超一流になるのは才能か努力か?

  • 文藝春秋 (2016年7月29日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (368ページ) / ISBN・EAN: 9784163904955

作品紹介・あらすじ

◎勉強、仕事、子育て すべてに応用可能の鉄則◎

著者のアンダース・エリクソン教授は、「超一流」研究の第一人者。
『タイム』『ニューヨーク・タイムズ』をはじめ、各紙誌で取り上げられ、
世界中から大きな注目を集めた自身の研究結果の全てを、本書で初公開!

チェス、バイオリン、テニス、数学……。
世界中のトッププレーヤーたちを、30年以上にわたって科学的に研究。
そして導き出された「超一流」への鉄則とは?

鉄則①:自分の能力を少しだけ超える負荷をかけつづける
鉄則②:「これで十分」の範囲にとどまっていると、一度身につけたスキルは落ちていく
鉄則③:グループではなく、一人で没頭する時間を確保する
鉄則④:自分の弱点を特定し、それを克服するための課題を徹底的に繰り返す
鉄則⑤:練習を「楽しい」と感じていては、トッププレーヤーにはなれない
鉄則⑥:これ以上集中できないと思った時点で練習や勉強はうちきる
鉄則⑦:上達が頭打ちになったときは、取り組むメニューを少しだけ変えてみる
鉄則⑧:即座にフィードバックを得ることで、学習の速度は劇的に上がる
鉄則⑨:オンの時間とオフの時間をはっきり分け、一日のスケジュールを組む
鉄則⑩:どんな能力も生まれつきの才能ではなく、学習の質と量で決まる

【目次】

■序 章 絶対音感は生まれつきのものか?
絶対音感は、その言葉の意味するところから、生まれつき持っている人と持っていない人に分かれていると考えられてきた。ところが、幼少期にある練習をすれば、ほぼ全員が絶対音感を身につけることができる、ということがわかってきた。

■第一章 コンフォート・ゾーンから飛び出す「限界的練習」
短期記憶では、7ケタの数字を覚えるのが限界。実は、それは誤った常識だ。私と特別な練習を繰り返した学生は、最終的に82ケタも記憶することができたのだ。限界を少し超える負荷を自身にかけつづける。そこに秘密がある。

■第二章 脳の適応性を引き出す
限界的練習によって、最も変化が起こるのは脳である。たとえば、バイオリニストやチェリストは練習を積むうちに、演奏において最も重要な左手指を制御する脳の領域が大きくなる。こうした脳の変化こそがあらゆる「能力」の正体なのだ。

■第三章 心的イメージを磨きあげる
チェスのグランドマスターは試合途中のチェス盤を数秒見るだけで、すべての駒の配置を覚え、ゲーム展開を完璧に理解してしまう。超一流が、瞬時に膨大な情報を処理するために活用しているのが「心的イメージ」だ。それは一体何なのか。

■第四章 能力の差はどうやって生まれるのか?
超一流のバイオリニストと、音楽教員になる道を選んだバイオリニスト。両者を比べると、超一流は18歳までに、平均で4000時間も多く練習を積んでいた。だがそのレベルに到達する

みんなの感想まとめ

努力が超一流を生むというテーマを深く掘り下げた本書では、才能が全てではなく、正しい練習と継続的な努力が成功の鍵であることが明らかにされています。著者は「限界的練習」という概念を提唱し、単なる練習量だけ...

感想・レビュー・書評

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  • 才能とは何か?才能豊かな人になりたいと思い読みました。

    内容は、才能の正体についてスポーツ、科学、音楽のなどの様々なトッププレイヤーから共通項を導き出していくものでした。

    才能を伸ばすには、努力が必要です。と言われたらそうですね。と納得して終わるところをさらに深堀りして、どのような努力が、必要なのか。
    努力の方法についても書かれていて、今後実践していきたいと思いました。

