週末探偵

  • 文藝春秋 (2016年11月11日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784163905563

みんなの感想まとめ

週末だけの探偵業を営む青年二人が、放置機関車を事務所にして様々な謎を解決する物語が展開されます。軽やかな日常系ミステリーの中に、意外なシリアスさや深い人間関係が描かれており、読者を引き込む魅力がありま...

感想・レビュー・書評

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  • たまたま見つけた放置機関車を事務所に、週末だけの探偵業を始めた青年二人。
    無料で請け負う代わりに二人が気に入った、面白い事件のみを扱う、週末だけの探偵業なので明白な犯罪は扱えない、などなどの条件がある。

    まずは事務所にすることになった放置機関車の謎。
    オーナーである事業家の父は、なぜ機関車を住宅街に置いたのか。
    そして桜の木が周辺にない川になぜ桜の花びらが流れてくるのか。
    女性ものの大きなつばの帽子を抱えたひったくり犯の行動の謎。
    毎朝新聞受けにセミの死骸が置かれている謎…。

    いわゆる日常系の軽いミステリーかと思っていたら、その結末は意外にもシリアスだったりするものもある。
    雪の日に公園で探偵二人が雪だるまを作って遊んでいるのに参加した小学生の男の子。
    ミステリーとも言えないほど呆気ない謎解きかと思いきや、そういう結末だったとは。
    この子と今後もいい関係を築いてほしいと思った。

    終盤は急にサスペンスタッチ。しかし他のレビュアーさんも書かれているが、この犯人の言動にはどうにも一貫性が感じられず響いてくるものがなかったのが残念。
    出来れば日常系のままで終わらせて欲しかった。

  • スイスイ読めて、だんだん伏線が張られ、しっかり回収という、かなりの良作でした。
    好き❢

  • 割と読みやすくて、さくさくページを捲れました。
    途中、この後どうなったんだろう……と思ってた事柄や、何気ない会話が後々の事件に繋がっていたりして、伏線の回収が凄かった……!!
    最終話でそれまでの全てがきれいにまとまっていたように思います。
    もし続編が出たとしたら、また読みたいなあと思えました。

  • 事件というほどでもないささやかな謎を無報酬で引き受ける、週末のみの探偵事務所の事件簿。
    日常の謎だけを扱うはずが、警察沙汰になってしまうこともあり…
    この著者のことだからもっと大仕掛けがあるのかと思いきやわりと普通に終わったが、ラストの犯人の行動は謎だった。
    雰囲気としては「探偵たちの雪遊び」がベスト。

  • 週末だけ探偵事務所を始めた男二人は不思議に思いつつ、そのままになってしまうような「ささやかな謎」の真相を解き明かしていく。


    結論から言うと、簡単に解決しすぎてビックリした。笑

    逆に割りきって読み続けると
    最後まで面白く読めてしまった。
    (^_^;)

  • 【探偵稼業、始めました。ただし、週末限定】週末だけ探偵事務所を始めた男二人は不思議に思いつつ、そのままになってしまうような「ささやかな謎」の真相を解き明かしていく。

  • 犯罪に関わるところより、ちょっとした謎解き部分が心地よい。どちらもあっての対比だと思いますが。
    自分の心が動くことで週末を過ごせる、それを実現できる行動力と共有できる相手がいることは、幸せなこと。
    湯野原の内面が気になる。

  • ブルーグレイの車掌車輌に事務所を構える週末だけの探偵、瀧川と湯野原の物語。報酬はもらわず、自分たちを満足させてくれる不思議な謎解きの依頼のみ引き受けるというコンセプトでやっている。目立った宣はせず、まずは知り合いからの依頼を受けている。現在や過去の日常の謎を解いているうちに、たまたま殺人事件に繋がる依頼を受けてしまったりもして、危うい場面もある。同級生探偵二人のコンビネーションがなかなかしっくりきていて、もっと彼らの活躍を見たくなる。シリーズ化してほしい一冊である。

  • もっとほのぼのした日常の謎の内容だと思ったが、以外に重い。犯人のせいだろうが後味が悪いというか気味が悪いというか。
    主人公ふたりは掛け合いも楽しいし、さくさく読める。

  • 2020.1.12 読了


    湯野原と瀧川の2人組、
    ひょんなことから 2人で週末だけ
    探偵事務所をすることになる。

    平日は 会社員なので、
    いわゆる 事件なんかの依頼は引き受けず、
    あくまでも 日常のちょっとした謎や
    不思議なことを解くという依頼だけを受ける。

    そんな設定で話が成り立つの?て
    ちょっと思いますが、まあそこは。

    まあ ほとんど閑古鳥が鳴いてるみたいですが。

    ちょっとした展開もあったりで
    まあ この設定のわりには 読ませたのでは。

  • 2019/11/16
    うーん…
    なんだろう、この違和感。不快感。
    花びらの話とその続編を読んでるときに限って無性にイライラしたんだけど。
    他の章はそうでもないねん。普通。
    稀代の悪党として描いてるんやろうけどなんかチグハグじゃない?
    トリックにストーリーを当てはめた感じかな。
    大好きなはずのバディものなのにさっぱりときめかないし。
    これはどういったことだ?
    誰も好きじゃないからかなぁ。

