奈緒と私の楽園

  • 文藝春秋 (2017年3月24日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784163906218

作品紹介・あらすじ

「あなたを子供に戻してあげたい」。男が絶対に認めたくない欲望を直視した衝撃作。



50歳の音楽プロデューサー、塩原達也のもとを突然訪ねてきた29歳の奈緒。奈緒はセックスは苦手と言いながら、年上の俳優と不倫経験があり、男友達とも二人で旅行に出かけひとつのベッドに寝てしまう。理解できない奈緒の言動に、やがて達也は心を奪われるが、彼女が望んだ性のありようは、全裸で絵本を読み聞かせ子守唄を歌うことだった……。

幼児扱いされることに反発を覚えた達也だが、奈緒の甘美な毒に染められ、精神が退行する快楽に囚われてしまう。最後に達也を待つのは天国か、地獄か。

「気持ち悪い」「いやよくわかる」。『オール讀物』連載時から議論沸騰。作家で芥川賞選考委員の島田雅彦氏が、「これを読み、ヘタレを極める気になった」と絶賛する、誰にも書けなかった“純愛小説”。

みんなの感想まとめ

人間関係の複雑さや欲望を鋭く描いた作品は、50歳の音楽プロデューサーと29歳の女性との奇妙な関係を通じて、愛と欲望の本質を問いかけます。奈緒の独特な行動や達也の心の葛藤は、読者に一種の魅力と戸惑いを与...

感想・レビュー・書評

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  • 愛人のいる独身50男が半分ぐらいの年の女、奈緒に恋する。奈緒は全裸で絵本を読み聞かせ、パイズリをする。はまった男は最後どうなるかと思ったら、愛人は夫との子供が出来て別れ、奈緒も別の男と結婚すると離れていって結局一人にってオチ。でも、別に次の女を探せばいいだけの話だよね。

  • 何だったんだろう。読んでいるときは早く前に進みたいと思ったが、読み終わるとそういう感想。らしくないなあ。

  • こんなのヤだ。
    藤田さんじゃない。
    大人の恋愛を読みたいのに、、。
    ただ単に若いオンナが好きなオヤジの話なんか読みたくなかった。

  • 音楽プロデューサーの塩原は、バツイチの50歳。体だけの関係の愛子という女がいる。2人の情事が始まり、エロ小説かと思ったところ、奈緒という若い女性が塩原の元を訪れたことをきっかけに、不思議ワールドに…この奈緒という女性が理解できず、魅力的でもなく、どちらかというと不快なタイプで、興味がなくなった。
    最後まで読んだけど、どういう話か、わからないまま?

  • 初出の記載なし

    帯にだまされたかな。

    主人公はバツイチの50歳音楽プロデューサーで、人妻のセフレあり。

    昔女性誌の編集者に頼まれて作文した、不倫女性の「投稿」を、探している母親のことだと思って若い女が訪ねてくる。
    しかも「偶然」にも自分の父親が不倫相手だったかもしれず、一緒に母親をさがすことになり、次第に惹かれていく。(都合のいい偶然が多すぎ)
    しかし、ただの男友達と旅行に行く女の思考を理解できないのだが、女は「可哀そう」と言って、遊園地に連れて行き、絵本を読んでくれ、主人公はハマる。

    うーん、理解できない。。。

  • 恋愛小説?官能小説?ま性愛小説といったところか…。主人公の感性や性癖は理解できず,ストーリーの先を追ってあっさり読了。読んだ感なし。時間がもったいなかった。ハードボイルド,特に竹花シリーズを待つ。

  • 藤田宜永さん「奈緒と私の楽園」(2017.3)、久しぶりの官能小説でしょうか・・・、それとも中年男の切ない恋心を描いた小説でしょうか・・・。音楽プロデューサー、塩原達也50歳、別れた妻光代49歳とフランクな関係を持ちつつ、既婚小野寺愛子38歳とは情事を楽しむ関係、そこに川原奈緒という29歳の不思議な女性が登場。奈緒に魅かれ、奈緒に翻弄される福原、どんなラストが待ってるか楽しみでしたが、私には「尻切れトンボ」のような感じでした。奈緒の天使のような輝きが急に陳腐化した気がします。

  • 直木賞受賞作家さんなんですね。知りませんでした。
    ・・・ビミョーでした。

  • 良い子は読んではいけない本だった。価値観や人生観を確立し人生がつまらなくなった「私」のところに、ひょんなことで飛び込んできた「奈緒」。まったく関心のなかったはずが、彼女の言動に徐々に変化を感じるようになる。その変化がこれまで盤石だった「私」の生活や人間関係にもすこしづつ変化をもたらす。その変化が大きくなったところで結末を迎えるわけだが、「楽園」というのは恐ろしいもので、それに惹かれて何かが変わってしまうと、取り返しがつかないところに行ったり、さりとて「楽園」が文字通り安住の地を約束してくれるわけでもない。手に入れられそうで、入れられない。もし手に入れたとしても失うものがあるし、手に入れたはずのものを含め全てを失うことにもなりかねない。楽園とはうつろなものなのだ。

  •  音楽プロデューサーの男やもめ塩原は、バツイチの50歳だ。彼には肉体だけの関係の愛子という女がいる。冒頭は2人の情事の描写で始まり、単なるエロ小説かとガッカリし始めた頃に、奈緒という若い女性が塩原の元を訪れたことをきっかけに物語が動き始める。
     しかし、動き始めたその謎も中途半端な結末を迎えることになり、ミステリ好きな読者としては肩透かしを食らわされた気分になる。
     結局、この作者は何が言いたかったのか。こういう性愛もあるということを伝えたかっただけなのか。それが一番の謎となってしまった。

  • 【あなたを子供に戻してあげたい】男が絶対に認めたくない欲望を直視した衝撃作。50歳の塩原達也は、29歳の川原奈緒の思わぬ愛情に翻弄され正気を失ってゆく

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著者プロフィール

1950年福井県生まれ。早稲田大学文学部中退。パリ滞在中エール・フランスに勤務。76年『野望のラビリンス』で小説デビュー。95年『鋼鉄の騎士』で第48回日本推理作家協会賞長編部門、第13回日本冒険小説協会大賞特別賞をダブル受賞。その後恋愛小説へも作品の幅を拡げ、99年『求愛』で第6回島清恋愛文学賞、2001年『愛の領分』で第125回直木賞受賞。17年には『大雪物語』で第51回吉川英治文学賞を受賞した。その他『タフガイ』『わかって下さい』『彼女の恐喝』など著書多数。2020年逝去。

「2021年 『ブルーブラッド』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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