    キーワード
    コンフォートゾーンから抜け出す、心理的イメージを磨く

  • 生まれつきの天賦の才というものはない。その逆も然り、才能のなさは生まれつきではない。一流になるためには絶対的な努力(練習)は必要だが、飛び抜けた練習量はもちろんだが単に1万時間すれば良いというものではなく毎回限界的練習をしていること、目標を持ち反省し学び続けていること。これで一流になれるのだが、その楽しくなく辛い練習を続けられることが重要。そのためには、誘惑リスクを排除することと体調管理の徹底、時間を区切ることで、意欲を維持させる。あとは夢を持ち自分を信じること。
    なるほど!といってもなかなか二の足が出ないな。。
    108冊目読了。

  • ■ひとことで言うと?
     あらゆる能力は限界的練習で後天的に獲得できる

    ■キーポイント
     ・才能=限界的練習の蓄積
      →才能は圧倒的な量の練習から生まれる(1万時間の法則)
       →才能は後天的に獲得できる
     ・限界的練習
      →能力向上には「限界的練習=かろうじて手が届く挑戦」が必要
       →1. 自分の能力を少し超えた課題に挑戦する
       →2. 具体的な達成目標を設定し、集中して課題に取り組む
       →3. 成果に対してフィードバックを受け、やり方を改善する
     ・「心的イメージ」の構築
      →心的イメージ=対象の物事に対する概念・情報の集合(心的構造)
       →心的イメージの拡充≒判断の高度化・高速化≒能力の向上
       →挑戦と失敗、フィードバックによって構築・改善されていく

  • 潜在能力は生み出すものではなく創り出すもの。
    絶対音感も学びによるまの。

    ただ努力するだけでは能力は向上しない。限界的練習が必要。

    自然に出来るようになった能力はやがて劣化する。
    目的ある練習が必要。コンフォートゾーンから抜け出す。
    具体的な測定可能な目標、練習は集中して短い時間で、フィードバックしながら、行う。

    練習によって筋肉が鍛えられる。海馬も大きくなる。タクシーの運転手。老眼でも識別出来るようになる。
    ホメオスタシスを利用する。

    能力はメンテナンスが必要。これで十分と思ったら退化する。
    従来型練習は才能を引き出す、限界的練習は才能を創り出す。

    限界的練習によって神経回路が創り出された心的イメージが出来上がる

    能力の差は限界的練習のに費やした時間の差。一万時間の法則。しかし練習は楽しくないものと認識

    限界的練習は少しコンフォートゾーンを超えたところを目標にする。正しい指導者またはメソッド。測定されフィードバックされること。

    ワインのエキスパートにはならない。効果が測定できず指導者がいない。

    一万時間の法則ではなく膨大な時間の法則。競争相手より多くの時間。

    経験だけでは能力は磨かれない。限界を超える程度の負荷が必要。

    アメリカ海軍のトップガンは厳しい訓練によって生まれた

    苦しい練習を続ける方法
    個人レッスンによる正しいフィードバック
    練習に没頭できること
    集中していれば練習時間は短い方がいい
    たっぷり睡眠

    同じ課題を繰り返す フランクリンの文章鍛錬とチェスの腕前。

    頭打ちになったら何が足を引っ張っているか特定してそこを繰り返し鍛える
    意志ではなく意欲に注目する 成し遂げたい意欲があるか
    時間を決めて練習し、生活の一部とする
    成功することを信じることで意欲が湧く
    仲間を見つける
    細かい目標を立てる

    子供の教育法 チェスの三姉妹の育て方

    一部の分野では大人になってからでは遅い
    バレエダンサー、テニス、音楽など。
    絶対音感も大人になったから身につけた例がある
    モーツァルトも生まれつきの才能ではない


    生まれつき才能がある人は特定できない
    練習こそが能力の最大の源
    将棋や囲碁でもI.Qの高さが有利なのは初期段階だけ

  • 超一流になるには、才能なのか努力なのか。
    本書での結論は、努力である。

    天才と言われいる、モーツアルト。
    生まれてすぐに、天才的な才能で、努力無しに成功をおさめたというのは、誤り。

    モーツアルトも、音楽家だった父から、幼少期より厳しい指導を受けた。そのことにより、才能を開花させた。努力こそが、すべて。

    チェスの世界においてもしかり。
    IQ高い人は、最初は物覚えが早く、上手くなるのも早い。しかし、それで成功できるか、というとそうではない。
    あくまで、その後の努力が大切。トッププレーヤーは、決してIQが高い人だけではない。