  • 本業は会社員コンビがひらく、週末だけの探偵事務所。
    犯罪行為は取り扱わず、あくまで魅力的な謎を、無料で解き明かす。
    表紙の雰囲気そのままの、ふわっとゆるい日常の謎系。
    警察が介入せず、自分たちで解き明かしていくのは、たのしい。で、たのしい。
    途中で毛色の違う案件があり、「?」と思ったら、やはりひと悶着が。
    最後の案件の悪質さに対し、彼らの行動ややや軽く、真相がわかってからは特に、警察の協力を求めるべきでは、と思う。

  • お気楽な2人の探偵コンビかと思ったら、終盤、意外とハードな展開にびっくり。
    私としては、前半の雰囲気の方が好みかな。
    2人のコンビがすごくいい感じで、彼らの掛け合いが楽しい。
    お気楽な事件限定でシリーズが続いたら嬉しいな。

  • 土曜の朝、隣町にラーメンを食べに行った帰り道で住宅の間に電車があるのに気づいた瀧川。「ちょっとした不思議」が大好きな大学時代の友人湯野原に謎解きをけしかけるメールをすると「おめでとう!お前は記念すべき最初の依頼人だ」翌日喫茶店で会った湯野原は週末だけの探偵をしていると言うー

    ◆沢村氏2冊めなれど「ちょっとした不思議」にしたってちょっと謎解きが雑すぎる(笑)数学の証明みたく「これしか有り得ない」っていうわけじゃない解決に無理やりもっていきすぎ(笑)収入度外視な週末だけの探偵って優雅で面白いけど。

    【ネタバレ】雪だるまエピソードは謎解きはチョロイけど、そんなことにいい大人が一生懸命付き合ってくれるっていいな、という着地点。桜を枯らせた原因が無理やり過ぎた話が更に無理やりな誘拐事件になるなんて…。「事件には関わらない」っていいながら引ったくりと殺人に誘拐、と、かなり盛り沢山に関わっちゃってますけど(笑)

  • タイトル通り、週末だけの探偵業を行う二人のミステリ。お気楽なようだけれど、「魅力的な謎」を求めるという真摯な?姿勢もあって、ミステリとしてはあまりゆるくなく、かっちりした印象。そしてほのぼの日常の謎系だと思っていたら、意外ととんでもない事件を掘り起こしてしまったり。そしてそれがさらにとんでもない事態に波及してしまったり。思いもよらないはらはらどきどきの展開は、手に汗を握ります。
    お気に入りはやはり「桜水の謎」から始まるあの事件が一番のインパクトなんだけれど。「探偵たちの雪遊び」がなかなか素晴らしいです。ネタは小さいけれど心温まる物語。そしてある種のホワイダニットとしての真相も印象的。

  • ちょっと期待が大きかったせいか、あっさりと終わってしまった印象だけど面白かったし、続編を期待したい

  • 瀧川と湯野原のコンビ探偵。なかなか面白い。続編期待です。

  • 日曜大工的な週末探偵。日常の謎から犯罪捜査まで、興味深い謎を無報酬で解く二人。依頼人はほとんどなくても本業が別にあるので問題なし。二人の私生活は語られず週末の出来事のみなのが良い。面白かった。

  • 会社員の瀧川と湯野原が、無料で謎解き相談所をやる連作短編集。
    これって探偵かな?と言う疑問は持たないで読んだ方がいい。
    中に、深刻な話もあり。

  • 【収録作品】最初の事件/桜水の謎/月と帽子とひったくり/探偵たちの雪遊び/夏の蟬/ちょっと変わった依頼人/週末探偵事務所へ、ようこそ!  
     ささやかな日常の謎、のはずが・・・・という第二話と第六話は犯人が相当危ない人で、探偵事務所のコンセプトとややちぐはぐ。第二話の真相も第六話の「ゲーム」も作り話感が否めない。第四話は他人が関われるのはこのくらいか、という常識的な範囲に収まっていて爽快感は小さいが腑に落ちる。

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著者プロフィール

沢村浩輔:2007年、短編「インディアン・サマー騒動記」(「夜の床屋」に改題)で東京創元社主催の第4回ミステリーズ!新人賞を受賞。受賞の前年には「『眠り姫』を売る男」で同賞の最終候補に残る。これら2作を盛り込んだ連作短編集の『インディアン・サマー騒動記』(文庫化にあたり『夜の床屋』に改題)を2011年に刊行しデビュー。寡作ながら、作品が本格ミステリ作家クラブ選の年刊アンソロジー『本格ミステリ09』に採用されるなど、その実力が評価されている。他作品に『北半球の南十字星』『週末探偵』などがある。

「2019年 『時喰監獄』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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