再発! それでもわたしは山に登る

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163905884

作品紹介・あらすじ

がんに冒されながらも明るく前向きに人生を楽しんだ、世界初の女性エベレスト登頂者・田部井淳子。山を愛し、夫を愛し、人々との出会いを大切にしたかけがえのない日々。2016年10月20日、亡くなる5日前の病室で「みなさん本当にありがとう!!ありがとう!!百万遍もありがとう!!」と書き残した。がんの再発から、ガンマナイフ治療、あらたな抗がん剤の使用、海外登山に、講演会と精力的に過ごし、7月の東北の高校生の富士登山プロジェクトが最後の登山となった。病室で、打つ手はないとわかりつつも来月、そして来春の予定まで考え続けていた著者の姿勢に心打たれる感動の手記。山の同志であり人生のパートナーであった夫・田部井政伸の話も収録。★目次予 兆転 移ガンマナイフ治療ソコトラ島最高峰ハジハル山新たな抗がん剤抗がん剤治療開始怖いもの知らずの女たちin長崎エベレスト四十周年感謝の会夫とガンマナイフ治療終了オマーン最高峰ジュベル・シャムス南峰独特の哲学を持つ先生スマトラ島最高峰クリンチ山中 国怖いもの知らずの女たちin佐渡最後の富士登山淳子のこと 田部井政伸 田部井淳子 海外の主な登山歴

感想・レビュー・書評

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  • 世界初の女性エベレスト登頂者 田部井淳子さん。がんが再発して亡くなるまでの2年間の手記。亡くなる直前まで、これほどまでに前向きに人は生きられるものなのか。

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  • 著者は登山家で世界初の女性エベレスト登頂者。がん告知から再発、脳への転移という厳しい状況…。ガンマナイフ治療に抗がん剤治療、副作用、医師からの励ましなどが日記の形で記録されている。治療の合い間に国内外の山に登り、講演をこなし、イベントに取材…。福島出身の著者は、東北の高校生の富士登山を先導する。家族以外誰にも知らせず普通にパワフルに暮らす。このスケジュールを抗ガン剤の痛みと痺れの中でこなしたのかと驚いてしまう。登れる限り山に登る。可能性がある限り新しい治療にチャレンジし、立ち向かって行く。その田部井さんの最後の姿に感動!

  • 田部井淳子さんが埼玉県川越市で暮らしていらっしゃったことは知っていました。川越市には私が敬愛してやまない帯津良一先生の病院があるのですが、田部井淳子さんがお亡くなりになったのは帯津病院だったのですね。この本は、田部井さんが亡くなられた2016年10月20日(享年77)後の2016年12月の発行です。喉が痛くて声が出ず、最後は筆談だったそうです。亡くなる5日前の15日、最後のメッセージは「みなさん 本当にありがとう!! ありがとう!! 百万遍もありがとう!! 田部井淳子 2016-10-15」でした。合掌

  • 私も最期はこうありたいと思った。

  • 【2016年10月20日に亡くなった著者の遺稿集】ガンが再発。ガンマナイフ治療に抗がん剤。体は辛くても海外登山に講演に、最後まで明るく精力的に活動した著者の記録。

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著者プロフィール

登山家。1939年生まれ。1975年、エベレスト日本女子登山隊副隊長兼登攀隊長として女性として初めて世界最高峰エベレストに登頂。1992年には女性初の7大陸最高峰登頂者となった。登山に関する著書多数。2016年逝去。

「2021年 『田部井淳子 山の単語帳』 で使われていた紹介文から引用しています。」

田部井淳子の作品

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