いのち愛しむ、人生キッチン 92歳の現役料理家・タミ先生のみつけた幸福術

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163906904

作品紹介・あらすじ

タミ先生の言葉は「人生のお守り」です!九州地方で活躍する92歳の現役料理家タミ先生の初の著書。台所に立つ女性の心の拠りどころになるお話が一冊にまとまりました。タミ塾の愛情レシピも収録。◎◎タミ塾の50年の教えが詰まった人生の教科書◎◎◆年を重ねても健やかに生活する術に触れたいとき…… 1章 [大らかなれ] わたしの生活習慣、心とからだの養生◆自然に寄りそった食の大事を思い返すとき…… 2章 [賢くあれ] 自然とからだを結ぶ旬材、学び方と選び方◆調理道具や調味料の知恵を知りたいとき…… 3章 [健やかなれ] 五感に心地良い、基本の道具と調味料◆子育てや家族のつながりに心を寄せたいとき…… 4章 [やさしくあれ] 子ども・家族、命を思いやる家庭料理迷いや悩みがあるとき、この本を開いてみてください。ふと心に触れるタミ先生の「ほんとう」の言葉が生きる力につながるお守りになるはずです--。

感想・レビュー・書評

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  • 直接この先生に
    料理をお習いしたことがあります。
    手抜きではなく
    一つ一つ、手作りで愛情たっぷりの料理です。
    郷土料理とかもありました。
    宮崎の冷汁とか

    やはり手間を掛ければ美味しいけど
    だんだんこんな料理が作れなくなってる。
    お年も90を超えられ素晴らしいです。

  • 桧山タミさん、わたしの好きなおばあちゃんランキング3位以内に入る。優しくて賢くて大好き。

    素敵な道具がでてきて買い揃えたくなるけど、どう考えてもいまのわたしに足りないのは料理を作るときのきもち。毎日かったりぃなと思って作ってるから食べてもらえないんだなと思った。簡単で質素なものでも、家族のことを思って機嫌よくやろう!なんかすっごく元気になったぞ〜

  • 人を良くすると書いて食
    食は家族の命をつなぎ、そばにいる大事な人たちを温かく応援できるもの

    食を大切にする姿勢はもちろん、人との関わり方や、子育てに対する心構え、いつまでも好奇心旺盛で学び挑戦を続ける姿勢など、
    タミ先生の生き方や考え方から学ぶことが多く、あったかい気持ちになった

  • タイトルに惹かれて、なんとなく手に取った。図書館で借りて読んでから、欲しくなって購入。
    まず表紙の笑顔に癒され、エネルギーを頂けるような気がするから。。

    タミさんの [好きなもの]
    朝のお日さま。季節の食べ物。
    宝石より古い梅干し
    ブランドのバッグより、おいしいものがつくれるお鍋。
    草花と本。
    片付けも大好きで、料理以外にも毎日の生活をムダなく過ごしたいから。

    〈目次より〉
    お金で買えないものを選ぶ
    手に勝る道具なし
    家庭料理は「買えない味」
    穏やかな心でキッチンに立つ

    タミさん
    「空を見てご覧なさい。わたしたちの一生なんて星の瞬きくらいのもの。人生は笑って楽しく過ごしたものが勝ちよ!」
    「この世で一番ムダと思うのは、クヨクヨする時間です。クヨクヨする暇なんてない。人生は楽しんでこそ価値があるのです。」

    ついクヨクヨしてしまうとき、ここを何度も読み返しては勝手に励まされ、涙を拭って明日を待つ。。

  • なんて素敵な人なんだろう。
    ばぁちゃんを思い出した。
    来た人にはお腹空いてないか気遣い
    ゆったり座ってる時でも
    何かしら手を動かしていたばぁちゃん。

    とても素敵な本に出会えた。
    当たり前のようでハッとさせられる言葉たち。
    まだまだ未熟者だけど
    少しずつしっかりと歳を重ねていきたい。
    疲れてる時に手に取りたい一冊。
    手元にいつも置いておきたい。

  • 西洋料理を基礎から学び、世界各地の料理も知った上で、日本の家庭料理の指導の道を選ぶというのがカッコいい。
    「自分の生きる土地にあったものを食べる大切さ」という言葉に説得力がある。

    料理をはじめとした家事は、対外的に評価されることがない。でも愛する家族の命をつないでいく大事な営みであり、とても価値のあることなんだと、この本を読んで思えた。

  • 人生100年時代。
    60歳を迎えても、活躍されている方をメディアを通して拝見するようになりました。
    私は健康促進に通じる仕事をしていますが、長生きしたいとは思っていなくて、生きているうちは健康でありたいと願っています。
    いつまでも仕事をして、現役でいたいのが私の仕事観。
    「からだは年齢相応に弱ってきますが好奇心は老いるものじゃありません。世間の型に自分を当てはめなくていいの(引用)」
    92歳現役の料理研究家さんの著書。
    好奇心をいつまでも胸に抱いていたいものです。