    最後に、何らかの一つの分野で、専門性を磨くことの大切さを説いている。
    いわゆる、一つの分野を究めると、他の分野を磨く上でもやり方を応用できる。

    本書は、超一流は努力から生まれることを、説いた本。



  • 【星:3.5】
    タイトル「超一流になるのは才能か努力か」という問いに対して、「努力によるところが圧倒的に大きい」ということをとうとうと述べた本である。

    そして、努力として行う、正しくそして徹底した練習を著者は「限界的練習」と呼び、この「限界的練習」が超一流を生むというのが著者主張である。

    ある意味「当たり前じゃん」といった内容である。

    ただ、著者は「限界的練習」の「徹底性」(いわゆる量)は当然として、「正しさ」(技術を獲得するための質)を強調しており、その点も当たり前なことだとは思うものの、学びもあった。

  • ネットで紹介されていて気になって購入しました。日本語に翻訳された本ですが、すごい読みやすかったです。自分の仕事や、仕事以外の勉強でいまいち成長が止まっていた実感があったのでこの本を読んだあと、やってやると意欲がわいてきました。お勧めです。

  • 限界的練習の重要性を解く。ただし、「限界的練習とは何か」への解が書中に散らばっているので、一気に理解したい人には、少し難儀。

  • 141/エ

  • 限界的練習が大事。

  • 結論からいうと努力が大事。ただし、ただ時間をかければ良いのではなく、限界的練習が必要。
    先天的な才能と言われた絶対音感なども後天的な練習で身につく。

    ・訓練によって新たな脳の回路を構築できる

    ・目的のある目標
    具体的目標がある
    集中して行う
    フィードバックが不可欠
    コンフォートゾーンから飛び出す(それまで出来なかっことに挑戦する)

    ・エキスパートには心的イメージがある

    ・練習に膨大な時間を費やさなければ並外れた能力は手に入らない
    ベルリン芸術大学のバイオリニストをSランク(のちにソリストになるレベル)、Aランク(その次のレベル)、Bランク(ソリストコースに落ち教員コース)に分け、18歳までに練習した平均時間を調べた。
    Sランク7410時間
    Aランク5301時間
    Bランク3420時間

  • 超一流になるのは才能か努力か
    ・限界的練習とは、はっきりと定義された具体目標がある。
    長期の目標に対しては細かく細分化してスモールステップで進める、うまくなりたいといった漠然とした目標を具体的目標に変える。
    コンフォートゾーンから抜け出すには負荷をひたすら高めていく。ちょっときついくらい。
    ・心的イメージとは、ビジュアライズのこと、セルフイメージもここに当てはまる。心的イメージを高めるには、努力失敗ふたたび挑戦という作業をする必要がある。
    練習も意識して集中して行う
    ・わずかでも自分が上達していることがわかるサインを貯めておく。
    限界的練習を仕事にも活用していこうと思う。

  • 感想

    結論として、人の能力は才能ではなく努力である。
    とのこと‥
    そのためには、限界的練習(限界を超えろ!)が必要らしい。

    どこぞの習慣少年〇〇で出てくる話しのような、夢のある結論ではあるのだが、にわかには信じがたい。

    なぜそう思ったかというと、
    ・物事を継続できる才能(誠実性)
    ・物事に集中できる才能(神経症的傾向)
    ・物事を前向きに捉える才能(外交性)
    などの遺伝的傾向がある才能(ビッグファイブ)を否定していない気がした。

    とりあえずわかったのは、練習の仕方や教わる人(つまり環境要因)は大事だよねってことだと思う。

  • 0 どんな本?
    一流と言われる能力は後天的な努力の蓄積である
    事を説明する本。どの様な努力が必要かを教えてく
    れる本。

    1 何で読んだの?
    (1) 努力の仕方を知りたいから。
    (2) 子育てに活かしたいから。
    (3) 日々の成長計画に活かすtodoを得たい。

    2 構 成
    序終章を含め全11章構成。330頁。
    「絶対音感は生まれつき?」から始まり、「限界的練習で社会が変わる。」と結ぶ。

    3 著者の問題提起
    一流と言われる能力は先天的なものか?努力では
    獲得できないのか?

