遠縁の女

  • 文藝春秋 (2017年4月14日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784163906225

みんなの感想まとめ

時代小説の魅力が詰まった短編が三編収められており、どの作品も女性が重要な役割を果たしています。洗練された文章は非常に読みやすく、スマートな印象を与えます。抑えた筆致で描かれる物語は、一見すると時代に合...

感想・レビュー・書評

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  • 短編3作どの作品も良かった。
    文章が洗練されていて読みやすくスマート(^^)
    3作とも女性が大きな意味を持つ作品だった。

    青山文平さん他の作品も読んでみたい。

    なぜこの表紙なのか…謎です(*_*)

    • なおなおさん
      みんみんさん、あら!?何この表紙〜(///ω///)
      (ฅωฅ`)(´ฅω•ฅ`)チラッ
      みんみんさん、あら!?何この表紙〜(///ω///)
      (ฅωฅ`)(´ฅω•ฅ`)チラッ
      2023/02/24
    • みんみんさん
      いたって普通の時代小説です(〃ω〃)
      何故かお色気たっぷりで恥ずかしい笑
      いたって普通の時代小説です(〃ω〃)
      何故かお色気たっぷりで恥ずかしい笑
      2023/02/24
  • たまには時代物も、と軽い気持ちで手に取ったが、これが中々のもの。一気に読み終えてしまった。
    テンポも良く、思いもかけない展開がページをめくる手がもどかしいくらい。先を知りたいという気持ちが急く読書は久しぶり。いやあ良いもの見つけたなあ、という気持ち。

    Amazonより
    『機織る武家』血の繋がらない三人が身を寄せ合う、二十俵二人扶持の武家一家。生活のため、後妻の縫は機織りを再開する。『沼尻新田』新田開発を持ちかけられ当惑する三十二歳当主。実地検分に訪れた現地のクロマツ林で、美しい女に出会う。『遠縁の女』寛政の世、浮世離れした剣の修行に出た武家。五年ぶりに帰国した彼を待っていたのは、女の仕掛ける謎―。直木賞受賞作「つまをめとらば」に続く清冽な世界。傑作武家小説集。

  • 青山文平さんの抑えた筆致の時代小説はすごい。

    本書に収められた3編とも、私の感性にぴったし合うと言うことだろうか、抑えすぎて時代に合わないと敬遠する人も多そうな気もするが、筆者の今後にとても楽しみだ。

  • オール讀物2016年5、10月号、2017年1月号掲載の3編を収録して2017年4月文藝春秋刊。いずれも、武家の女性とそれを取り巻く社会がテーマで、面白く楽しめた。あまりマッチしない表紙絵が残念。

  • 時代物が好きです。
    軽快なテンポで面白かった

  • 短編・・・にしてはちょっとボリュームあるかな?中編には少なめかな・・くらい。一冊で三編の時代小説です。高田郁の立身出世話みたいなのがさっぱりとした感じの2編に表題作。
    どれもすっきりと読みやすく、それでいていつの間にかのめり込んで読み切ってしまいました。ただただ明るいばかりの話でもないんですが、読み終わってみるとどことないさわやかな感じで・・・いいですね。おもしろかったです。

  • 剣の武威が失われ、武士が困窮していく中、どう生きていくかをていねいにえがく。
    「機織る武家」「沼尻新田」「遠縁の女」の3話。
    「機織る武家」がよかった。
    すがすがしいほどきっぱりとした、そのくせしりぬぐいはしない姑。
    見た目とのギャップが大きく、まわりを失望させる夫。
    居場所のない後添えが、少しずつ、自分の居場所を作っていく。
    3人の奇妙なバランスの変化がうまく、機織りのおもしろさもある。
    内容にあってない上に、手に取ったり、外出中に読んだりすることをためらう表紙デザインだけは、マイナス。

  • 江戸時代が舞台だが、主人公の置かれた立場やしがらみなど現代社会に通じる部分が多く、共感出来る。

  • ミステリーかと問われれば, ミステリーと答えるだろう。推理小説かと問われれば, 推理小説ではないと答えるだろう。推理を楽しむ一冊というよりも, 人間を楽しむ一冊ではなかろうか。

  • 持ち運ぶには、表紙がちょっと恥ずかしい。

  • 時代小説の中編集。
    下級武士が困窮にあえぐ時代で、とにかく扶持を減らされる描写が多い。
    それぞれミステリ的な驚きもあるが、読みどころは主人公の細やかな心理と時代背景。苦悩を経て前向きなラストになっているのもいい。
    ベストは『沼尻新田』。誰もやりたがらない砂地の新田開発に挑んだ男の真意が泣ける。

  • 『機織る武家』『沼尻新田』『遠縁の女』の三篇。
    いつもの如く、武家やその妻女が何かを強く希求する清冽な生き方を描いた作品です。

    青山さんはもともと端正な文章の書き手という認識がありましたが、こんな文体だったでしょうか?
    キリキリと張詰めた弦のような文章が小気味よく連なり、読むうちにそのリズムに乗ってしまい、ストーリーの瑕疵は有ると思うのですが、それをあげつらうことさえ忘れて一気に読了してしまいます。

