嵯峨野花譜

  • 文藝春秋 (2017年7月13日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (328ページ) / ISBN・EAN: 9784163906775

作品紹介・あらすじ

舞台は文政13年(1830年)の京都。年若くして活花の名手と評判の高い少年僧・胤舜(いんしゅん)は、ある理由から父母と別れ、大覚寺で修行に励む。

「昔を忘れる花を活けてほしい」「亡くなった弟のような花を」「闇の中で花を活けよ」……次から次へと出される難題に、胤舜は、少年のまっすぐな心で挑んでいく。

歴史、能、和歌にまつわる、あるいは生まれたままの、さまざまな花の姿を追い求め、繊細な感受性を持つ少年僧が、母を想い、父と対決していくうちに成長をとげていく、美しい物語。

感想・レビュー・書評

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  • 江戸時代の京都が 舞台の
    少年僧が 花を活けるお話でした。

    父親不在の生活から
    ある日 母親もいなくなり。。
    そんな中でも 僧になり 心穏やかに お花を活けていくかと思いきや 色々な ドラマが 展開しました。

    京都の風情ある 雰囲気をかもし出して
    話が進みます。

    悲しいけど 読み終って なんとなく 心が 温かくなるような本でした。

  • 水野忠邦の隠し子

  • こんなに死は、身近かなのか。

  • 2022.01.10

  • 水野忠邦の息子。華道。
    文章では花の良さがよく分からなかった。

  • 老中・水野忠邦の隠し子である、少年僧・胤舜が活け花を通して成長していく連作短編10話。

    病の母、父との確執など、悩み多き胤舜の繊細な感性が光ります。
    葉室作品ではお馴染みの和歌も所々に添えられ、雅な気持ちにさせてくれます。
    読んだ後に、嵯峨野に行きたくなりました。

  • 老中 水野忠邦の子 胤舜
    訳あって、京都の大覚寺の花務である未生流の不濁斎広甫に預けられ、僧形で華道への精進の日々を過ごしている。
    彼の父、母への思いを軸に、花を活ける事で心を成長させていく・・・かな

    其々の花に掛けたエピソードがとても素敵。

    心で活ける・・・アレンジメントにも通用しそうです。

  • 最近読む葉室さんの作品は、お茶や花等のその道を極めた人の話が多いような気がします。 本作も老中水野忠邦の隠し子、胤舜が活花の修行により、人の生を考え成長していく話です。清々しい話ですが、もっと心の奥に突き刺さるような話をこれから沢山読みたかったです。葉室さんのご冥福をお祈りします。

  • 雑誌に連載されている時から読んでいたが、途中抜けているので1冊の本として読んでみたかった。しかし、なんか物足りない。
    主人公がまだ若いからだろうか。もう少し主人公の行動範囲が広かったら話が広がっただろうに。
    このところずいぶんたくさん時代小説をよんでいるから、もったいないと感じてしまうのかもしれない。

  • 何か割と展開が淡々としていてワンパターンなので途中で飽きてしまってつらかった。
    どの話も「父親の関係者が来て問題発生→胤舜が花を活ける→関係者感動→めでたしめでたし」なんだもの。
    活け花が大好きならもっと楽しめたのかなあ。

  • お花のことをもっと知りたいと思いました

  • 時は江戸後期、文政。京の大覚寺の若き僧で活花の名手である胤瞬の成長を10話で綴る連続短編集。
    装丁の絵もすてきですが、各話の前にその花をイメージする挿画があり、それもすてきです。
    大覚寺のいけばなといえば嵯峨御流ですが、たぶんそのいけばなをモチーフとしたであろう表現が出てきます。池坊もチョロッと出てきますよ。
    水野忠邦の話も出てきて、江戸時代はこんなに大変だったんだなと改めて思いました。本音と建て前に苦しむのはやはり男の性なのでしょうか。
    葉室さんの本らしく、虚実がうまく融合して面白い本に仕上がっています。
    おすすめ。いけばなが好き、興味があればぜひ読んでください。

  • 初出 2015〜17年「オール讀物」の10話。

    活花の名手と評判の大覚寺少年僧の物語。とはいうものの、実は父である老中水野忠邦に見捨てられ生母と生き別れとなった来歴のために起こる事件の数々。

    母と名乗らない生母から昔を忘れる活花を依頼され、死んだ弟を弔う活花を依頼した若妻が自害し、大奥勤めの公家の娘から花比べを挑まれて身辺に迫る危機を告げられると、すぐに忠邦に恨みを持つ者に誘拐され、曾祖母と名乗らない曾祖母から活花を依頼され、生母を匿う尼僧から生母に合わせる口実に活花を依頼され、水野忠邦がお忍びで京に来たので会い、忠邦を恨む公家に殺されかけ、忠邦を恨む元老中が誘拐した生母を救出し、忠邦の子と知る上皇から宮中立花会で褒詞を賜った。

    なぜ老中になるために側室や子を捨てるたのかさっぱりわからないのと、今ひとつ活花の心が響いてこない。葉室燐の作品としては少々期待はずれ。

  • 【私はまだ、悲しみも喜びも知らない…少年は花を活け、生きることを学ぶ】若くして活花の名手と評判の高い少年僧・胤舜は、ある理由から父母と別れ、京都大覚寺で華の道、人の道を学びつつ成長を遂げていく。

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著者プロフィール

1951年、北九州市小倉生まれ。西南学院大学卒業後、地方紙記者などを経て、2005年、「乾山晩愁」で歴史文学賞を受賞しデビュー。07年『銀漢の賦』で松本清張賞を受賞し絶賛を浴びる。09年『いのちなりけり』と『秋月記』で、10年『花や散るらん』で、11年『恋しぐれ』で、それぞれ直木賞候補となり、12年『蜩ノ記』で直木賞を受賞。著書は他に『実朝の首』『橘花抄』『川あかり』『散り椿』『さわらびの譜』『風花帖』『峠しぐれ』『春雷』『蒼天見ゆ』『天翔ける』『青嵐の坂』など。2017年12月、惜しまれつつ逝去。

「2023年 『神剣 人斬り彦斎』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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