだと思わされるものがたくさんだ。母親と兄とで捉え方が違うところもおもしろい。こういった試みを急がないといけない。戦争体験者は90代なのだから。

  • 立花隆の戦争体験。家族と共に戦争体験を語る。
    戦後70年が経過して戦争体験の語り手が少なくなってきた。戦争の悲惨さを次の世代に語り、その経験を次の世代に受け継ぐことは、体験者の使命と考えている。この本では、著者自身の経験と母親や兄弟達と語り合った対談の内容を紹介する。
    長崎生まれの著者は、幼時に中国に渡り戦争が終わるまで北京に滞在した。戦争終結とともに日本に帰国するが、その行程と帰国後の生活は大変だったようだ。同じ中国でも北京と満州では状況が違っており、北京は蒋介石の意向で比較的安全に引き上げたようだが、満州は厳しかったらしい。母の故郷へ帰る道程で聞いた新型爆弾の話や、終戦直後の色々なエピソードについて語り合う。対談で家族が歳を取ると共に記憶も曖昧になっているが、共通して記憶に残る出来事については話も弾むようだ。一つのテーマで家族で話し合うことは、普段の生活ではあまり無いが、戦争体験に限らず先人の経験を聞いておくことは、後々役に立つこともあると思う。
    因みに自分の父も中国・大連生まれで戦時中に帰国したらしい。当時の事についてあまり語らないが、帰省した時に聞いておきたいと思った。

  • 【「知の巨人」、はじめての戦争本】被爆の記憶を後世に残すために、日本人は何をすべきか? 引揚体験、広島、長崎、アウシュビッツを通して、いま伝えておきたいこと。

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著者プロフィール

評論家、ジャーナリスト、立教大学21世紀社会デザイン研究科特任教授

「2012年 『「こころ」とのつきあい方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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