超一流になるのは才能か努力か?

制作 : Anders Ericsson  Robert Pool  土方 奈美 
  • 文藝春秋
4.38
  • (49)
  • (24)
  • (14)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 407
レビュー : 40
  • Amazon.co.jp ・本 (365ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163904955

作品紹介・あらすじ

◎勉強、仕事、子育て すべてに応用可能の鉄則◎著者のアンダース・エリクソン教授は、「超一流」研究の第一人者。『タイム』『ニューヨーク・タイムズ』をはじめ、各紙誌で取り上げられ、世界中から大きな注目を集めた自身の研究結果の全てを、本書で初公開!チェス、バイオリン、テニス、数学……。世界中のトッププレーヤーたちを、30年以上にわたって科学的に研究。そして導き出された「超一流」への鉄則とは?鉄則①:自分の能力を少しだけ超える負荷をかけつづける鉄則②:「これで十分」の範囲にとどまっていると、一度身につけたスキルは落ちていく鉄則③:グループではなく、一人で没頭する時間を確保する鉄則④:自分の弱点を特定し、それを克服するための課題を徹底的に繰り返す鉄則⑤:練習を「楽しい」と感じていては、トッププレーヤーにはなれない鉄則⑥:これ以上集中できないと思った時点で練習や勉強はうちきる鉄則⑦:上達が頭打ちになったときは、取り組むメニューを少しだけ変えてみる鉄則⑧:即座にフィードバックを得ることで、学習の速度は劇的に上がる鉄則⑨:オンの時間とオフの時間をはっきり分け、一日のスケジュールを組む鉄則⑩:どんな能力も生まれつきの才能ではなく、学習の質と量で決まる【目次】■序 章 絶対音感は生まれつきのものか?絶対音感は、その言葉の意味するところから、生まれつき持っている人と持っていない人に分かれていると考えられてきた。ところが、幼少期にある練習をすれば、ほぼ全員が絶対音感を身につけることができる、ということがわかってきた。■第一章 コンフォート・ゾーンから飛び出す「限界的練習」短期記憶では、7ケタの数字を覚えるのが限界。実は、それは誤った常識だ。私と特別な練習を繰り返した学生は、最終的に82ケタも記憶することができたのだ。限界を少し超える負荷を自身にかけつづける。そこに秘密がある。■第二章 脳の適応性を引き出す限界的練習によって、最も変化が起こるのは脳である。たとえば、バイオリニストやチェリストは練習を積むうちに、演奏において最も重要な左手指を制御する脳の領域が大きくなる。こうした脳の変化こそがあらゆる「能力」の正体なのだ。■第三章 心的イメージを磨きあげるチェスのグランドマスターは試合途中のチェス盤を数秒見るだけで、すべての駒の配置を覚え、ゲーム展開を完璧に理解してしまう。超一流が、瞬時に膨大な情報を処理するために活用しているのが「心的イメージ」だ。それは一体何なのか。■第四章 能力の差はどうやって生まれるのか?超一流のバイオリニストと、音楽教員になる道を選んだバイオリニスト。両者を比べると、超一流は18歳までに、平均で4000時間も多く練習を積んでいた。だがそのレベルに到達するには、練習時間以外にもある重要な要素が必要だった。■第五章 なぜ経験は役に立たないのか?意外にも年長の医師は、若手の医師と比べて医療の知識に乏しく、適切な治療の提供能力にも欠けていることがわかっている。楽にこなせる範囲で満足し、同じことを繰り返していては、一度身につけたスキルも徐々に落ちてしまうのだ。■第六章 苦しい練習を続けるテクニック自身の限界を超える負荷をかけつづける限界的練習は、決して楽なものではない。事実、超一流の中に、「練習が楽しい」と答える人など一人もいないのだ。では、なぜそうした苦しい練習を続けられる人と、続けられない人がいるのだろうか。■第七章 超一流になる子供の条件心理学者のラズロ・ポルガーは、自身の子育てを通じて限界的練習の効果を実証した。彼は三人の娘を全員チェスのトッププレーヤーに育てあげたのだ。子供は超一流になるまでに四つのステップを踏む。その各段階で親がすべきことは何か。■第八章 「生まれながらの天才」はいるのか?わずか11歳で協奏曲を書いたモーツァルト。だがその「作曲」は、他人の作品の焼き直しであったことがわかっている。「生まれつきの才能」で超一流になった人などおらず、またトッププレーヤーに共通の遺伝的特徴なども存在しない。■終 章 人生の可能性を切り拓く限界的練習は、すでに多くの分野で活用されている。プロのスポーツチームはもちろん、ノーベル物理学賞を受賞したカール・ワイマンは、限界的練習をもとに新たな学習メソッドを作りあげた。私たちの仕事、学習すべてに応用できるのだ。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 潜在能力は生み出すものではなく創り出すもの。
    絶対音感も学びによるまの。

    ただ努力するだけでは能力は向上しない。限界的練習が必要。

    自然に出来るようになった能力はやがて劣化する。
    目的ある練習が必要。コンフォートゾーンから抜け出す。
    具体的な測定可能な目標、練習は集中して短い時間で、フィードバックしながら、行う。