    一つ不満は表紙ですね。本のタイトルが「遠縁の女」で表紙がヌード画。何やら怪しげで、図書館で借りるのにちょっと躊躇してしまいます。

    • しずくさん
      文平さんは「つまをめとらば」が初めてでした。下記にレビューしておりますのでよろしかったらどうぞ
      http://amegasuki3.blo...
      文平さんは「つまをめとらば」が初めてでした。下記にレビューしておりますのでよろしかったらどうぞ
      http://amegasuki3.blog.fc2.com/blog-entry-269.html
      武士が貸し本屋を生業とするのが面白く、小学校時代に(土曜日だけ漫画を見ても良いと許可されて)楽しみにしていたのを想いだしました。『白樫の樹の下で』も好きな作品です。
      2018/05/06
    • しずくさん
      >「遠縁の女」で表紙がヌード画。何やら怪しげで、図書館で借りるのにちょっと躊躇してしまいます

      todo23のお困り顔が想像されました(...
      >「遠縁の女」で表紙がヌード画。何やら怪しげで、図書館で借りるのにちょっと躊躇してしまいます

      todo23のお困り顔が想像されました(ぺこり)
      2018/05/06
    • todo23さん
      青山さん、最近一押しの作家さんの一人です。
      全部読んだと思ったのですが、改めて調べたら、なんと『つまをめとらば』は未読でした。それと『鬼は...
      青山さん、最近一押しの作家さんの一人です。
      全部読んだと思ったのですが、改めて調べたら、なんと『つまをめとらば』は未読でした。それと『鬼はもとより』の2冊。余り多作な作家さんではないので、じっくり読んで行こうと思います。

      『遠縁の女』実は予約で取り置きして貰ってたので、棚から図書館の女性が引っ張り出してきたのを見てギョッとしたというのが本当です。思わず「これ真面目な時代小説ですよ」と言い訳したくなりました。
      2018/05/07
  • 三遍の「女」の物語。

    「機織る武家」は婿入りした夫とその後添えの妻、前妻の母である姑の三人の物語だ。
    落ちぶれた家の名にしがみ付く者、妻にだけ暴言を吐く者、行きて行くために賃機をするもの......。
    その機織が日々を変えて行く。
    おかしなことばかり起こるものだと女は思うが、仕方がないと流れに身を任す。
    良くも悪くもなっていないが、心のままに。

    「遠縁の女」
    父が武者修行をせよ、と言った。
    この太平の世に。
    何を馬鹿なことを、と男は思うが、そのことが男を変えて行く。
    男は本当は学問が好きで、友はそんな男を見て学問をする理由を語る。
    「乗れば、己れ独りで手がかりなしに考えるよりも、早く考えを進めることができる。
    限りある時を無駄にせずに済む。
    さらには、己れ独りでは行き着けぬ彼方の場処へも行き着ける」(166頁)
    学問をする意味を知れば、人は未来に漕ぎ出でることが出来るのだ。

  • 【収録作品】機織る武家/沼尻新田/遠縁の女
     諦念を含んだ静謐な語り口に心惹かれる。

  • 江戸時代に生きる主婦や武士の話。今まで読んだことのない感覚の時代小説。手に汗握るとかほんわかするとか、ただただ切ないとかの内容ではなく、しっとりと引き込まれる。

    どの主人公も(自覚はなくても)自身の能力を拠り所として、それを元にした強い芯を持っている。
    表題作は流れた仕合いが行われたらどうなったのかも興味がある。あと、実際にこんな女がいれば自分もそちらを選ぶと思う。たとえ裏切られたとしても。

    この人の他の本も読みたくなった。

  •  『機織る武家』『沼尻新田』『遠縁の女』の3編の時代小説が収められた中編集。
     いずれも困窮にあえぐ武家や藩が舞台となっており、やむを得ぬ事情で決断を迫られる者の苦悩が描かれている。
     そういった心の機微を描いた時代小説かと思いきや、どの作品も最後にミステリー的要素の真相が待っているのが特徴。たとえば『沼尻新田』では、どうしても領主になりたかった男のセンチメンタルな執念が明かされる。
     仕掛けとしては面白いと思ったが、ミステリとして見たら中途半端で、どっちつかずの印象が残ったのも確か。

  • なんかあまりスッキリしない感じです。この人の作品は武士のしがらみのようなものを描いているものが多いと思うのだけれど、感じるところもあるがちょっとわかりにくかった。

  • 淡々と物語は進むのに、そよ風が吹くような心地よさがある。植物と色の描写が素敵。

  • 面白かった。一話めは、完全に一人称での語り口が晩年の筒井康隆の作品のどれかとの相似を思った。是非はなく、ただそう感じたというだけだが。全話ともこれまで読んだどの作品とも共通して、舞台は江戸時代中期、武士がもはや武威のみにては生きられなくなってきた時勢に対し、それでもなおかつ武士であらんと煩悶する姿を取り上げている。エピソードは違ってもテーマは同じ。さらに、武士を武士たらしめているのは、一事あれば真っ直ぐ死を潔くすることを自ずと腹に呑んでいるかどうかだとする点も他の作品に共通する青山作品に置ける武士の定義。あえて辛い意見を言えば、そろそろ同じ舞台装置と類型の人物群像にやや食傷してきた感も抱いてしまった。相変わらずのディテールの精密さ、そこからの本当にリアルな空気感はさすが安心して楽しめるものではあるものの。

  • 『半席』が非常に面白かったので、期待して読みました。思っていたのとはちょっと違う感じでしたが、これはこれで面白く読めました。このミスにも載っていたので、もっとミステリ色が強いのかと思ってましたが、それほどでもなく、時代小説として面白かったです。

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著者プロフィール

作家

「2022年 『ベスト・エッセイ2022』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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