殺し屋、やってます。

  • 文藝春秋 (2017年1月12日発売)
3.20
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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784163905839

作品紹介・あらすじ

安心・安全のシステムで、殺し屋、やってます。



コンサルティング会社を営む男、富澤允。

彼には裏の仕事があった。

650万円の料金で人殺しを請け負う「殺し屋」だ。



依頼を受けたら引き受けられるかどうかを3日で判断。

引き受けた場合、原則2週間以内に実行する。

ビジネスライクに「仕事」をこなす富澤だが、

標的が奇妙な行動が、どうにも気になる。



なぜこの女性は、深夜に公園で水筒の中身を捨てるのか?

独身のはずの男性は、なぜ紙おむつを買って帰るのか?



任務遂行に支障はないが、その謎を放ってはおけない。

殺し屋が解く日常の謎シリーズ、開幕です。

みんなの感想まとめ

人を殺すという稼業を持つ主人公が、依頼を受けたターゲットの行動に違和感を覚え、その謎を追求していく物語が展開されます。緊迫感よりも頭を使う謎解き要素が強く、殺し屋としての仕事の裏に潜む人間味あふれる好...

感想・レビュー・書評

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  • 殺し屋が依頼を受けてターゲットを殺していく話。
    でもこの作品、人を殺すという行為に対しての手に汗を握るようなハラハラドキドキはない。どちらかというと、読んでて頭を使う。
    殺し屋の宮澤が依頼内容に違和感を感じると、その違和感の正体を探っていく。それが少し変わった感じだと思う。謎解きミステリになるのかな?

    登場人物も変わり者で面白いと思う。殺し屋の宮澤、連絡係の塚原、依頼人と交渉する伊勢殿、宮澤の恋人の雪奈。人を殺すという事を稼業にしているからだとは思うのだけど、みんな淡白だ。会話も人間味がないというか、喜怒哀楽がない感じで淡々としている。でも、依頼内容に執着しないと言うわりには違和感を感じると気になってしょうがない。自分の身に危険が及ばない為に調べるのだけど、それは言い訳であって好奇心の方が勝っただけでは?とツッコミを入れたくなる。そこは人間臭いじゃんと微笑ましい。

    人が殺し屋を雇う意味について語る部分が出てくる。なるほどな、と妙に納得してしまいました。

  • 淡々と任務遂行して真相を推理していく展開はテンポがよかった。
    依頼人は一癖も二癖もある人物ばかり。
    最後はまさかの標的が殺し屋本人自身。
    どう切り抜けるのかなと思ったがなるほど。

    今作は殺し屋3人の背景について触れてなかったが続きがあるみたいなので、今後に期待。

    同伴の話は後味悪くて怖かった。うまい話には裏があるね。やっぱりそうなっちゃうかーって思った…。

  • 本業経営コンサル、副業殺し屋の主人公。
    殺し屋の設定が面白く、分かりやすくて読みやすい。
    「殺し」よりも殺す相手の謎を解くという感じ。

  • 他の方も書いているが、
    読みやすかった
    設定も面白く感じた
    続きがあるみたいなので読みたくなりました

  • 殺し屋だなんて言葉は怖いけど装丁がかわいらしくサクサク読めました。続編もあるようなので読んでみたいと思います。

  • とにかく読みやすい‼︎
    殺し屋 淡々と仕事をこなす。
    依頼人からは誰が殺し屋なのかわからない。殺し屋からも依頼人はわからない。そしてその間に2人の連絡係がいる。
    とてもビジネスとしてきちんと構造が構築されている。
    依頼が受けられ、実行が成功し、その後に殺害の動機を推理していく。
    面白いほどにクールで頭が良い。
    実際に身の回りに殺し屋がいたら怖いけど、いるのかも⁉︎と思ってしまう。

    人は色々な闇を持って生きている。その闇を無きものにするという考え方には単純には分かるけれど、実際には出来る???
    色んな人がいるから出来る人もいるんだろうな...
    楽しく生きて行きたいものです。

  • ターゲットのちょっとした謎を解く殺し屋の話。
    連作短編で読みやすいし、設定が面白い。若干淡白なのでまぁそのくらいかな。

  • 殺し屋とその仲間が、依頼人から依頼された殺人を遂行するのだけど、殺す相手のおかしな行動を推測する。確かめる事もなく、確かめようとするわけでもなく、きちんと殺してただ推測するだけ。

    殺人が普通のビジネスに感じてしまうところが怖い。殺人の方法もリアルにかいてあるけど、妙にあっさりと感じる。
    この発想がすごい。

  • コンサルティング会社を経営する富澤。しかし彼は殺し屋でもあった。仕事を請けたら2週間以内に実行し、料金は650万。ビジネスとして行う彼は、殺害する理由や背景を知ることを好まないが、ついつい気になってしまうこともあり・・・
    あまりにも淡々と人を殺していくのに加え、650万というのはいくらなんでも安いだろうと。一応、上場企業の平均年収という設定なのだが、本書にもあるように近親者であれば保険金をかければおつりもきてしまう。

  • 殺し屋やってますってタイトルになんて斬新なって思って読んでみました。いろんな理由で、殺害依頼があって、なんか怖かった。こんなにあっさりと、消してしまおうって思われたら、世の中殺し屋大儲けじゃんって感じたな。読みやすいけど、ちょっと物足りなさがあったかな。でも、続編読むと思う(笑)