    4 命題に至った理由
    能力の獲得専門に研究している著者の研究の末の
    知見。努力で一流になれるのでは?

    5 著者の解
    どんな分野でも一流になるのに遺伝的な差は無
    い。限界的練習の積み重ねが後天的に能力を獲得で
    きる方法である。

    6 重要な語句・文
    (1) 目的のある練習
    (2) 限界的練習
    (3) 心的イメージ
    (4) 集中
    (5) 睡眠
    (6) フィードバック
    (7) フィックス
    (8) 時間は短い方が良い
    (9) コンフォートゾーン
    (10) 同じ経験意味がない。

    7 感 想 
    読んでいて自分の計画を作りたいと思った。1番刺さったのは限界的練習。人に勧めるなら同じ練習は意味がない事。深く知りたい事はフィードバックの仕方。タイトルの疑問形はピッタリだと感じた。

    8 todo
    (1) 限界的練習を趣味の計画に反映
      ア 今ある技術の側面、一歩先を練習する。
      イ フィードバックをする。具体的な目標にする。
    (2) 子育てに活かす。
      ア 学問の汎用性、楽しさを日々説く。みせる。
      イ 具体的な目標を示す。持たせる。

  •  努力の大切さを科学的視点から説く本。ただがむしゃらな努力ではだめで、その道に必要は心的イメージが作られるよう、目的ある練習、限界的練習をする必要がある。実践は難しいけど、このことがよくわかった。
     いわゆるサヴァン症候群の人も、実は(本人は無意識にも)ある能力を伸ばすために努力をしていることなど、目から鱗だった。
     本書の通りやってもおそらく超一流にはなれない。それでも、正しい方法で努力を続けると、それなりにはなれるかもしれない。そんな希望も持てる一冊。

  • その道のプロやエキスパートは、ある能力そのものではなく、ある能力を身につける才能がある、という考え方がおもしろいと思った。どんなことでも練習が必要だが、ただ闇雲にするのではなく、自分の居心地のよいところから出て、集中して行い、自分の弱点を見つけ、それを治していく、というサイクルが不可欠だということがわかった。振り返ってみると、私はこの3つが欠けていたように思う。今日から意識したい。

  • 根拠と共に書かれていて、きちんと時間を投資して正しく負荷をかけ続ければ、手に入れたい能力を身につける事ができると思わせてくれる。

    ポイント
    ・限界を少しだけ超える負荷をかける
    ・練習を継続するしくみ
      ①時間を決めて誘惑を減らす
      ②結果を実感できる工夫

  • “夢を追いかけない理由はない”
    諦めず意識を持って練習を続けることで道は開かれる、と教えてくれる良書。具体的な事例が面白い。

  • めちゃよかった…はやく出会いたかった…。。毎日、コンフォートゾーンから飛び出す『限界的練習』ができているか…。。シンプルにその積み重ね……やる気が出ました…。。

  • 何か(通常、高い)目標に向かって努力しているとき、「自分には才能があるのだろうか」という問いは必ず浮かぶ。
    本書では、トップレベルに到達するには生まれつき備わっている資質が重要なのか、後天的に努力で得るものが重要なのかを実例や文献等を用いて述べている。

    2014年に刊行された『スポーツ遺伝子は勝者を決めるか?(デイヴィッド エプスタイン著、早川書房)』が遺伝子とスポーツ能力に着目していたのに対し、こちらは各分野で過去に「天才」と呼ばれた人たちの幼少期の訓練や、トップレベルに到達した人たちがどんな練習をどれだけ行ってきたのかを調査し考察している。

    いくぶん「結論ありき」で論述しているような向きもあったが、概ね説得力のある内容だと思う。
    何かに向けて日々努力しつつも、自分には才能があるのだろうか?という不安を持ってしまう人には一読をお勧めしたい。

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