    練習によって筋肉が鍛えられる。海馬も大きくなる。タクシーの運転手。老眼でも識別出来るようになる。
    ホメオスタシスを利用する。

    能力はメンテナンスが必要。これで十分と思ったら退化する。
    従来型練習は才能を引き出す、限界的練習は才能を創り出す。

    限界的練習によって神経回路が創り出された心的イメージが出来上がる

    能力の差は限界的練習のに費やした時間の差。一万時間の法則。しかし練習は楽しくないものと認識

    限界的練習は少しコンフォートゾーンを超えたところを目標にする。正しい指導者またはメソッド。測定されフィードバックされること。

    ワインのエキスパートにはならない。効果が測定できず指導者がいない。

    一万時間の法則ではなく膨大な時間の法則。競争相手より多くの時間。

    経験だけでは能力は磨かれない。限界を超える程度の負荷が必要。

    アメリカ海軍のトップガンは厳しい訓練によって生まれた

    苦しい練習を続ける方法
    個人レッスンによる正しいフィードバック
    練習に没頭できること
    集中していれば練習時間は短い方がいい
    たっぷり睡眠

    同じ課題を繰り返す フランクリンの文章鍛錬とチェスの腕前。

    頭打ちになったら何が足を引っ張っているか特定してそこを繰り返し鍛える
    意志ではなく意欲に注目する 成し遂げたい意欲があるか
    時間を決めて練習し、生活の一部とする
    成功することを信じることで意欲が湧く
    仲間を見つける
    細かい目標を立てる

    子供の教育法 チェスの三姉妹の育て方

    一部の分野では大人になってからでは遅い
    バレエダンサー、テニス、音楽など。
    絶対音感も大人になったから身につけた例がある
    モーツァルトも生まれつきの才能ではない


    生まれつき才能がある人は特定できない
    練習こそが能力の最大の源
    将棋や囲碁でもI.Qの高さが有利なのは初期段階だけ

  • 体系化された理論やベストプラクティスがある場合、それを身に着ける(歴史には敵わない)。

    限界的練習とその量が大切。

  • 限界的練習を積極的にとり入れれば、我々の可能性はもっと広がると思う。しかし、できる人はとっくの昔から恒常的にやっていることに気付く。そりゃ差がつくわ。今からやっても差は埋まらないような気もするが、やらない理由にはならない。

  • エキスパートになる理由は、
    先天的か後天的か?
    「上達への道のりを作れるか」がキーになる。
    続ける意志を強める、
    やめる理由を減らす、
    小さなゴールを達成、
    明確な時間配分、
    ちょうどよい負荷をかけ続ける。
    これらをいかにうまく取り入れるか、だ。

  • ・限界的練習が必要。
    ・壁に当たった時、別の方向から攻めるのが良い。
    そのためには、良いコーチが必要。
    ・一つのことを続けるためには、その環境をつくることが大事。
    それしかしない環境をつくるとか、いかに、それ以外のことをやらないかも重要。
    ・ベテランの医者も同じことを続けていれば、能力は落ちる。
    ・経験は役には立たない。
    ・限界的な練習をすることによってだけ、継続して能力を伸ばし続けることができる。
    ・最先端で努力するものだけが、新たなる地平を切り開く。

  • 練習がどのように新たな能力の習得あるいは向上に結びつくかを解明することを研究して調査をまとめた内容です。

    本書によると、タイトルに対する答えは「努力」だそうです。
    新たな能力の習得や向上に結びつく練習法は、「限界的練習」という方法です。
    「コンフォートゾーン」、すなわち「居心地のいい場所」から飛び出すことが重要。それを適切で具体的フィードバック(先生の指導だったり、数値で示せる何か)を受けながら繰り返す。

  • 2018年最後にして2018年で読んだ最高の本に出会ってしまった。

    才能や遺伝子や天才やそういった言葉すべてを払拭する凡人の努力の科学的アプローチ。
    もちろん、幼少期や成長期にかけて有利なことや勘のいいつかみがいい子はいる。
    しかし、その差をわけるのは圧倒的な練習量に他ならない。
    それも、効率的に常に限界を超えるか超えないかのラインで足踏みしながらも
    必ずその壁をいや階段を超えていくことだ。

    今まであきらめていたことすべて練習が足りていない。
    それも、自分自身が鼓舞できるだけの状況がたりていないと思えると、
    どんな分野でも興味を持ち続けたいと思い
    そしてしんどいところを乗り越えることができれば、それ以上の価値を手に入れることができると希望を得ることができる。

    心的イメージの構築次第なので、その状況に一人だけではなく人の力も借りながらチャレンジしたい欲が刺激される。

    もちろん測定可能であること。また、すでに先人がいてか教えをこう条件下に限られること承知の上で希望を感じる。

  • 誰にだって何にでもなれるチャンスがある.
    やみくもに頑張るだけではだめで,正しい努力を続けることが重要.

  • 「努力」「才能」などよく語られるテーマに関して、いわゆる「成功者」は能力を得るまでの過程で何をしてきたのか、我々は何をすれば良いのかを、明確な根拠と実例を交えて体系立てて説明した良著。

  • 心で考えて、スキルアップをして、を繰り返していく
    みんながいる場所から、抜け出す
    大きく上がろうとするのではなく、小さくでもいいから上がれるようにする
    1番になるには、1番になることを想像している人のみ
    焦点を当てて、考える。
    色々な方向から物事を考えて、トライしていく

全40件中 1 - 10件を表示

超一流になるのは才能か努力か?のその他の作品

超一流になるのは才能か努力か? (文春e-book) Kindle版 超一流になるのは才能か努力か? (文春e-book) アンダース・エリクソン

アンダース・エリクソンの作品

超一流になるのは才能か努力か?を本棚に登録しているひと

ツイートする