こちら文学少女になります

  • 文藝春秋 (2016年9月29日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784163905273

みんなの感想まとめ

主人公が不本意ながら漫画編集部に配属されることで繰り広げられる成長物語が描かれています。文学に詳しい彼女が、個性的な先輩や風変わりな漫画家たちとの交流を通じて、自身のトラウマと向き合いながら成長してい...

感想・レビュー・書評

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  • 面白かった。設定と表紙で手に取って正解。文学には詳しい、漫画は「読んだことがない」主人公:山田友梨が、希望した文芸部に入社できずなぜか気鋭の漫画編集部・ヤングビートの新人漫画編集者となってしまうところから始まる。キャラの濃い編集部の先輩に囲まれながら、風変わりな漫画家に翻弄され自分の心にしまい込んだ「トラウマ」にも触れていく。軽いタッチでスイスイと読めるがヤングビートの設定が青年誌であることから、友梨に対するセクハラに耐えられない人も出てくるだろう。割り切って読めればかなりおすすめ。特に漫画が好きな人には。漫画化しても面白いのではないかとも思った。

  • 2022/2/4
    最初あまりに敬意のない主人公に好感持てなかったけど、私が彼女を知るとともに彼女が周りを知っていくにつれて好きになれた。
    周りも彼女を知ったし。
    お仕事小説の情熱って日常に結構効くのよね。
    私も頑張ろうって思える。ありがたい。

  • 漫画好きの小説嫌いな人にもオススメしたい。出版社の漫画編集に配属された文学少女、山田友梨。不本意な部署配属やセクハラに怒りつつも同僚や漫画家との間で交わされる軽妙な会話とか、内心のツッコミとか楽しめます。漫画編集という自分にとっての未知の世界を垣間見ることが出来るし、お仕事小説のような印象でした。著者の他の作品も読んでみたい。

  • いやあ、面白かったー。どんな話なんだろう?と予備知識なしで手に取ったが、まさかの漫画編集者の成長物語とは。このタイトルでこの舞台設定、なかなかやるな。登場人物のキャラが立っているし、エピソードも面白いし、構成もバッチリだし、活写もうまい。つまり、いろいろと「生きてる」ってことだ。本当に小嶋さん上手い。
    今回の主人公のトラウマは比較的軽めということもあってか、単純に娯楽物の読み物としても楽しめた。「いまだ、できず」も「キヨのひらく箱」も本当に目の前にありそうで、とても読んでみたくなった。
    文学だろうが漫画だろうが、そこに隔たりはなく、それらの創作物に携わる人たちへの敬意を表した力強い応援讃歌であると感じた。

  • めずらしく小説。しかも初めて読む作家。
    以前読んだ『ほんのよもやま話 ~作家対談集~』から、
    気になるものをメモしておいたうちの1冊。
    漫画を読まない文学少女が配属されたのは青年漫画誌の編集部。
    という設定が面白そうで読んでみた。
    文体、セリフ回しも最初の数ページで慣れ、登場人物たちも違和感なく、
    複数のエピソードがうまく絡みながら進んでいく。
    これはドラマに出来そう。

  • 青年漫画編集者になった漫画を読まない文学少女。

    最初はうるさいキャラだなあと思ったが、
    変化し、トラウマを乗り越えていく姿は
    読んでいて、ぐっときた。

    周りの先輩方の漫画への熱い思いも
    鬱陶しいけど、ぐっとくる。

  • 初めての作家さん。主人公も、周りのキャラクターも、何だかいい味出しててよかった。いい出逢いだった

  • 118業界のことは知らんけど、登場するみんなが楽しく苦しんでる姿が生き生きしてていいね。文章もストーリーも破綻なくスッキリ読めました。次作もあるのかな

  • 12/17予約済みto藤枝

  • 漫画を読んだことのない友梨が漫画家や編集者と関わり合いながら、徐々に漫画編集者として成長していく物語。

    漫画家にも編集者にもそれぞれ仕事に懸ける思いがあって、どの登場人物もしっかりと内面が描かれていた。

    でも、それ以上の思うところがあまりなくて、並のお仕事小説の域を出ない。

    漫画家なら柳沼先生が好き。
    編集者は……誰も好きになれなさそう。
    登場人物みんなクセ強い!

