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Amazon.co.jp ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784163906430
作品紹介・あらすじ
直木賞受賞作『流』を経て生まれた、台湾が舞台の圧倒的青春小説!
1984年。13歳だった。
夏休みが終わる2日前、ぼくたちの人生はここから大きく狂いはじめたんだ。
2015年冬、アメリカで連続殺人鬼「サックマン」が逮捕された。デトロイトの荒んだ街並みを見つめながら、「わたし」は、台湾で過ごした少年時代を想い出していく。三十年前、わたしはサックマンを知っていた――。
1984年夏、台湾で、兄をなくしたばかりのユン、牛肉麺屋のアガンと弟のダーダー、喧嘩っ早くて正義感の強いジェイは友情を育んでいた。四人の少年たちは、ある計画を実行することに決めた……。
サックマンとは誰なのか? その謎をめぐる青春ミステリー。
みんなの感想まとめ
過去と現在が交錯する中で、少年たちの友情と運命が描かれるミステリー。1984年の台湾では、ユン、アガン、ダーダー、ジェイの四人が、貧しくも充実した日々を過ごしながら、やがて連続殺人鬼「サックマン」との...
感想・レビュー・書評
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弁護士は知る殺人鬼サックマンの正体。
少年の壊れた脳が殺人鬼を作り出す。
現US:布袋劇人形師が子供を連去現場
過去13才台湾:布袋劇人生で輝く瞬間
最後,ジェイとユンの出会いが瑞々しい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
舞台は1984年前後の台北とそれから30年ほど後のアメリカ。二つの時代が交互に描かれる本作は、過去では「僕」、現在では「わたし」という一人称により進んでいく。現在の「わたし」は弁護士として連続殺人犯「サックマン」を担当することになったらしい。さらに読み進めると、「わたし」と「サックマン」は小中学校時代を一緒に過ごす仲間だったらしい。1984年当時の「僕」は悪いこともやったが勉強もある程度できたらしい。そんな推測から「僕」は「わたし」だと信じて疑わなかった。ところが…
タイトルが奇妙だ。語り手はいったい誰なのだ?後半を過ぎたころにそれは分かるのだが、サックマンの経緯については終盤まで謎のまま。
4人の少年の過酷な現実と何とか乗り切ろうとする知恵、そして絆。歴史の渦の中、大人たちもその日を生きるのに精いっぱいで事件事故暴力沙汰は日常茶飯事。そんな過去と現在の弁護士の物腰は落差があって、してやられた!という感じ。ただ、サックマンについては終盤かなり説明的で、違和感があったが、最終章で少し納得できたかな。
1980年代の台北は知らないが、不思議と光景が浮かんでくる。しかし映像は見たくない。疑問を抱えながら読み進め、謎解きできた今、改めて映像を見たいとは思わないから。 -
1984年の台湾と2015年のアメリカを舞台に、4人の少年たちの運命を描いたミステリー。
台湾にもアメリカにも行った事はありませんが、情景が目に浮かび、物語に入り込みました。
冒頭で少年達が殺人鬼「サックマン」と結びつくのがわかります。それでも、少年時代の貧しくも満ち足りた日々を読むのは楽しく、ずっとこのまま続いて欲しいと願わずにいられません。他愛無い事で笑ったり、何かが燻っている日々は正に青春。でも不穏な空気は消える事なく徐々に濃くなり…. 明暗がはっきり分かれるだけに切なく苦しい。
悲惨な中にも少し光を感じる、ラストに救われました。
仕掛けにあっと驚き、展開に目が離せず、読み応えがありました。 -
『流』に続いて2冊目。東山さんの文章は、金城一紀さんに似ていて好きだな。
さて、今回もやっぱり台湾が舞台。現在の『私』と小学生から中学生までの『僕』とで、2つの時代の物語。
現在では、「サックマン」なる連続児童殺人鬼が捕まり、その弁護士としての「私」の目線から一人称で語られる。
また、1980年代には、悪ガキたちの瑞々しい日々を「僕」目線で一人称で語られる。
現在と過去が交互に語られるわけだが、サックマンはあの男なんだろうなぁと思いながら読むも、終盤でえっ⁉︎となった。
私が勝手に騙されたのか、全くの思い違いをしていることになる。
この物語は、サックマンが誰かという点と、何故連続児童殺人鬼になったのかという点がメインになっている。誰かという点についてはすっかり騙されてしまったが、何故という点については、少し弱いような気も。
でも、逆に納得できたかも。でも、切ない。
それはさておき、この作者、悪ガキの日常を描かせると本当に上手い。痛いほど少年たちの心情が伝わって来るし、私自身、その少年たちの仲間になったような気持ちで読むことができた。
ミステリとしても、青春ものとしても良い小説でした。-
こんばんは!ひとしさんの本棚見て、この本予約してますよ。だいぶ先になりそうですが。ここ最近、ひとしさんの苦手分野を読んでいたので(!)お話で...こんばんは!ひとしさんの本棚見て、この本予約してますよ。だいぶ先になりそうですが。ここ最近、ひとしさんの苦手分野を読んでいたので(!)お話できませんでした。
ひとしさんはいつも新しい本を読んでいて、うらやましいです。
BOX、なんだかちょっと青春しちゃいました(笑)
2017/10/05 -
2017/10/05
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著者初読み。
直木賞を受賞した作家さんであることは知っていたけど、受賞作にはあまり興味がなく、この作品もネットニュースで取り上げられていたこと、タイトルからミステリーだと思い込んで読んでしまった…
7人の少年を殺害したことで、アメリカで逮捕された「サックマン」この事件の謎を解く話かと思いきや、「サックマン」が犯罪に手を染めてしまった原因があったと思われる青春時代の話を描いている。
「サックマン」の正体、この物語の書き手である「わたし」が分からないように、ストーリーが展開する。青春時代である1984年と、「サックマン」が逮捕された2015年を行ったり来たりする展開だが、主点が変わるので、私には読みにくかった。舞台が台湾なので、普通にカナ表記されるものを漢字で表しているのも、かなり苦戦した。
友情の物語と称賛している意見も多いが、少なくても、私はこの4人に感情を移入することも出来ず…残念… -
両親と別れて過ごすことになったユン、幼馴染みのでぶのアガン、喧嘩っ早いジェイ。3人少年が出会い、かけがえのない日々をともに過ごす。30年の時を経て、彼らは連続殺人鬼、国際弁護士、成功した商売人となり再び人生が交錯する。
それぞれが複雑な家庭環境のなかでもがき苦しみながらも精一杯生きていくが、同時に両親もまた日々の苦しみにもがき続けている様が綴られる。ミステリーというより、友情や孤独を描く青春小説。面白かった。 -
サックマンという連続殺人犯と台湾を舞台にした1984年の悪ガキ三人組.二つの重ならないはずの物語が交差した時,震えが来るほどの衝撃を受けた.どこで運命が狂ったのか,どこにも持って行きようのない運の悪さに,哀しみだけが残った.表紙の絵もどことなく不気味な予感がして,いい.
