こちら文学少女になります

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 181
感想 : 29
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  • Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163905273

感想・レビュー・書評

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  • 2022/2/4
    最初あまりに敬意のない主人公に好感持てなかったけど、私が彼女を知るとともに彼女が周りを知っていくにつれて好きになれた。
    周りも彼女を知ったし。
    お仕事小説の情熱って日常に結構効くのよね。
    私も頑張ろうって思える。ありがたい。

  • 漫画好きの小説嫌いな人にもオススメしたい。出版社の漫画編集に配属された文学少女、山田友梨。不本意な部署配属やセクハラに怒りつつも同僚や漫画家との間で交わされる軽妙な会話とか、内心のツッコミとか楽しめます。漫画編集という自分にとっての未知の世界を垣間見ることが出来るし、お仕事小説のような印象でした。著者の他の作品も読んでみたい。

  • 青年漫画編集者になった漫画を読まない文学少女。

    最初はうるさいキャラだなあと思ったが、
    変化し、トラウマを乗り越えていく姿は
    読んでいて、ぐっときた。

    周りの先輩方の漫画への熱い思いも
    鬱陶しいけど、ぐっとくる。

  • 118業界のことは知らんけど、登場するみんなが楽しく苦しんでる姿が生き生きしてていいね。文章もストーリーも破綻なくスッキリ読めました。次作もあるのかな

  • 文学大好きな友梨が配属されたのは、ゴリゴリの青年漫画編集部だった。

    これまでの人生で漫画とまったくの無縁だった友梨が
    男だらけの青年漫画ヤングビートを担当することになり、戸惑う連続の日々。

    ヤングビートの柱ともいえる大御所漫画家を激怒させ、突然の連載終了宣言。
    童貞漫画の担当になり人気が落ちていくことへの焦り。

    漫画家の代理としかやりとりさせてもらえない人気漫画の主人公が、ある日から友梨の目の前に姿をあわらしたこと。

    心が折れそうになることもありながらも
    容赦ない言葉を浴びせてくる上司や先輩に同期など

    そして漫画の主人公キヨの存在にもときに救われながら
    自分のトラウマだった過去を受け止めて

    漫画編集者として成長していく姿。

    面白いなあ。映像化しても面白いだろうね。

  • 初の小嶋陽太郎
    読みやすいお仕事小説
    漫画の土田世紀「編集王」を少し思い出した

  • 面白いなぁと思う物語はどのキャラクターも生き生きその風情が目に浮かぶ動きや感情を描写されている。これもそう。直前に「ヌードが分かれば美術が分かる」を読んで、次にこの「エロと向き合う」エピソードというのも面白かった要因か。女の裸は男にとって云々。主人公が堂々と下ネタも口に出せてしまう辺りは男性作家所以か。

  • 主人公の出だしの冷めた感じからは、この熱さは想像できなかったな。
    伏線も謎もあったりで一気読み。
    好きだな、熱のあるお仕事小説!

  • 漫画を読まない文学少女が配属されたのは青年漫画誌。ちょっとファンタジーありのお仕事小説。大御所先生との関係が面白かった。

  • いいものはいい、悪いものは悪い、と大御所にでもはっきり言ってしまう新人編集者の山田や、一見チャラい大沢。表面的には眉間にシワを寄せたくなるようなクセのあるキャラクターがわんさか登場する、とある出版社が舞台の話ですが、仕事に信念、情熱を持っている人ってとても惹かれる。

    不覚にも編集者、章の柳沼先生とのやりとりのところで変化した山田に自分の姿を重ねてしまい、それまでさくさくと読んでいたのに、あーこういう思いを仕事でたくさんしてきたんやったなぁ、と、不覚にも涙。

    ここからはレビューでも何でもない個人的な話。ワークとライフのバランスを取ろうとすればするほどバランスってナニ?となってくる。継続ではなくしっかり休憩をはさんで、熱く仕事をいつかまたしようと心に決めた夜でした。

  •  かわいい。
     文学少女かわいいよ文学少女。活字中毒っていいよね。ロマン。

  • ドラマ「重版出来」の映像が頭の中をぐるぐるめぐるのを止められないまま、読了。

著者プロフィール

1991年長野県生まれ。信州大学人文学部中退。2014年『気障でけっこうです』で第16回ボイルドエッグズ新人賞を受賞しデビュー。他の著書に『今夜、きみは火星にもどる』『おとめの流儀。』『こちら文学少女になります』『ぼくのとなりにきみ』『ぼくらはその日まで』『悲しい話は終わりにしよう』『放課後ひとり同盟』『友情だねって感動してよ』がある。

「2019年 『行きたくない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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