十二人の死にたい子どもたち

著者 :
  • 文藝春秋
3.26
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  • Amazon.co.jp ・本 (404ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163905419

感想・レビュー・書評

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  • 登場人物が多くて背景がつかみにくく、読み始めから読むことを断念したくなってしまいました。残念ですが入り込めませんでした。

  • ミステリー小説。
    Twitterで死にたいと検索するとこの作品の劇場版公式アカウントがよく表示されるので前から気になっていた作品。
    映画は見てないけど映画化されてるんだから絶対面白いはずだと思って読んでみたけどつまらなくはないけど面白くもなかった。
    まず前置きが長く感じたし、あらすじにあるように12人で自殺しようと集まったら会場には先客がいて、なんで13人いるのか、その謎を解いていく話…なんだけどほんとに12人でそのことについて話し合ってるだけで400ページも使っている。あらすじ以上の展開があると思っていたらほんとにあらすじだけで説明し尽くされている話だった。
    あとタイトルが死にたい子どもたちというくらいだから死にたい理由とかもっと深くつっこんだ話があるかと思っていたけどそれぞれの死にたい理由はさらっとしかかかれてない。そして最後には誰も死なない。なんだか盛り上がるところがないまま読み終わった感じだった。読後感は悪くなかったけど…。
    この人の作品はもう読まなくてもいいかなと思った。初めて読んだけど。売れっ子みたいだけどなんで売れてるのかこの本を読んだだけではわからなかった。

  • 私はアンリの考え方に賛同なので、ラストが嫌でした。
    他のメンバーの考え方には「理解」はできなくても「受け入れて」あげてるメンバーが、アンリの考え方だけは全否定。

    そこが納得いかない。
    アンリの考え方も「理解」はしなくても「受け入れて」あげる一文さえあればよかったのに。

    ヘルペスを受け入れてあげられるなら、アンリも受け入れてあげられそうだけどな。

  • 話し合いの流れがいまいち。まだ映画の方がマシか。映画もパッとせんかったけど。


  • 登場人物の多さなのか
    視点の移り変わりかたなのか
    鼻につく言い回しからなのか
    なんとなく読みづらくてなかなか終わらなかった…
    特に感情移入することもなくふーんで終わっちゃったのは残念。
    シンジロウの存在都合良すぎる。

  • それぞれの事情を抱えた12人の子どもたちが、集団安楽死を図るべく、廃病院に集う。しかし、彼らの前には13人目の先客がすでに死んだ状態で横たわっていた。13人目の彼は誰なのか、自殺じゃないなら誰が殺したのか。12人の中に嘘を付いているものがいる…
    前半は登場人物を外角的にとらえながら、サスペンス仕立てでストーリーが進む。12人の中に犯人がいるのであろう、と思いながら読み進める。後半、12人のそれぞれの死にたい事情が明らかになるにつれて、犯人探しなどどうでもよくなってくる。この時点で、もはやこれがサスペンスものではなくなってきている。
    昨今、メディアを通して悲惨な親子関係、身勝手な大人たちに虐げられる子どもたちを"現実"に見聞きしているせいか、12人の子どもたちの"事情"の悲劇性に寄り添ってあげにくい自分がいる。私の感覚が麻痺しているのだろうか。
    確かに、12人の事情の中には「はあ?何それ?」と思えるものもあるのだが…まぁ、他人が見ればそう感じることでも、当事者にとっては死にたくなるくらい深刻なことに違いないのだろう。
    いずれにせよ、最後はそれぞれが納得のいく形で自分の足で前に進むことができてよかった。
    それにしても、子ども達よ、もし困ったら、助けを求めなさい。どこかに必ず、差し伸べてくれる手はあるのだから、諦めずに救いを求めてください。

  • 12人の死にたい若者が廃病院に集まり、全員の一致が得られるまで話し合いを続ける話。話が複雑すぎてトリックのネタバレにも全然ついていけなかった。みんな死にたくて集まったのに和気あいあいと帰っていく様も意味不明。意味がわからなすぎてどこかに解説サイトないか探したいくらい。
    ただ登場人物を書き分けるのだけは上手いと思った。

  •  死にたい子供らが集まって、何か問題が出ると議論していきます。その議論が退屈で、結局どうなるんだと飛ばし読み。ああ、そうだろうね。の結末でした。

  • かつて病院だった建物に集う、少年少女たち。彼らの目的は安楽死をすること-。だがそこにはすでに、少年の死体があった。著者初の現代長編ミステリー。

    出だしからテンポが上がらないで話が前進せず、期待外れ。「天地明察」「光圀伝」と佳作が多い作者だけに期待したのに、中盤で投げ出した。すみません。
    (E)

  • 題につられて読んでみた。切り口が面白い。

著者プロフィール

1977年岐阜県生まれ。1996年『黒い季節』で角川スニーカー大賞金賞を受賞しデビュー。2003年『マルドゥック・スクランブル』で第24回日本SF大賞、2010年『天地明察』で第31回吉川英治文学新人賞、第7回本屋大賞、第4回舟橋聖一文学賞、第7回北東文学賞、2012年『光圀伝』で第3回山田風太郎賞を受賞。主な著書に『十二人の死にたい子どもたち』『戦の国』『剣樹抄』『麒麟児』『アクティベイター』などがある。

「2022年 『骨灰』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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