  • いいなー、ほんと、そうだなー、と思う。
    嫌な感じなく、ひっかかりなく、スっと入ってくるのは、やはり根っこがある人だからだろう

  • 忙しくなると

    糖分
    アルコール
    ぶくぶくぶよぶよ
    自分の中に溜まっていくのが分かる

    環 毒を出し 巡らせ 滞りなく
    自然と共に生きてきた
    ヒトの知恵

    忙しい時ほど
    立ち止まって体と心の声を聞く
    呼吸
    運動
    気持ちのいい食事
    正しくストレスを解消する

    快くん、貸してくれてありがとう

  • 料理の知識のみならず、先生の生き方や考え方を知ることができる。どちらも勉強になります。

  • 後から発売されたみらいおにぎりを先に読んでしまったので、新しさはなかった。

    水を大切にする、何歳になっても好奇心を持ち続ける、はあらためなければ、と思った。

  • 神様には、自然のままの物を、仏様には、手を加えた物を差し上げるのよ。

    先生の教えて下さる事を、子供に伝えていきたいと思いました。

    良い年をとれるヒントを、ありがとうございます。


  • タミさん やっぱり素敵だな。
    こんな風に歳を重ねたいな。

  • 92歳現役料理家。
    九十二歳の高齢で健康で現役。
    その人生のあり方...文章の端々に学ぶ言葉がちりばめられている。

    見習うこと多いです。

  • 料理をよくする人間としてためになること、はっとさせられることがいくつかあった。

  • 「がんばらんでいいの」92歳料理研究家が贈る魔法の言葉 | 文春オンライン
    https://bunshun.jp/articles/-/4222

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    タミ先生の言葉は「人生のお守り」です!
    九州地方で活躍する92歳の現役料理家タミ先生の初の著書。
    台所に立つ女性の心の拠りどころになるお話が一冊にまとまりました。
    タミ塾の愛情レシピも収録。
    ◎◎タミ塾の50年の教えが詰まった人生の教科書◎◎
    ◆年を重ねても健やかに生活する術に触れたいとき……
    1章 [大らかなれ] わたしの生活習慣、心とからだの養生
    ◆自然に寄りそった食の大事を思い返すとき……
    2章 [賢くあれ] 自然とからだを結ぶ旬材、学び方と選び方
    ◆調理道具や調味料の知恵を知りたいとき……
    3章 [健やかなれ] 五感に心地良い、基本の道具と調味料
    ◆子育てや家族のつながりに心を寄せたいとき……
    4章 [やさしくあれ] 子ども・家族、命を思いやる家庭料理

    迷いや悩みがあるとき、この本を開いてみてください。
    ふと心に触れるタミ先生の「ほんとう」の言葉が
    生きる力につながるお守りになるはずです--。
    https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163906904

  • “あとがきにかえて―

    女性はもともと強く、男性はもともとやさしいのです。だから、強さを学ぶために男性は生まれたのです。女性は強いからこそ、やさしさを学ぶために生まれてきたのです。”



    食だけに限らず、丁寧な暮らし・生き方があったかく書かれてた。

  • 「知りたいことは自分の目で知るのが一番。教えてもらったことも他人任せにせずにもう一度自分で考えることよ」

    知人よりおススメしてもらい。
    全部をマネすることは難しいけど、出来そうなとこだけ無理なく生活に取り入れたい。

  • うん。なんとなく全体的に良かった。
    ただ、あんまり手作り志向なのとかなど、わりと重いな、説教くさいなぁと感じる部分も多少あり。
    全部を真似していくのは、不可能だけど、
    良いところ、(土を感じて生きる、とかね)を大切にすることとか、できるところを取り入れていきたいなと思った。

  • 料理家 桧山タミ(ひやまたみ)さん。

    おいしいオニギリのコツは、
    「おいしくなあれ〜」と心で念じて握ります。
    食べものには、つくる人の手を通じてその人の思いやエネルギーが入ります。味や気は、食した人に反映されます。

