弥栄の烏 八咫烏シリーズ6

著者 :
  • 文藝春秋
3.82
  • (57)
  • (105)
  • (87)
  • (7)
  • (1)
本棚登録 : 668
レビュー : 128
  • Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163906843

作品紹介・あらすじ

八咫烏の一族が支配する異世界・山内。「うつけ」の若宮と「ぼんくら」近習の少年・雪哉という若き主従の活躍を中心に、賢く華やかな宮廷の姫君、若宮を取り巻く護衛の青年たちが繰り広げる、お妃選びと権力争い、友情と断絶、成長と再生を描いた壮大な和風ファンタジー。一冊ごとに表情を変えながら読者を魅了、80万部を突破したこの物語の第一部完結篇「弥栄の烏」は、主人公・雪哉の弟が武官訓練所である剄草院に入学準備する場面から。その実力を認められ、全軍の参謀役にまでなった雪哉、敵対する勢力を抑えて朝廷の実権を掌握した若宮が治める山内を大地震が襲い、開かれた金門の扉の向こうには、山内を恐怖に陥れた「人喰い大猿」が現れた。ついに始まった、猿と八咫烏の最終決戦。若宮は名前を取り戻し、真の金烏となれるのか。山内は栄えるのか、それとも滅びに向かうのか―ー 松本清張賞を受賞したデビュー作『烏に単は似合わない』から5年。現・大学院生の著者25歳が作り上げる異世界和風ファンタジーシリーズ第6巻、堂々のクライマックス!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 八咫烏ファンがどよめいた前作『玉依姫』と表裏をなす一冊。
    第一部の完結編はワクワクのらせん階段が今まで以上にぐるぐる巻きになっている。
    いやいやいやいや、奥が深すぎるよ、山内!なんて言ってもこの奥行きの深さが八咫烏シリーズの醍醐味。
    読み終わった時、ビールを一気飲みしたみたいに「ぷはーっっ!」と叫んじゃったね。
    なんていうか、単純な烏王国物語じゃないところに心惹かれる。表面的ないい話で終わらない。自分たちの正義がいつも正しいとは限らないという、ね。
    はやく続きが読みたい。いったいどうなる。どうなる!

  • 八咫烏たちの物語も6巻目にして一旦の終幕らしい。まるで大奥かのように絢爛な宮中話は、因縁渦巻く抗争の終焉で終わった。

    1巻目と2巻目同様、5巻目と呼応する6巻目だったが、ちょっと前巻に状況を預け過ぎていて単巻としては説明不足感がある。

    八咫烏、猿、山神、そしてヒト、ファンタジックな絵巻としてはよくできているとは思うのだが、うーん、こうまとめるのか、と首を捻る。ミステリーから始まったのに戦記物として幕を引き、ワシには、物語の軸がブレて見えてしまった。それは主要キャラにも散見されて、ちと、釈然としない結末だった。

  • やられた。
    八咫烏シリーズ1と2がセットになっていて衝撃を受けたにも関わらず、今回が前巻との「セット」になるとは想像していなかった。
    前巻で急に「人間」が登場し、今までの登場人物たちが物語裏に隠れてがっかりしていたが、この作品で前巻と同じ時系列で八咫烏サイドのストーリーが展開される。
    玉依姫は読み直すことはないだろうと思っていたが、これを読んだ後では読み直さざるを得ない。

    これにて第一部完結。
    猿との争いは終わり、第二部が発刊されるとすれば今後の山内の在り方が主軸になるのではないだろうか。
    人間、天狗、そして八咫烏。
    それぞれが自己と他者をどのように認識するかに山内の未来がかかっているのだろう。

