ほしのこ

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 50
感想 : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163907055

作品紹介・あらすじ

わたしはひとりじゃない。夜、見上げれば、わたしにはわたしが生まれたあの赤い星の近くの星が見える。子どもと、かつて子どもだった人へ贈る物語。芥川賞受賞第一作!【出てくる人】天――海辺の小屋で暮らす少女。父は大雨の日、山から星に帰ってしまった。ルル――その冬はじめての雪が降った日、小屋にあらわれた女の子。飛行機乗り――山に、飛行機が落ちてくる。飛行機乗りは、ケガをしている。

感想・レビュー・書評

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  • やろうと思えば、わかった風に綺麗にまとめた感想らしいものを書けそうなのだけど、そうはしたくないという気持ちを残す作品。
    受け止め切れていないところも、そのまま正直に持っていたい。
    少しずつ私の中に馴染んでいくかも知れない。
    著者の作品は初読みで、他の作品も読みたいと思う。

  • 大人になるにつれて学んだこと。論理性、客観性・・・・。

    それらと引き換えに失った子どもの頃に持っていたはずの大切なものたち。

    大人になって身につけたフィルターを通さない世界がここにはある。

    この作家の本、私は好きです。

  • わたしはひとりじゃない。
    夜、見上げれば、わたしには
    わたしが生まれた
    あの赤い星の近くの星が見える。

    子どもと、かつて子どもだった人へ贈る物語。
    芥川賞受賞第一作!


    【出てくる人】
    天――海辺の小屋で暮らす少女。父は大雨の日、山から星に帰ってしまった。
    ルル――その冬はじめての雪が降った日、小屋にあらわれた女の子。
    飛行機乗り――山に、飛行機が落ちてくる。飛行機乗りは、ケガをしている。

  • とっても不思議な世界観でした。

    ほかの星から来た子供。名前は「天」。
    父が居なくなってから、出会った昆布ばばあ。
    飛行機乗り、逃げなかった彼。彼を撃った男。
    ルルという小さな子。

    もう、いろいろと不思議で誰が誰だか、なにがどうつながっているのか…。
    けれど、戦いで傷ついた人や想いは伝わってきて、なんだか哀しくて切ない一冊でした。

  • 芥川賞受賞第一作。
    うーん、評価が難しい…。
    芥川賞の「しんせかい」は、虚実入り混じる文体でありながら私小説というジャンルに挑戦したことで起きた化学反応が評価されたんだと勝手に思っているのですが、今作は童話?ファンタジー?スピリチュアル?な世界観で、その(芥川賞の時に指摘もされてましたが)ある種の稚拙な文体とマッチしている。というか、しすぎている。
    「しんせかい」を読んだ時に感じた一種のちぐはぐさの快楽みたいなものはなくて、「ああ、そういう世界観なのね」というように、せっかくの特異な文体が世界観に従属してしまっているように感じた。そこが少しもったいなく思う。
    また、もう少し全体的に作り込んで欲しい、という風にも思ってしまった。矛盾や視点の移動などを力技でねじ伏せる文体は相変わらずすごいなと思ったものの、このファンタジックな世界観ならもっと驚かせて欲しかった。

  • 【わたしはほしのこ 名前は 天】わたしは父に連れられ遠くの星から来たらしい。父がそういった――芥川賞作家が、子どもとかつて子どもだった人に贈る命の物語。

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著者プロフィール

1966年、兵庫県生まれ。富良野塾二期生。96年より劇団FICTIONを主宰。2012年『緑のさる』で野間文芸新人賞を、17年『しんせかい』で芥川賞を受賞。その他の著書に『ギッちょん』『砂漠ダンス』『コルバトントリ』『ルンタ』『鳥の会議』『壁抜けの谷』『ほしのこ』がある。

「2020年 『小鳥、来る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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