    穏やかな気持ちで、楽しくつくった料理が
    体にとてもいいのだと思いました。

  • 食べること、料理を作ること。

    毎日の「食」を大切に。

  • 元気なご老人を見るのは楽しい。末長いご活躍を。

  • 若杉友子さんと言っていることは似ているけれど、
    こちらの方が大らかで好きかも。

  • タミ先生の生き方に惹かれる。
    洗い桶を2つ用意して、水で洗いお湯ですすぐ。そしてお湯は掃除にも使う。水を大切にできることをしようと思った。
    卵の殻は細かく砕いて、鍋や水垢の掃除と植木の肥やしにする。
    よそ様から頂き物をしたら、お供えしてから頂こう。
    気圧の谷のときは消化の良い野菜や、魚、汁物にする。消化に時間のかかる、油っぽいものはさける。
    知っているのとやっているは違う。学びを生業とする学業にして、暮らしに役立ててこそだおいう文章に強くうなずいた。
    ナスのガクを干しておいて黒豆煮を作るときに入れるときれいな色が付き、ガクもおいしいという。この夏に準備して、次のおせちはやってみる。毎年錆びた釘もなくて色が物足りなかったから、これはとても朗報。
    水出しもまねて早速作った。調理の時にだし汁ストックがあると効率がよいから習慣にしたいところだけど、数日で途切れ中。
    竹ざるでお米の水切りをしてみたくなり、馬毛のこし器も惹かれる。
    料理は流れが大事。段取りを考えて並行して片づける生活を身に着けたいから、とにかく練習だ。
    キッチンペーパーを使わない生活も真似したい。
    さらしは蒸したり濾したり絞ったり、まな板を軽く拭くためにたくさん用意し、布巾は木綿の古い布を幾重も重ねて縫って食器拭きや台ふきにしているそう。
    頭で考えてないで、実行だな。憧れるー。
    食事は生きていく中で最も大切。だから食事作りを中心とした私の生き方を磨いていきたい。

  • 心を込めて料理を作ること、それが心身の健康に繋がる。

    食材はもとより、道具の選び方や台所のものの管理など料理を作ることに関してこだわる。
    しかし、そのこだわりは、心を込めて、食が変わり、生き方が変わり、人生がおいしく豊かに開けていくことにしながってくる。


    料理とは、心を調えることにも繋がっているのだと思える本。

  • 無理してまで頑張らなくていいんだな。
    食べることって、やっぱり大切なんだな。
    と、しみじみ思う一冊でした。
    「心と体の養生」と言う言葉が、なんだかとても心に残りました。

  • 情報が盛りだくさんのいま、本物に似せたウソも混ざっている。だから授けられた情報や知識も一度
    「自分の頭で考える」ことが大事
    「考える力」「選ぶ力」を養うには、自分の経験を蓄積するしかない。気になること、知りたいことに、自分から歩み寄って実感することが大事

    知っているとやっているは違う
    問うだけの学問より、学びをなりわいとする学業をしなくては。
    暮らしに屋う立ててこそ。

    知りたいことは自分の目で見るのが一番。教えてもらったことも他人任せにせずにもう一度自分で考えることよ

    料理は科学
    食材が教えてくれる自然の理(ことわり)がわかってくると料理が自由になっておもしろくなる

    手に勝る道具なし

    不確かな世の中
    だからこそせっせと手を働かせよう
    便利に頼り過ぎると気働きの感覚を失うし、かえって不便になる

  • 御年90歳を越える料理研究家である桧山タミさんが、生きる力になるお守りのような本になればと著した作品。健康に生きるための秘訣や、自然に寄り添った食の大切さ、調味料や調理器具の知恵、子育てや家族のつながりへのアドバイス等、迷いや悩みを救ってくれそうな一冊。

    日本の料理研究家の草分けとして知られていた江上トミさんの愛弟子として、戦前戦後を過ごし、20代だった戦後には料理旅行としてヨーロッパで料理を学び帰国。その後も世界中の料理の歴史や食材を研究し、料理教室を始めることに。

    日本では馴染みのなかった海外の料理ということもあり、料理教室は人気になるが、素材へのこだわりや愛情、自然の恵みを大切にする心を全面に出し、昔ながらの日本の家庭料理教室に転向する。

    当初は生徒が激減してしまうが、現在も20代から70代まで幅広い層が通う「桧山タミ料理塾」で今日も台所にたっている。

    本文中に「女性はもともと強く、男はもともとやさしい。だから、強さを学ぶために男性は生まれた。女性は強いからこそ、やさしさを学ぶために生まれてきた。やさしくなるというのは、ただ他人任せに甘えるのではなく、人にやさしくするためには自分の心身の強さを持って、そばにいる大事な人たちを温かく応援できるということ。」とあった。

    そのために、目には見えない思いを日々「料理」にこめることで、命を愛おしむことことが大切で、楽しく豊かでいつもおいしい匂いのするキッチンから健康や愛情が生まれてくるのだと思った。

  • もうなんていうか、ほんとに読めてよかった。
    お年寄りの方とどんどん触れ合う機会がなくなり、昔はひとからひとへ受け継がれたにんげんとして大事なものを受け取れたような気がします。
    大事なものがたくさんつまった、素晴らしい本です。

  • Kindleで読みました。

    この本を読むと、野菜にもお魚やお肉にも命があることを教えられます。

    私たちは、その命をいただきながら、日々を生かされている…そのことを感じずにはいられません。

    食べることは生きること、料理するという過程もまた尊い行為であると思いました。

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