四月になれば彼女は

著者 : 川村元気
  • 文藝春秋 (2016年11月4日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163905532

作品紹介

音もなく空気が抜けるように、気づけば「恋」が人生から消えている。そんな時僕らはどうすべきか? 夢中でページをめくった。――新海誠(アニメーション監督)イノセントかつグロテスクで、ずっと愛を探している。川村元気そのもののような小説でした。――星野源(俳優・音楽家)4月、はじめて付き合った彼女から手紙が届いた。そのとき僕は結婚を決めていた。愛しているのかわからない人と――。天空の鏡・ウユニ塩湖にある塩のホテルで書かれたそれには、恋の瑞々しいはじまりとともに、二人が付き合っていた頃の記憶が綴られていた。ある事件をきっかけに別れてしまった彼女は、なぜ今になって手紙を書いてきたのか。時を同じくして、1年後に結婚をひかえている婚約者、彼女の妹、職場の同僚の恋模様にも、劇的な変化がおとずれる。愛している、愛されている。そのことを確認したいと切実に願う。けれどなぜ、恋も愛も、やがては過ぎ去っていってしまうのか――。失った恋に翻弄される12カ月がはじまる。胸をえぐられる、切なさが溢れだす『世界から猫が消えたなら』『億男』の著者、2年ぶりの最新刊あのときのわたしには、自分よりも大切な人がいた。それが、永遠に続くものだと信じていた。

四月になれば彼女はの感想・レビュー・書評

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  • 精神科医、藤代は同棲中の弥生との結婚を目前に控えていた。
    四月。
    藤代のもとに大学時代の恋人ハルから9年ぶりに突然手紙が届く。
    なぜ、ハルは手紙を送ってきたのか…
    弥生との関係は…

    なんだろうなぁ…
    いまいちストーリーにのめり込めない。

    227ページのフレーズだけが心に残った。

  • 「いま、そばにいる人のことを本当に愛してますか?」そう問われているようで、読み終わった後も胸の奥の方でざわざわとした何かが動いている。
    誰かと出会い、誰かを愛し、誰かと共に歩いていく。当たり前のように繰り返されてきた「人生」は実は不安定で壊れやすいモノだという事に、本当はだれもが気付いているのかもしれない。だから、それに気付かないふりをして毎日誰かのことを「愛している」と言い続けているのかも。
    藤代とハルの出会いは自然でこのままずっと一緒に生きていくことが極々自然のながれだと思えていたのに。2人の人生が離れて行ったのは、あるいみ2人それぞれの存在があまりにも自然だったからか。
    終わってしまった恋に決着がつけられないまま生きている多くの人にとって、心の小さなささくれを刺激するビターな一冊。
    久しぶりにサイモンとガーファンクルを聴いた。卒業もまた観直してみたい。

  • ヨーロッパの映画のような感情的にならず静かに物事は進んでいく。
    その中に愛という存在をみんな求めてるようで求めていず、個々に散らばっていってしまう感。
    誰を愛し何を求め、どうしたいのか。

    ハルとフジは一緒にいるべきだったと私は思う。

  • 人が人を愛するという刹那的で確かな、なのに、その後の不確かな不安さ。
    掴んだはずなのに、砂が手から溢れ落ちるような、ほろほろとした感覚に満たされる。

    不確かなままに人は生きて、そして死に直面することでまた、確かにカタチが縁取られるものがある。
    身体の生と死。
    心の生と死。

    この作品の中では、人と人が交わることが、まるで瞬間で、一点であるような印象を受ける。
    フジくんとハル。弥生。妹夫婦。フジくんの同僚と患者の少年。
    そしてまた、静かにズレていくことに、もがき苦しんでいるように思う。

    私たちは、ずっと、同じ線上にいられることなんて出来るのだろうか。
    静かにズレていることに気付きながらも、黙ってそれを見送っているような気がする。
    でもある時、それがどうにもならない程に離れてしまったことに気付いた時。

    その時に、自分が曲がる勇気を持つかどうかで、次の点が生まれるのだな、と思った。
    稚拙なレビューだが、ほんとうに些細な、その勇気を見ることが出来た。
    美しく書こうとするほど、切ないストーリーだった。

  • 薄くてやたらと感傷的なだけの文章が並んでいるだけという印象だった。
    安易に人の不幸と死を扱いすぎる。
    だいたい、春と弥生って(笑)

  • フジくんとハルの恋愛小説。

    藤代と弥生の恋愛。


    結婚を前にした藤代のもとに大学時代の恋人からの手紙が届く。
    想い出と現在が織りなす恋愛小説。

  • あまり何も残らない。耳障りのいい恋愛話。

  • ここ10年くらいでヒットした恋愛映画のマッシュアップをベースに、いくつか気のきいたメッセージ、というか人生訓を織り込んだ作品、という印象。とても器用な人なんだなと思う。大沢たかお主演で映画化したらよろしい。

  • 愛すること、愛されること。
    向き合うべき人との向き合い方。
    過去の自分と、現在の自分。
    ぼんやりと、でも避けがたいものを目の前に広げられているような感覚。
    温度がどこか低いままに進むストーリーが、わたしには心地よかった。
    タスクの言葉が、残るものが多かった。

    4月、初めて付き合った彼女からの突然の手紙。そこからこの話は始まる。「愛」と「恋」のかたちを探し確かめる旅のような物語だった。
    印象的な言葉や会話が多くあり、恋とは、愛とは、と問われ続けているような感覚がずっとあった。切ないと言うべきか、自分の奥底のものをきゅっとされるような感じか、うまい言葉が見つからない。
    きっと、繰り返し読みたくなる。そして読むたびに、少しずつ異なるものを受け取るような気がする。

  • なんとなく、もやがかかった景色を見ているような物語。でも、そのもやが最後には納得できたような、できないような。

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