  • 文学大好きな友梨が配属されたのは、ゴリゴリの青年漫画編集部だった。

    これまでの人生で漫画とまったくの無縁だった友梨が
    男だらけの青年漫画ヤングビートを担当することになり、戸惑う連続の日々。

    ヤングビートの柱ともいえる大御所漫画家を激怒させ、突然の連載終了宣言。
    童貞漫画の担当になり人気が落ちていくことへの焦り。

    漫画家の代理としかやりとりさせてもらえない人気漫画の主人公が、ある日から友梨の目の前に姿をあわらしたこと。

    心が折れそうになることもありながらも
    容赦ない言葉を浴びせてくる上司や先輩に同期など

    そして漫画の主人公キヨの存在にもときに救われながら
    自分のトラウマだった過去を受け止めて

    漫画編集者として成長していく姿。

    面白いなあ。映像化しても面白いだろうね。

  • 初の小嶋陽太郎
    読みやすいお仕事小説
    漫画の土田世紀「編集王」を少し思い出した

  • 面白いなぁと思う物語はどのキャラクターも生き生きその風情が目に浮かぶ動きや感情を描写されている。これもそう。直前に「ヌードが分かれば美術が分かる」を読んで、次にこの「エロと向き合う」エピソードというのも面白かった要因か。女の裸は男にとって云々。主人公が堂々と下ネタも口に出せてしまう辺りは男性作家所以か。

  • 小嶋陽太郎らしいというか、さすが楽しませてくれるエンタメお仕事小説。
    可愛くはないがブスではない(自称)、巨乳(自他ともに認める)の大卒新人文学少女が、よりによってコミック誌の編集に配属される。

    そっからはもう、ジェットコースター。大御所漫画家に留めを刺すわ、覆面作家の謎を暴くは、チラエロコミック作家に惚れられるわ…。

    ちょっとした謎解きもあったり、意外なドンデン返しもあったり、退屈させない展開で、これぞエンタメ。肩肘張らずに楽しめる快作。

    しかし、コミック界出版社ってとこは、ある意味変態だったりパワハラだったりの温床やな、小説だから笑ってられるが、電通や朝日新聞のブラックぶり観てると現実にこんなんやってると思うと、ちょっと胸が痛む

  • マンガをまったく読まない文学少女が新卒で入った出版社の青年マンガ誌の編集者になるお話。とりあえずひとつ思うのは、このタイトルだとマンガ編集部が舞台のお仕事ものであることが伝わってこないので損をしているのではないかということ。内容はこんなもんかなと思う。

    装幀がいいですね。女の子(西村ツチカさんのイラスト、かわいい)の部分を白ヌキではなくわざわざ白インクを載せることで白色をうっすらさせているのは、キヨというキャラクターの特性をふまえたものなのだろう。

  • マンガは読まない文学少女が念願かなって出版社に就職。ところが、配属先はマンガ雑誌の編集部。その上唯一の女子。文芸誌の編集にあこがれながらも、マンガ雑誌の編集に励む。

    お仕事ものと思っていたのが、ちょっと違ったかなぁ?

  • 青年漫画誌に配属された新人編集者の成長物語。
    なんか不思議な感じも有るが楽し。2018.1.17

  • 主人公の出だしの冷めた感じからは、この熱さは想像できなかったな。
    伏線も謎もあったりで一気読み。
    好きだな、熱のあるお仕事小説!

  • 漫画を読まない文学少女が配属されたのは青年漫画誌。ちょっとファンタジーありのお仕事小説。大御所先生との関係が面白かった。

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著者プロフィール

1991年長野県生まれ。信州大学人文学部中退。2014年『気障でけっこうです』で第16回ボイルドエッグズ新人賞を受賞しデビュー。他の著書に『今夜、きみは火星にもどる』『おとめの流儀。』『こちら文学少女になります』『ぼくのとなりにきみ』『ぼくらはその日まで』『悲しい話は終わりにしよう』『放課後ひとり同盟』『友情だねって感動してよ』がある。

「2019年 『行きたくない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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