  • 楽しみに楽しみにしていた烏シリーズの最新刊。
    発売日前に丸善で買えたので、嬉しくて嬉しくてすぐに読み始めたのだけど、やっぱり最初から読み直して最新刊を読みたいと思い、二作目の烏に主は‥から再読。
    何度読んでも面白い。前作の私的にガッカリした「玉依姫」は再読予定はなかったのだけど、ちらっと読んだ最新刊で、当たり前だけど「玉依姫」ときちんと繋がっている気配がしたので、やはりきちんとこちらも再読。
    駄作だと思った「玉依姫」だったけど、再読するとなるほどーと。よく出来てて面白いと評価がなり変わった。
    そして最新刊。「玉依姫」との連携ったらないわ。
    あの大怪我をした八咫烏は誰だったの?とか、繋がる繋がる。
    あの時、烏側ではこーだったのかと。
    若宮の苦悩、浜木綿の気持ち、烏たちの戦い、ますほの己に対しての向き合い方、神話などまー盛りだくさん。
    第1部の完結とのことだけど、山内は今後どうなるのだろう?
    ますほ、雪哉など中途半端なまま終わってしまったので、第2部でも登場してほしい。
    作者によると、第2部はなにやらショックを受けるらしいけども。

  • 【八十万部突破の大ヒットファンタジー完結!】猿と八咫烏の最終決戦。若宮は名前を取り戻し、真の金烏となれるのか。壮大な異世界和風ファンタジー、感動のクライマックス!

  • 八咫烏シリーズの第6弾で。第1部完結。
    前作の玉依姫とほぼ同時期の別視点(八咫烏側)からの話。
    面白かった!全作品がそれぞれ違う色なのに話はしっかり繋がっている。残酷な描写もあるのに読んでいて嫌な感じがしなかったです。何が正しいのか間違っているのか、誰が善で悪なのかを読み手に考えさせてくれるお話でした。でも、実際は分けられるものでは無いのかも。
    第2部はどういう風に始まるのか、物語はどういう方向に進むのか今から楽しみで仕方がない!!

  • 前巻で展開がわかっているだけに、7割斜め読みで読めてしまう。なんと勿体無い構成か…。終盤の猿と烏の云々だけが新展開で、それもただ猿の語りであっけなく終わってしまった。若宮も鵜呑みで平謝り。なんだかな。
    前巻からどうしても気になっていた、「神域の洞穴で山神に焼かれてしまったのは誰だったのか」…これだけは衝撃的でしたが…。

    いっそ玉依姫と合わせて一本の話にまとめて、同時進行じゃいけなかったのかな。上下巻とかで大ボリュームにはなるだろうけど、山内メインで視点を据えてじっくり読みたいのに、一冊使ってわざわざ一回目線を逸らされてしまったから、今作がほとんど「玉依姫の裏話」みたいに感じてしまってダメだった。

    あと雪哉が可哀想すぎた。
    強かな「ボンクラ近習」なのが良かったのに。
    いくらなんでも新兵でしかない雪哉に全軍の参謀役はありえない。上役達の層が薄すぎる。
    雪哉には荷が勝ちすぎるところに立たされて、キャラを潰されてしまった。

    結局、この物語の主人公は誰なの?

  • いっぱい伏線を張ったのに巻き取れてないというか、これで終わり?疑問だらけで終わった。
    うーん、世界観は造れたか?むずかしいなあ。

  • 第一部終了の今回、猿と烏の因縁に決着がつく。
    裏と表、全てがひっくり返る逆転の構図。
    雪哉がもう・・・かわいそうで。彼のこの先の人生に、少しでも希望があればと願わずにいられない。
    第二部、待ってます。

  • 前作『玉依姫』から繋がる、完璧なラストでした。このファンタジーはキャラクターに依存していない。しっかり世界観だけで勝負している。雪哉ラブな私でもそれが嬉しいのです。『玉依姫』を読んだときには展開の激変に戸惑ったものですが、今作で、二作目と同様に別視点から描かれ真実が明らかになる過程に夢中になりました。構成力に唸りました。かわゆい腹黒美少年だった雪哉はメキメキと成長してしまい残念でしたが、最後の彼の姿がまた涙を誘い、雪哉ラブは永遠であると自覚。本当に最後まで大満足の傑作です。大好きです。

全128件中 1 - 10件を表示

弥栄の烏 八咫烏シリーズ6のその他の作品

阿部智里の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
三浦 しをん
今村 昌弘
辻村 深月
坂木 司
高殿 円
恩田 陸
有効な右矢印 無効な右矢印

弥栄の烏 八咫烏シリーズ6を本棚に登録しているひと

ツイートする