  • つらつらと語るような文章はとても読みやすかった。冷静沈着すぎるのに、冷えきっている人柄には感じられない。なんでだろう。感情の起伏がなく、リラックスして読めました。

  • 副業で殺し屋をやっている男が殺害対象者の気になる行動を推理していく短編集。

    短編なので軽く読めるのは良いが、毎度同じ説明がありくどく感じた。
    あっさり人を殺していくこの主人公、なぜだかあまり魅力を感じない。殺し屋に個性は要らないのか。
    もっと、本業ありきの『副業』な感じを期待していた。

  • いくつもの意味で、程よい。
    装丁がかわいくて、誰のなんて本?内容は?という前に目がいく。
    読むのに覚悟が要らなそうなイラストとサイズと素材で内容にぴったり。みたまんま。
    このかんじの本が読みたいという気分のときに読むの、合ってる。

    副業で殺し屋をやっていて、連絡係は旧友、殺し屋のことはこの旧友と恋人しか知らない。
    という、殺し屋なんて稼業のパートナーがともだちとか彼女は知ってる、という設定だけでものすごくハードボイルドな、どきどきはらはらな恐ろしいことにはならないだろう、というのもわかる。
    かといって、殺しのターゲットになるひとの事情を知り、うまいことやって実は殺さない、みたいな話でないのもいい。
    ターゲットになるひとにはそれぞれ謎行動があるんだけど、殺すのに不都合があったらいやだから、調べるけど解決したらあっさりすんなり殺すのは、殺す。

    心揺さぶられない本、読みたい。というときある。
    暗く内省的なきもちになるのも、“いいなぁ”とか羨ましくなるのも、感動するのも、今日はちょっとそういうのいいです、みたいなとき。
    わたしは毎週土日に各3時間くらい、自由時間を設けているんだけど、先週末、土曜日の自由時間にはそういう本を求めていたので、ぴったりだった。
    続編の『殺し屋、続けてます』も合わせて、ぴったり。
    ただ、『続けてます』の方では少し話が動くので(お互い特定はしていないんだけど同業者、商売敵?が登場したり)更に続編があるとして、今回読んだ2冊ほど程よいかはわからない。
    自分にとっては程よくなくなりそうな予感もするけど、話としてはおもしろくなるのかも。

  • なかなか面白かった。
    続編があれば読んでみたい。
    特に殺し屋稼業を始めたきっかけとか。

  • 副業殺し屋。
    システマチックに依頼を受け実行する。
    そこにはなんの思い入れもない。
    本人のみならすその相棒(?)や恋人も
    殺人に対する罪悪感や恐怖がまったくない。
    ライトノベル中のライトノベル。違うか。

  • 上場企業の平均年収650万円で殺人を請負う、殺し屋の副業をしている人のお話。
    .
    淡々とストーリーが進んでいくのでサクサク読めた!
    謎解きも分かりやすくて良きでした〜
    .
    人の命が650万円か...安くない?

  • 【良かった点】
    ・読みやすい。
    ・一話完結。(元は雑誌に連載されていたお話)

    【良くなかった点】
    ・人が簡単に死にすぎる。
    ・一話完結ゆえ、話毎に主人公や周辺人物、殺し屋ビジネスの説明があり、くどさを感じた。
    ・これも一話完結であるがゆえ、だけど、依頼→身辺調査→実行→依頼人や殺害された人に関する謎解き と流れがワンパターン。水戸黄門的な。

  • 淡々とした殺し屋ものです。殺すものは殺すのでハートフルな部分は無いです。ドライです。それでいてミステリーでもある。面白いかと言われれば、味が薄いのにパクパク食べられていつの間にか全部食べているお菓子みたいな感じですと答える。答えになっていないか。

  • なんとも感情を一つも揺さぶらないライトミステリー。

    とにかく登場人物が感情淡白。
    それが、この作家の特徴で、いいとこなんでしょう。きっと。

    Rのつく月、に引き続き、装丁が可愛くて、そしてさらりと何も考えずに読めるということで、読了。

  • さくっと読めた。
    殺し屋が語る被害者の行動にあるミステリーの謎解き。副業殺し屋で、受付と仲介を入れて、受付と実行者が全く接触しないことで警察に気づかれないように殺し屋稼業を行っている。一部、受付による謎解きもある。

    殺害依頼する動機がなんだかなあ、と思うものもあったし、殺し屋の人に対する気持ちが「これでいいのか?」と思うことは多分にあるけれど、まあ本人同士がよければいいのか、とも思う。特に恋人との関係性。
    「同伴者」の最後のオチや「優柔不断な依頼人」のからくりについては予想がついた。
    あまり深刻に読まず、頭の体操として読む分には悪くないと思う。
    続編も読んでみようと思う。

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著者プロフィール

1966年、愛媛県生まれ。九州大学理学部卒。2002年『アイルランドの薔薇』で長編デビュー。03年『月の扉』が話題となり、〝碓氷優佳シリーズ〟第1弾となった05年『扉は閉ざされたまま』(祥伝社文庫)が 「このミステリーがすごい!」第2位。同シリーズの最新作に『君が護りたい人は』(祥伝社刊ノン・ノベル)。本作は『Rのつく月には気をつけよう』(祥伝社文庫)の続編。

「2022年 『Rのつく月には気をつけよう 賢者のグラス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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