本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
Amazon.co.jp ・本 (456ページ) / ISBN・EAN: 9784163907024
作品紹介・あらすじ
『ジュラシック・パーク』の常識が覆る!
骨の化石からはわからない、生活痕跡の化石から恐竜の生態、その謎を追う。
目次
第一章 恐竜を追う
生痕学は生物の足跡、巣穴、糞、嘔吐物といった行動の痕跡が残された化石を
研究する分野のことである。そこでは科学と想像力の交差が見られるが、こと
恐竜に関して彼らがどのように生活し、互いや環境とどう影響しあったかを正
確に知るには、骨だけでなく生痕化石をきちんと調べる必要がある。
第二章 この足は歩き、走り、すわり、泳ぎ、群れをなし、狩りをするために作られた
恐竜の足跡は南極大陸を除くすべての大陸で見つかっており、今でも毎年新た
に発見されている。二足歩行か四足歩行か、指の数や向きはどうか。足跡を分
析することで恐竜の種類が判明するのだ。さらに俯瞰して見ると、群れで移動
していたのかどうか、歩く速さや健康状態などまで分かってくる。
第三章 ラーク採石場の謎
オーストラリアのクイーンズランド州にある世界的に有名な恐竜のトラックサ
イト、それがラーク採石場である。一九六二年に目利きのアマチュアが発見。
古生物学者による調査はそれから九年も後のことだった。二一〇平方メートル
の地面に三三〇〇個以上もの足跡が残る――恐竜はまさにここにいたのだ。
第四章 恐竜の巣と子育て
かつて恐竜は子を産むと産みっぱなしと考えられていた。だがそのイメージは
ここ三〇年ほどで大きく変わった。恐竜の巣という決定的なものが見つかった
からだ。水はけがよく土壌が柔らかで、危害を加える他の動物がいない場所を
探し、産卵後には卵をどう扱うかの営巣行動は鳥に似ているかもしれない。
第五章 地下にもぐる恐竜
二〇〇五年、友人の研究者とアメリカ北西部モンタナ州の白亜紀の地層を訪れ
た著者は、興味深い形状の穴を確認。さらにその中からおとなと子どもの恐竜
三体も見つかった。復元された恐竜は解剖学的特徴から穴掘りに適しており、
巣穴のサイズもぴったり。世界で初めての恐竜の巣の発見だった。
第六章 折れた骨、歯型、歯に残された痕跡
骨や皮膚の体化石にも生痕は残されている。中でももっとも明白なのは歯型で
ある。恐竜同士が噛みつき、その歯が骨に残した穴、窪み、傷などの特徴から
様々なことが分かるのだ。噛みついたのか、肉をこそげとろうとしたのか。相
手は生きていたのか、死んでいたのか。血にまみれた食事の詳細とは。
第七章 なぜ恐竜は石を食べるのか
胃石は一見地味な生痕化石だ。現代でも一〇〇個以上を持つ動物もおり、ダチ
ョウは体重の一パーセントが胃石の重量だという。石に食物を「咀嚼」させて
消化を助けるのが一般的な役割だが、浮力調整で意図的に石を食べた海生爬虫
類もいた
みんなの感想まとめ
恐竜の生態や行動を、骨の化石だけでなく、足跡や糞、巣穴などの生活痕跡から探る新たな視点が魅力の一冊です。生痕学という分野を通じて、恐竜たちがどのように生活し、互いに影響し合っていたのかを解明していく様...
感想・レビュー・書評
-
展示テーマ:足あと
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
割と学術書寄りな内容。
原題Dinosaurs without Bones が示すように恐竜について”骨を抜きにして”、足跡や糞、巣穴、嘔吐物等々を手掛かりに恐竜が何を食べていたのか?どんな生活を送っていたのか、どんな一生だったのか?社会性は?など解き明かす。
言わば、恐竜の骨格に肉付けするような感じ。
好奇心が刺激される。面白い。 -
[墨田区図書館]
「外国の本っておもしろい! ~子どもの作文から生まれた翻訳書ガイドブック」の「4. ミステリー」で紹介されていた、「謎の足跡事件 (恐竜探偵フェントン 1) 」を登録しようとしてひっかかった本書。実際に内容は知らないけれど、興味をそそる題名だったので借りてみた。
そしたら案の定、子供向けではなくややマニアックな?大人向け。でも発掘作業、特に恐竜の化石などに興味がある子なら、子どもでも読んでいて少し現場や発掘作業前後に関わるそれ以外の事の関わりを伺い知れていいかも。
更に多少知識があって、実際に話や例に挙げられる発掘現場のことを名前だけでもこの本を読む前に知っていたら、きっとよりテンション上がって読める本なんだろうなぁ。 -
生痕学者が、骨以外の化石(足跡、吐瀉物、糞、巣、歯、胃石、共生生物、あるいは骨についた傷など)を用いて、恐竜の行動を推定していく、ニッチな仕事について述べている。主にオーストラリアの足跡群化石の解釈の変遷と自らの恐竜の巣の化石を発見する様を詳細に述べ、臨場感あふれる学者生活がわかる。
また、著者は恐竜専門ではないので、現代の恐竜である鳥類との比較をふんだんに用いてその生痕、足跡パターンの読み取りを行う。これまでのところでは、木の上に巣作り、交尾、飛翔(着陸や踏切の足跡)、放尿、日光浴の足跡がどういうものかは推定できるが実際には発見されていない(また従来の骨重視の古生物学者ではどういうのがそれに当てはまるか念頭にないので見てもわかっていないかもしれない)。 -
【「ジュラシック・パーク」の常識を覆す!】足跡、胃の内容物や糞など骨の化石だけでは分からない恐竜たちの素顔。史上初めて恐竜の巣穴を発見した学者が生痕化石を平易に解説。
野中香方子の作品
本棚登録 :
感想 :