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「ノスタルジックな中に潜む危険な香り」
過去は必ずしも「美しい」記憶ではない。
冒頭、2015年アメリカ連続小児殺人事件のことで始まり、過去の台湾の少年三人、ユン、アガン、ジェイの話へ移る。
1980年代台北、家庭の事情を抱えた三人は感情を発散するようにつるんでいた。
「大人の事情」に揺さぶられながらもこらえていたことが、やがて溢れ出す。
セピア色の中に潜む怪しい影が、徐々にエスカレートするさまは、不安定な少年期の心の情景そのもの。
「記憶にふたをする」
こんな“ドラマ”ではなくても、みんなきっとある。
翅を取って遊んだあと埋めてしまった蝉のこと
嘘をついて水泳記録会を休んだこと。
返却しなかった図書室の本を、卒業後そっと捨てたこと。
嫌なのは自分なのに、他人を追いつめたこと。
「サックマンは誰か」が明らかになってからの終盤、30年間ふたをした記憶に徐々に光が当たっていく様子が、涙腺を熱くする。
読み終えて「幸せな気持ち」にはなれないが、なにか一つ心が落ち着いた。
これも「贖罪」なのか……。 -
最初に殺人鬼が捕まって、そもそもぼくはジェイの仲間でもなんでもなかったで単純にジェイを殺人鬼だと思い込んで読んだため、「あなたの弁護をさせていただくジェイソンシェンです」で10秒程フリーズしました。
最後まで面白かったです。 -
初東山彰良。一気に読めた。
話は全然違うけど、ミスティック・リバーやワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカの雰囲気を纏う良い感じでした。
読もう読もうと思っていたブラック・ライダーへの起爆剤になりそうです。 -
20015年アメリカで7人の少年を殺した連続殺人鬼が逮捕された。犯人は台湾人…。というところで舞台は80年代の台湾に移る。兄を亡くし両親と別れて暮らすユン、牛肉麺屋のアガンとその弟、喧嘩っ早いジェイ。4人が過ごした少年時代が描かれる。その中の一人が後の殺人鬼に?!。牛肉麺屋で煮立つ八角とスープの香り、街の雑踏や、暑い夏の空気…。目の前にありありと浮かぶような描写の数々…。ストーリーは映画「スタンド・バイ・ミー」や「ミスティック・リバー」を思い出させます。青少年時代のノスタルジックで苦い思い出と現在の交錯する傑作小説!
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とても良かった!兄を亡くし、両親と別れて過ごすことになったユン、でぶのアガン、喧嘩っ早いジェイ。3人が過ごした少年時代が描かれている。ページを開くと、一気に1984年の台湾に連れて行かれる。蒸し暑く、いろいろな匂いの入り混じった台湾の夏。ところどころで現在の殺人鬼サックマンの話が差し込まれるが、とにかく少年時代の濃密な日々に惹き寄せられる。彼らはどこかで決定的に間違えてしまった。「これから彼といっしょに、長い長い螺旋階段を降りていくことになる。楽園にたどり着けるとは思わない。ただ、いっしょに歩いていく」
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初読作家さん。
最初の10ページで引き込まれ、その後150ページ位まで展開がなくて、読むのをやめてしまおうかと何度思ったことか。
でも、200ページ位から再び引き込まれてちゃんと読み終える事が出来た。
終盤の私の(読んでる側の)物語に夢中になったのは
読むのをやめてしまおうかと思っていた、少年たちの日常があったから。なので、ちゃんと読んでて良かった。
少年たちの幼くて荒い正義感がまさかの事態になって、そして悲しい結末。
友達の心を守るために、自分が醜いものに感じてしまうという表現がわかり過ぎてしんどかった。
しかも、主人公の場合それが報われない形になるし。
かなり、重くてキツく感じたけど、読んで良かった。
でも、やっぱ悲しいな。 -
一万円選書の一冊。アメリカで起きた連続殺人事件サックマンの生い立ちを辿る物語。幼少期を台湾で育った4人の仲間のうち、誰がサックマンになってしまったのか。なぜ犯行を行うのか。読んでいて台湾の暑苦しさや、成長しきれていない社会の未熟さ、子供たちの毎日の必死さがとても伝わる作品だった。ただこれがミステリーかといわれると……自分のなかではちょっと違うかなという感じ。ただ途上国の生活感のリアルさは読んでいて新鮮だった。
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まさかの結末。
だんだん分かっていく、繋がっていく様子が面白い!
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