井上ひさしから、娘へ 57通の往復書簡

  • 文藝春秋 (2017年4月12日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (248ページ) / ISBN・EAN: 9784163906294

作品紹介・あらすじ

父から娘へ、そして次代へーー



いまなお遺された多くの小説、戯曲が人々を魅了し続ける井上ひさし。

没後7年を前に、ご本人の言葉が、単行本未収録の手紙という形でよみがえります。

井上さんには、千葉県市川市に格別の思い入れがありました。

本書は、「月刊いちかわ」というタウン誌上で、次女の綾さんと5年にわたって

交わされた往復書簡です。



父:手紙の形をとりながら、わたしの小さかったころのことをできるだけ

正確に書くことにしようと、思い立ちました。

娘:ここには小さい頃の父もいて、父の父や、父の母のマスおばあちゃんもいます。

青年期の若い父もいます。・・この「往復書簡」は、亡くなる5ヶ月前まで、

息苦しさや、体力もなくなっていく中で、三人姉妹のまん中の私に書き綴って

くれたものです。



父は、これまで伝えてこなかった自身のことだけでなく、今後何をすべきか、

何をしたいか、と書きます。そして、その言葉に、必死でこたえようとする娘。

あらためて、井上ひさしという作家の、あたたかい、やさしい人間性が伝わってくる一冊です。

みんなの感想まとめ

父から娘への温かい言葉が詰まった往復書簡は、井上ひさしの人間性と親としての思いを深く感じさせる作品です。次女の綾さんとの5年間にわたる手紙のやり取りには、父としての優しさや、子どもに向けた真摯な視線が...

感想・レビュー・書評

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  • 井上ひさしと次女との5年に渡る往復書簡。
    父親の娘に対する優しさが伝わってくる。
    彼のように、子どもに語るべき言葉を持っていたいと想った。


    ★親の務め
     どんな子であれ、やがては一人で生きて行かなければならない。その時に困らないようにしてあげる。
     甘やかすことではない。
     どんないやなことでも、やらなければならないときは、やるしかない。

    ★私たちの手は、だれか大切な人の心を抱きしめるためにあるのです。(神父様の言葉)

  • 【没後7年――心温まるメッセージ】「伝えておきたいことがある」。ここには父の父、父の母、青少年期の父もいる…父娘の往復書簡で、初めて明かされる素顔と優しい声。

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著者プロフィール

(いのうえ・ひさし)
一九三四年山形県東置賜郡小松町(現・川西町)に生まれる。一九六四年、NHKの連続人形劇『ひょっこりひょうたん島』の台本を執筆(共作)。六九年、劇団テアトル・エコーに書き下ろした『日本人のへそ』で演劇界デビュー。翌七〇年、長編書き下ろし『ブンとフン』で小説家デビュー。以後、芝居と小説の両輪で数々の傑作を生み出した。小説に『手鎖心中』、『吉里吉里人』、主な戯曲に『藪原検校』、『化粧』、『頭痛肩こり樋口一葉』、『父と暮せば』、『ムサシ』、〈東京裁判三部作〉(『夢の裂け目』、『夢の泪』、『夢の痴』)など。二〇一〇年四月九日、七五歳で死去。

「2023年 『芝居の面白さ、教えます 日本編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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