探検家、40歳の事情

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 148
感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163905457

作品紹介・あらすじ

不惑をむかえた探検家。好評を呼んだ前作『探検家、36歳の憂鬱』から4年、その間彼は伴侶を得て、子供にも恵まれた。それでも探検家は旅を続ける。探検は非日常な世界だが、東京での彼には小市民的な日常がある。その狭間で描かれる珠玉のエッセイ8本。時には北極で、時には東京で、はたまた時はやんちゃな青春時代にさかのぼり、我々が憧れる、”誰にも真似できない”角幡唯介だけに起こった特別な体験が繰り広げられる。≪目次≫「不惑」 不惑をむかえた探検家は、引っ越しを機に妻とのいさかいが絶えなくなり……「母牛の怨念」 北極で撮影した写真の中に、どうしても開けないものが……「忘れ物列伝」 子供のころからの性質は、探検家になっても変わらず……「生肉と黒いツァンパ」 北極で食べた旨い肉ランキング発表!「無賃乗車」 早大探検部の悪しき習慣、角幡唯介の言い分「原始人のニオイ」 旅から帰国後妻にいつも言われる「くさい」の理由「人間とイヌ」 イヌイットとイヌの関係を見て、探検家が思うこと「マラリア青春記」 マラリアと聞いて、異様な興奮を覚えた青春時代 その他、「クレア・トラベラー」連載中の巻頭エッセイ「あの日、あの場所で」も7本収録。

感想・レビュー・書評

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  • 同い年なので、なんとなくわかるエピソードが多くて、特に忘れ物のくだりはすんごいよく分かるし、私も似たようなことはよくやるので、反省。

  • 探検家 角幡唯介が、肩の力を抜いて書いたエッセイであります。果たして、角幡唯介は、鎌倉に家を構えたのでしょうか。(気になります) また極北の地における、人と犬の関係のお話には、確り引き込まれました。★三つですね。

  • 単なるエッセイだが、しっかり家庭を持ち、家族を支える収入を得ている冒険家という自分とかけ離れた著者故、その内容もあり得ないとあり得るを行き来していて‥。

  • 探検家、角幡唯介の日常や人間性を垣間見れるエッセイ集。
    忘れ物やマイホーム購入のエピソードは自分と性格が似ているなと思うこともあり、あるあるそんなことと思い、笑いながら読んでしまった。

  • 探検家兼ノンフィクション作家である著者による、
    エッセイ集第2弾。

  • 前作から大きく著者の環境は変わり、結婚をする。一生懸命に現実社会とも向き合う著者がかわいらしい。

  • 290.9

  • 年々うまくなっているように感じるが、フレッシュさがなくなるのは仕方ないか。

  • 40歳というワードで検索してヒットした本書。
    探検家という未知の世界を面白く綴っている。
    が、シビアな状況に遭遇することもあり、時に固唾をのんで読んだ。
    探検というものに魅了される気持ちはわからないが、本来は誰にでも備わった生きる力なのだろう。
    現代社会に生きる我々にとって、探検とは日常ではないけれど、それを垣間見られる一冊である。
    いくつか文学賞受賞作があるようなので、そちらも読んでみたいと思う。

  • 2017/01/23 読了

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著者プロフィール

角幡唯介(かくはた・ゆうすけ)
 1976(昭和51)年北海道生まれ。早稲田大学卒業。同大探検部OB。新聞記者を経て探検家・作家に。
 チベット奥地にあるツアンポー峡谷を探検した記録『空白の五マイル』で開高健ノンフィクション賞、大宅壮一ノンフィクション賞などを受賞。その後、北極で全滅した英国フランクリン探検隊の足跡を追った『アグルーカの行方』や、行方不明になった沖縄のマグロ漁船を追った『漂流』など、自身の冒険旅行と取材調査を融合した作品を発表する。2018年には、太陽が昇らない北極の極夜を探検した『極夜行』でYahoo!ニュース | 本屋大賞 ノンフィクション本大賞、大佛次郎賞を受賞し話題となった。翌年、『極夜行』の準備活動をつづった『極夜行前』を刊行。2019年1月からグリーンランド最北の村シオラパルクで犬橇を開始し、毎年二カ月近くの長期旅行を継続している。

「2021年 『狩りの思考法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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