待ってよ

  • 文藝春秋 (2016年6月30日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (344ページ) / ISBN・EAN: 9784163904979

作品紹介・あらすじ

全選考委員を驚かせた、松本清張賞受賞作



さかしまな時間が流れる海沿いの町。墓場から人が生まれる恐怖と、恋人が若返るせつなさ。新しい小説と評された戦慄の受賞作!

みんなの感想まとめ

時間が逆さまに流れる海沿いの町を舞台に、独特な恋愛物語が展開されます。著名なマジシャン、ベリーが訪れるこの町では、死から生へと逆行する不思議な現象が起こり、老人として生まれた人々が若返り、最終的には赤...

感想・レビュー・書評

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  • 著名なマジシャン、ベリーが訪れたのは
    時間が逆さまな街だった。

    老人として墓場で生まれ
    若返っていずれは赤ん坊になり
    娘の子宮へと還ってゆく

    歳をとるベリーと
    若返ってゆく こうこ との恋愛

    設定は面白いが、それだけかな感じ

  • ブラピの映画で、産まれた時が老人の姿でだんだん若返るのがあったけど、こちらは地域ぐるみで全体的に産まれかた死にかたが逆でグロい。

  • 時間が反対に進む世界。イマイチでした

  • 左回りの時計が支配する片田舎の町。右回りの体内時計を刻む手品師が遭遇する驚愕の真実。そして互いに逆方向をめざす伴侶と過ごす日々はすれ違いなのか?

  • 墓場から老人が生まれて、赤子が子宮に還る。
    描写に気味悪さを感じた。
    年の取り方が違っても、それを乗り越えた愛情があることを言いたいのか?よく分からない。
    老人ばかりでなく、若者が墓場から生き返ってもいいと思うが。。。若返る速度が人によって違うのか?
    登場人物の区別がつかなかった。

  • 松本清張賞。
    田舎町によばれてきたマジシャン、ベリー。
    その日、墓から老婆を引きずり出すという度肝を抜かれるシーンに立ち合う。
    その町は時がさかさまに流れる、奇妙な場所だったー

    ミステリとしてみれば、矛盾があるだのテンポがよくないだの批判があるが、ミステリ枠におさめておくのは勿体ない。

    生まれたばかりの老婆ありさが、どんどん可愛らしく思えてくるし、身体が小さくなって幼児化してゆくゆずを見ると、ものすごく切なくなる。
    食う寝る出す、に人の手が必要となるのなら、生まれることも老いることも根は同じなのではないか。子供だ老人だと見た目で決めつけることのその愚かさ。
    意志疎通のできる期間に大事な人と知り合い、人生をわかちあってゆくことの奇跡に、今更ながら気がつくのだ。だから作品の途中は間延びではなく、やがて訪れる死までの距離ー幼児期から赤ちゃんーがあっという間に駆け抜けることと対比して、一番輝いている時期をゆっくりと強調してみせるためのものだ。

    説教くさい本よりよっぽどいいと思うが、ある人には映画のベンジャミンバトンと同じじゃん、と言われてしまった。

  • 読むきっかけは松本清張賞受賞。
    昔はむさぼるように清張を読み、この物語に期待をしていました。読みはじめはワクワク、読み進むにしたがってアレッ?って感じ。
    マジックショーの公演はマジック一つで終わりか?とか。
    設定の発想はとても面白いと思いますが、内容は結構軽い気がしましたね。
    現実の時間でいうと何年間位の物語だったのだろう?
    ・・・ファンタジー系が苦手な私、あまり楽しめなかったです。後半の後半は流し読み。

  • 新聞の広告?が気になって読んだ本
    最後まで、題名が待ってよなのかがわからないまま。読み落としたかな

    時の流れが逆さまの街に公演で訪れたベリー
    そこで出会った、こうこ。
    生きることとか、老いることとか、死ぬこととか。
    考えさせられる一文があちらこちらに散りばめられてる作品。

    悔いることだけが反省じゃなくて、学ぶことが大事っていう趣旨のこうこのセリフがぐさりと来た。

  • 松本清張賞受賞作。
    時間が反対に流れる町に招待されたマジシャン・ベリー。
    ○ある意味異種婚譚。
    ○こうこがあまりにも女神なのが気になりますが、物語を成り立たせるためには必要なのかな。
    ○血の繋がり以上のものが出来た→マジックという特殊技能があったから。
    ○ある意味、今から必要な「家族」のお話。

  • 和製ベンジャミン・バトン

  • もはやカテゴリー分けは難しい作品。ファンタジーでもないし。
    講演で時が逆に流れる町に訪れることになったマジシャンが、その街で暮らすことになって…。

    ”時が逆に流れる=人は老いて産まれ、新生児になって帰っていく”という設定は「ベンジャミン・バトン」と同じ。
    しかし違うのはこちらはそういう町に暮らすことになった男性、つまり圧倒的少数側が主人公で、そこで暮らす40年位?の日々を様々な人の出会いと別れを通して描く。
    とはいえ、キャラはさほど目新しくもなく、主人公、彼女?そして娘と3人のドラマがメインで、時間の流れが逆行する3人ゆえに、意外と普遍性のある物語(男性と女性、母と娘、父と娘)が、浮き彫りにされる。
    設定はシュールではあるものの、物語が丁寧に描かれて何となく納得させられるところがあるし、あえて主人公の職業をマジシャンという変わったところに切り込んだのも面白い。下手をするとひどいファンタジーになりがちな作品を、ギリギリのところでうまくまとめている。
    残念なのは、3人以外のキャラがさほど面白味もなくありきたりなこと、生と牲の象徴かもしれないけど、成長過程での排せつやセックスの話が意外とリアルなこと。もっとさっぱりとかわしても良かった気がする。
    そして人が最後に帰っていく”死”の場面で物語が終わるのだけど、ここの表現は上手く、全体的にちぐはぐな文章もある一方で、ものすごく上手い表現もあって作者の実力の片鱗がうかがわれる。
    これがデビュー作の様で、いきなり思いっきりの変化球だが、今後が楽しみ。

  • コンセンプト勝ちの普通の一生。

  • 読書中ずっと、作者の創造した世界についての「取扱説明書」を読まされているような気がして疲れた。作中に続編への伏線を張ってあるらしきところもあって、なんだかな、と思いながらページを閉じた。読後、購入したことを後悔した。ところが。この本を読み終えてから、この2~3日にかけて、自分の心がどうも優しくなっているような気がしてならないのだ。周りの人に対して、ずいぶんと穏やかな気持ちで接することができる。たぶん、この本を読んだおかげだ。読後感がイマイチにもかかわらず、日常を変える影響をもたらしてくるとは、まさにマジックにかけられたような気分だ。本書の主題には人間の本能に訴えかける何かがあるのかもしれない。こうなるとタイトルの意味が気になってくる。正直、途中から速読風に読み飛ばしてしまったこともあり、『待ってよ』に込められた意味を理解することができなかった。横に置いた本書の表紙を見つめて途方に暮れている。もう一回読み直してみなければならないかもしれない。心の中に、良いか悪いか、よくわからない気持ちを抱えてしまったので、片付かない気持ちを整理しようと思い慣れない感想を書いてみました。

  • 初読の作家。
    出版社の紹介文で気になって、手にとった。

    文章はよどみなく読み易かったが、
    いろいろな説明を省いて、なんとなく辻褄合わせている感じが気になる。
    男女逆版の逆「ベンジャミンバトン」で、
    ふたりを逆流する時間の葛藤の描きかたは、「ベンジャミンバトン」のが遥かに上。

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